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公開日:2021/01/14
最終更新日:2021/01/16

性病の治療薬ってどんなものがあるの?

投稿日:2021年1月14日 更新日:

性病の治療薬ってどんなものがあるの?

クラミジア性尿道炎、咽頭クラミジア

・マクロライド系であるアジスロマイシンは、海外では最大量の2000mgを1回飲めば約90%の感染が治るため、非常に多く使われています。
国内では1回1000mgの単回投与が臨床現場では多く選択されています。
単回投与でも、薬が血液中に吸収されると白血球に取り込まれ、1〜2週間体内を循環しクラミジア感染細胞近くで放出されるため、1回の服用で効果が1~2週間持続します。

・ニューキノロン系である シタフロキサシン、レボフロキサシン

・テトラサイクリン系である ミノサイクリン、ドキシサイクリン

さかえクリニック処方例

アジスロマイシン1000mg 単回投与
もしくは
ミノサイクリン1回50mg 1日3回 7日間~14日間

ミノサイクリン投与の場合は100mg1日2回投与が推奨されるが、副作用の出現リスクもあり
ミノサイクリン1回50mg 1日3回投与でもほとんどのケースで治癒するため、臨床の現場では十分と考えられる。

淋菌性尿道炎(淋菌)、咽頭淋病(淋菌)

抗生物質は淋菌に対し「血中濃度依存的」に働きます。
短時間であっても血中濃度が高いほどよく効くため、淋病と診断されたらすぐに点滴が必要です。
内服薬で血中濃度を上げるには大量の服用が必要になり、腸管で吸収され血中濃度が上がるまで数時間かかるため、淋病の治療には抗生剤の点滴治療が必要です。
クラミジアは「時間依存的効果」なので、有効血中濃度を1週間以上維持する必要があります。
すなわち1週間毎日テトラサイクリン系抗生剤を服用するか、1週間以上血中濃度が維持できるアジスロマイシンを単回大量投与する必要があります

*淋病とクラミジアが合併する場合も少なくなく、この場合は淋病の治療を優先させ、その後クラミジアを治療します。
(淋病に有効なセフトリアキソン点滴を行い、その後クラミジアに有効な内服薬の投与を行います。)

検査結果は即日出ないため、症状があるようならミノサイクリン、ドキシサイクリンの投与をスタートし、排膿や排尿時痛など症状が最初より強い場合や、悪化してくるようであればセフトリアキソンの点滴を考慮します。

淋菌性尿道炎にはスペクチノマイシン筋注も有効ですが、咽頭淋病には効果が劣るため適応になりません。

*淋菌は多くの抗生剤に耐性菌が出ており、ニューキノロン系やマクロライド系の抗生剤はファーストチョイスにはなりません。内服薬より1回での有効血中濃度を高める必要があるため、セフトリアキソン点滴がファーストチョイスになります。

http://jssti.umin.jp/pdf/guideline2008/02-2.pdf

HIV感染症・AIDS

2018年8月29日 抗HIV薬リルピビリン塩酸塩/テノホビル アラフェナミドフマル酸塩/エムトリシタビン(商品名オデフシィ配合錠)が薬価収載された。
適応は「HIV-1感染症」、用法用量は「成人及び12歳以上かつ35kg以上の小児は1日1回1錠を食事中又は食直後に投与」。

HIV感染症は、急性感染期、無症状期、AIDS期に大別されている。急性期では発熱、発疹、リンパ節腫脹などの急性感染症状が発現し、その後無症状期として、患者自身の免疫機構とHIVが拮抗した状態が長期間続く。
さらに、治療を開始しなければAIDS期としてHIV増殖が続き、患者の免疫力が徐々に低下し、日和見感染を併発しやすい状態に陥る。
初感染からAIDS期に至るまでは個々の症例で異なるものの、一般的に抗HIV治療を行われない場合には、AIDS発症後死亡に至るまでの期間は約2年程度と考えられている。

HIV治療では核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)、非核酸系逆転写酵素阻害薬(NNRTI)、プロテアーゼ阻害薬(PI)、インテグラーゼ阻害薬(INSTI)、侵入阻止薬が臨床使用されている。
現在、これらの薬剤を3~4剤組み合わせて併用する抗レトロウイルス療法(ART)が治療の標準となっている。
具体的にARTでは、HIVを抑制する効果がより強力な薬剤を「キードラッグ」。キードラッグを補足しウイルス抑制効果を高める役割を持つ薬剤を「バックボーン」と称し、バックボーンをNRTI 2剤とキードラッグ1剤とする組み合わせが一般的となっている。

