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公開日:2024/04/29
最終更新日:2024/04/29

ストレス性尿失禁女性における無張力腟テープ閉塞術の性機能に対する短期的影響

投稿日:

ストレス性尿失禁女性における無張力腟テープ閉塞術の性機能に対する短期的影響
ホイ・スアン・ラウ医学博士、ツン・シェン・スー医学博士、チン・ホイ・スー医学博士、メイユー・リー医学修士、ファン・ジュー・サン医学修士
The Journal of Sexual Medicine, Volume 7, Issue 4_part_1, April 2010, Pages 1578-1584, https://doi.org/10.1111/j.1743-6109.2009.01688.x
発行:2010年4月1日

はじめに

無張力腟テープ挿入術(TVT-O)は最も一般的に行われている失禁防止手術の一つであるが、性機能への影響についてはほとんど知られていない。

目的

TVT-O法後の性機能を術後6ヵ月で評価すること。

方法

重度のストレス性尿失禁(SUI)に対してTVT-O法を受けた性的に活動的な女性56名を対象に、術前と術後6ヵ月後に骨盤臓器脱/尿失禁性質問票(PISQ-12)の短形式を用いて評価を行った。また、失禁に対する手術の効果を評価するために、失禁に関連したQOLの認知をUDI-6(Urogenital Distress Inventory)短形式およびIIQ-7(Incontinence Impact Questionnaire)により評価した。

主要評価項目

総得点およびPISQ-12各項目の得