北村 正樹(東京慈恵会医科大学附属病院薬剤部)日経メディカルより抜粋

梅毒

梅毒の治療には、現在でもペニシリンを用います。
アモキシシリンを病期に応じて内服します。
内服期間は、第1期は2~4週間、第2期は4~8週間、第3期以降は8~12週間です。
治療後に血液検査で効果の判定を行い、再治療の必要性を判断します。ペニシリンアレルギーの症例では、テトラサイクリン系抗生剤のミノサイクリンやドキシサイクリンが選択されます。

第1選択 アモキシシリン 1回500㎎ 1日3回を4週間投与を基本

第2選択 ミノサイクリン 1回100㎎ 1日2回を4週間投与

第3選択 スピラマイシン 1回200㎎ 1日6回を4週間投与

性器ヘルペス

性器ヘルペスは無治療でも2~4週間で治癒しますが、抗ヘルペス薬を服用すると治癒期間が短縮します。
性器ヘルペスウイルスは感染すると神経節に潜伏します。

初感染時に抗ヘルペス薬で徹底的に治療し、潜伏する性器ヘルペス遺伝子数を減らすことが再発頻度を減らすことにつながります。

① 初発例の薬剤投与

1) バラシクロビル錠(バルトレックス®500㎎)1回1錠1日2回を7日間。
2) ファムシクロビル錠(ファムビル®250㎎)1回1錠1日3回を7日間。
3) アシクロビル錠(ゾビラックス®200㎎)1回1錠1日5回を7日間。
※現在では、服用回数の少ないバラシクロビルによる治療が第一選択です。3つの薬剤は1日の服用回数が異なるだけで効果は同程度です。

② 初発時の重症症例

・注射用アシクロビル5㎎/kg/回を1日3回、8時間ごとに1時間かけて1週間点滴します。

③ 再発例の治療

1) バラシクロビル錠(バルトレックス®500㎎)1回1錠1日2回を5日間。
※再発例は発症後24時間以内に服用しないと効果が得られません。局所の違和感など、再発の兆し前に服用することで予防できることもあるため、常時薬を携帯し早めに服用すると良いでしょう。
*外用薬は殆んど効果が期待できません。

性器カンジダ症

1:抗真菌薬の腟錠(腟坐剤)
2:軟膏
3:クリーム
4:経口錠

膣カンジダ症の場合、腟洗浄後に腟錠(腟坐剤)を腟深部に挿入します。
一般的には連日通院し、イミダゾール系の抗真菌薬を1日1個投薬

  • クロトリマゾール100mg(エンペシド®腟錠100mg)
  • ミコナゾール硝酸塩100mg(フロリード腟坐剤100mg)
  • イソコナゾール硝酸塩100mg(バリナスチン®腟錠100mg)
  • オキシコナゾール硝酸塩100mg(オキナゾール®腟錠100mg)

腟錠による週1回の治療方法。以下の腟錠(腟坐剤)を使用。

  • イソコナゾール硝酸塩300mg(バリナスチン®腟錠300mg)2錠
  • オキシコナゾール硝酸塩600mg(オキナゾール®腟錠600mg)1錠

腟錠(腟坐剤)と併用、1日に2~3回軟膏やクリーム等治療剤の塗布。

  • クロトリマゾール10mg/1g(エンペシドクリーム®1%)
  • ミコナゾール硝酸塩10mg/1g(フロリードDクリーム1%)
  • エコナゾール硝酸塩10mg/1g(パラベール®クリーム1%)
  • オキシコナゾール硝酸塩10mg/1g(オキナゾール®クリーム1%)

HPV(高リスク・低リスク)

現在、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染をHPVワクチンによって予防することは可能ですが、感染したHPVを根絶する方法はありません
HPV予防ワクチンは、子宮頸がんを予防するサーバリックス(HPV16、18型に対応)、子宮頸がんと尖圭(せんけい)コンジローマを予防するガーダシル(HPV6、11、16、18型に対応)の2種類です。
感染が判明した場合、免疫力低下につながらないよう喫煙されている方は禁煙が必要です。

【京都大学は5月18日、抗ウイルス薬「FIT-039」が抗HPV作用を示し、子宮頸部異形成の治療薬となりうることを明らかにしたと発表した。
この研究は、同大大学院医学研究科の萩原正敏教授と網代将彦特定助教らの研究グループによるもの。研究成果は、米がん学会誌「Clinical Cancer Research」オンライン版に掲載された。

子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染により生じるウイルス性のがん。
子宮頸部の上皮組織などで持続感染が成立した場合、数年の期間を経て前がん病変であるCINを経て、一部の症例では子宮頸がんに進展する。
HPVワクチンの導入は、世界で進みつつあるが、日本では接種率が0.5%を下回っており、今後もCIN、子宮頸がん患者数の増加が予想される。

CINの初期段階では経過観察がとられ、進行すると外科治療(円錐切除)以外に対処法がなく、がんが進展すると子宮を全摘するしか方法がなくなる。
また、CINの円錐切除では早産・流産の周産期予後リスクがあるため、薬剤等による身体を傷つけない治療法が望まれている。

CINに対する医師主導臨床試験、2018年度に開始予定

FIT-039は、研究グループがこれまでに抗ウイルス活性を見出したサイクリン依存性キナーゼ9(CDK9)阻害剤。
HPVの発がん・ウイルス複製機能を担う遺伝子は、CDK9により制御を受けていることから、今回研究グループはFIT-039による抗HPV活性を調査した。
がんと関連するHPV型(おもに16・18型)は、口腔・生殖器などの粘膜上皮組織に感染するため、粘膜上皮角化細胞にHPVを導入してFIT-039の効果を検討した。
その結果、細胞増殖やCINの特徴である異形成が抑えられるなど、治療効果を示すことが判明。
また、マウスにおける子宮頸がん細胞のゼノグラフト腫瘍でもHPV感染腫瘍の増殖抑制が認められたという。
FIT-039投与による有害事象は認められず、CINを治療してがんへの進展を予防する新薬になりうることが明らかになったとしている。
現在、FIT-039は京都大学医学部附属病院皮膚科でウイルス性疣贅(いぼ)に対して医師主導による臨床試験が進められている。また、CINに対する医師主導臨床試験についても、同病院産婦人科で2018年度に実施される予定。】

医療NEWS QLifeProより抜粋

尖圭コンジローマ

外科的治療

多くの保険診療機関で尖圭コンジローマの治療としてよく行われるのは、液体窒素が付着した綿棒をイボに押し当てて壊死させる“凍結療法”です。
この治療法は再発しやすいため1~2週間おきに何度も繰り返す必要があります。
ラジオ波による高周波熱蒸散システム、炭酸ガスレーザーで蒸散する“電気焼灼法”。
術後の痛みも少なく、単発の場合には最も有効で確実な方法ですが、施設によっては機器が無かったり医師が手技に習熟していないため、液体窒素での治療を繰り返され、難治になっているケースも少なくありません。

外用療法

2007年には、尖圭コンジローマの治療薬として“イミキモドクリーム”(ベセルナクリーム)を使用できるようになり、高い効果があるとして広く使用されるようになりました。
週に3回4週間患部に塗布します。
外性器又は肛門周囲のコンジローマにのみ使用。
本剤塗布後6〜10時間を目安に必ず洗い流すこと。(塗布時間の延長により、重度の皮膚障害があらわれやすくなる)
連日塗布を避け、例えば月・水・金、あるいは火・木・土の週3回塗布とすること。
しかし、広範囲の尖圭コンジローマや、大きく成長した尖圭コンジローマでは無効なことも。
また、小さな単発な尖圭コンジローマに対して4週間に渡ってのクリーム塗布は患者様の負担になるため、1回の治療で完治する可能性が高い電気焼灼法が勧められます。

膣トリコモナス症

膣トリコモナス症の治療薬には、メトロニダゾール、トリニダゾールなどが使われます。
メトロニダゾールはフラジール®、トリニダゾールはハイシジン®などの商品名で販売されています。
メトロニダゾールとトリニダゾールは類似薬で作用機序や効能も似ており、共に内服薬と腟錠(腟坐剤)があります。

日本性感染症学会のガイドラインでは、女性も腟だけでなく尿路への可能性から経口剤を必須です。
メトロニダゾール250mgを1日2錠10日間、1500㎎単回の経口投与を勧めています。

経口投与が難しい例では、腟錠(腟坐剤)の単独療法、難治例や再発例ではメトロニダゾールの経口投与と、腟錠(腟坐剤)による局所療法の併用を10日間行います。

臨床的に腟錠(腟坐剤)を腟内に挿入する治療法で完治するケースが多いため、膣トリコモナス症に対して腟錠(腟坐剤)のみの腟内投与が一般的に行われています。

一般細菌

感染した細菌培養により感受性のある抗生剤の投与

B型肝炎

B型肝炎に対するインターフェロン治療

  • 1987年より開始されたインターフェロン治療は、当初28日間の限定投与でありましたが、2002年には6ヶ月間へと延長。2011年からはペグ化されたペグインターフェロン(Peg-IFN)(ペガシス®)の治療が認可され、治療成績も向上しています。
  • IFN治療にはインフルエンザ症状などの特有の副作用はあるものの、治療反応後には薬剤の継続の必要性がなくなる大きな利点があります。
  • しかしPeg-IFNによる治療効果が得られるのはHBe抗原陽性で20~30%、HBe抗原陰性では20~40%にとどまります。

B型肝炎に対する核酸アナログ治療

  • 核酸アナログ製剤はウイルスの増殖を直接阻害する薬剤で、現在本邦ではラミブジン(ゼフィックス®)、アデホビル(ヘプセラ®)、エンテカビル(バラクルード®)、テノホビル(テノゼット®)の4種類の製剤が使用されています。
  • 核酸アナログ製剤はB型肝炎ウイルスの遺伝子型や年齢によらず、ほとんどの症例で抗ウイルス作用をきたし、肝炎を沈静化させます。
    その反面、投与中止により肝炎の再燃率は高く、劇症化の危険性もあることから、長期投与が必要であること、長期投与によって薬剤耐性のウイルスが出現することが問題です。

B型肝炎治療ガイドラインhttps://www.jsh.or.jp/files/uploads/HBV_GL_ver3.2_20200926.pdf

C型肝炎

①抗ウイルス療法

C型肝炎治療薬は、インターフェロン製剤、経口抗ウイルス薬および直接作動型抗ウイルス薬(direct-acting antiviral agent: DAA)の3種類が使われます

(1) インターフェロン製剤、ペグインターフェロン製剤

インターフェロン製剤は身体の中で、C型肝炎ウイルスを排除する物質を作らせたり、異物を排除する「免疫」の反応を強くしたりする注射薬です。
ペグインターフェロン製剤はインターフェロン製剤に大きな糖鎖をつけて血中から薬が消えにくくすることで、週1回投与で効果を発揮できるようにした製剤です。

(2) 経口抗ウイルス薬

経口抗ウイルス薬はインターフェロン製剤や直接作動型抗ウイルス薬と併用することで、これら薬の効果を高める飲み薬です。

(3) 直接作動型抗ウイルス薬

C型肝炎ウイルスが肝臓の細胞内で増える過程を直接抑制する内服薬です。
直接作動型抗ウイルス薬は、ペグインターフェロン製剤、経口抗ウイルス薬とともに3剤併用療法で用いられる直接作動型抗ウイルス薬、インターフェロン製剤を使わない飲み薬のみによる治療に用いる直接作動型抗ウイルス薬、直接作動型抗ウイルス薬の配合薬などがあります。

以上のようにC型慢性肝炎治療ではこれら3種類の薬を使い分けますが、薬の組み合わせから、治療法は大きく分けて次の3通りに分類されます。

①インターフェロン製剤ないしペグインターフェロン製剤の単独療法、あるいは経口抗ウイルス薬との2剤併用療法
②ペグインターフェロン製剤、経口抗ウイルス薬と直接作動型抗ウイルス薬の3剤併用療法
③複数の直接作動型抗ウイルス薬、あるいは直接作動型抗ウイルス薬と経口抗ウイルス薬の2剤(3剤)併用療法

治療の選択は、患者様の年齢、今までの治療歴、その他の病気の有無と種類、C型肝炎ウイルスの量(HCV-RNA量)と型(ゲノタイプ、セロタイプ)によって決まります。

インターフェロン製剤が効きやすい体質かどうかを調べるために、ヒトの遺伝子検査を行う場合もあります。また、直接作動型抗ウイルス薬を用いる場合は、薬に対するウイルスの感受性を調べることもあります。

②肝庇護療法

肝炎の鎮静化の目的で、強ミノファーゲンCの静脈注射などを行います。瀉血療法も肝炎の鎮静化に有用です。

A型肝炎

原則として急性期には入院し、安静臥床。
血液検査などで重症化、劇症化、肝外症状の有無を観察して、症状に応じた対症療法がとられる。対症療法のみで特効薬は存在しない

予防としては、手洗いの励行などの一般的予防法に加え、免疫グロブリンやワクチンを用いた積極的予防法が推奨されている。ただし、免疫グロブリンによる予防効果は数カ月以内 である。
ワクチンとしては、培養細胞馴化株を精製してホルマリン処理した不活化ワクチンが世界的に使用されている。ワクチンの筋肉内接種を行なえば、抗体獲得率はほぼ100%であり、防御効果は少なくとも数年以上続く。

赤痢アメーバ症

メトロニダゾール内服

  • 細菌や原虫のDNAの切断作用などにより、抗菌作用や抗原虫作用をあらわす薬
  • 細菌や原虫などが生命活動を行うには遺伝情報が刻まれたDNAが必要となる
  • 本剤は細菌や原虫といった病原微生物に取り込まれた後、抗菌作用及び抗原虫作用をあらわす
  • 本剤は細菌や原虫のDNA切断作用などをあらわす

自費診療の性感染症クリニックが多いのはなぜ?

自費診療の性感染症クリニックが多いのはなぜ?

性病は保険を使って治したくないという患者様が多いためです。
つまり匿名や仮名での診療を希望される方が他の疾患に比べると圧倒的に多いのです。
個人情報の漏洩や、診療内容情報の漏洩などを危惧され、内密に検査・治療を受けたいと考えられている患者様がほとんどです。
また、ブライダルのための事前検査や健康診断的な意味合いもあり、自費でスムーズに診療を希望されるためです。

保険枠内での診療の場合は検査も治療薬も限られてしまいます。
抗生剤の服用期間や尖圭コンジローム外用薬も、治癒した治癒していないに関わらず投与期間が厳格に定められており、保険内での治療では治癒しきれていないにも関わらず、治療が打ち切られることもあります。

【性病】保険診療のデメリット

・検査や治療に使用される薬剤が限定される
・治癒するまでに必要な薬剤の投与期間も限定される
・保険診療枠での検査及び治療になってしまう
・社会保険の場合、健康保険組合に医療機関名が通知される
・匿名や仮名での診療が不可
・プライバシーが完全に守れない可能性もある
・ほとんどの保険診療機関は予約制を導入していないため、待ち時間が長時間に及ぶことがある

【性病】自費診療のメリット

・予約制で診療が受けられることが多く、待ち時間も少ない
・治療ではすぐに特効薬の使用が可能
・保険の枠にとらわれず、無症状な性感染症の可能性がある全ての検査が受けられる
・匿名や仮名での診療も可能
・社会保険の場合、健康保険組合に医療機関名の通知がいかない
・尖圭コンジロームなど保険適応にならない場合でも、最先端の治療を受けることが可能

性感染症専門クリニックに来院するメリット

性感染症専門クリニック

・予約制で長時間待たずに診療が受けられ、待合室で診療を受けられるクリニックが多い
・治療ではすぐに特効薬の使用が可能
・専門医による迅速で的確な検査や治療が受けられる
・徹底したプライバシーの保護、匿名や仮名での診療も可能
・常備している薬剤の種類も豊富で症例が多いため、より的確で専門的な治療を受けることができる
・パートナーの事や感染経路などの相談もできる

完治しない性病はあるの?

性病はほとんどの場合完治しますが、現時点ではHIV感染症、性器ヘルペス、HPV感染症が完治することはありません。
HIVの薬を飲み続ければ、AIDSで起こる腫瘍、脳症、感染症といった恐ろしい病気を食い止めることができます。

性器ヘルペスは非常に再発しやすい性病です。
性器ヘルペスの原因である単純ヘルペスウイルスは、一度感染を起こすと体内から完全に駆逐することは難しく、神経節と呼ばれる部位に潜んだ状態になるため、治療薬を飲んでも完全にウイルスを身体から排除することはできません。
そのため、どうしても完治することは難しく、症状が治ってもしばらくすると再発します。

HPVも予防用のワクチンはありますが、感染後に身体からウイルスを排除することはできません。
しかし、近年新しい薬剤の開発が進み、HPV感染症を治療できる可能性が出てきました。

放置すると危険な性感染症ランキング

危険な性感染症ランキング

1位 HIV感染・・・放置すればAIDSを発症し生命の危機に。

2位 B型肝炎・・キャリアからの感染の場合、急性肝炎を起し劇症化するリスクがある。

3位 梅毒・・・無症状な期間が長く、進行性梅毒になると神経や内臓へのダメージも大きい。

4位 淋病・・・女性の場合は腹膜炎や不妊の原因になりやすい。

5位 クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマ・・・女性の場合は腹膜炎や不妊の原因になりやすい。症状が軽微で無症状の場合も多く、感染や炎症が広範囲に及んでしまうことがある。

6位 HPVハイリスク群・・・確率的には稀であるが、ハイリスク群のウイルスに感染していると子宮頸がんのリスクが高まる。

7位 尖圭コンジローマ・・・放置すると広範囲にコンジローマが出現し治療に難渋することもある。

8位 性器ヘルペス・・・原則として自然治癒するが再発するケースが多く、初感染では重症化することもあるので早期の抗ヘルペスウイルス薬剤投与による治療が必要。

記事監修

末武信宏
国立岐阜大学医学部
順天堂大学大学院医学研究科博士課程において学位取得,日本美容外科学会 認定専門医,国際抗老化再生医療学会 認定指導医

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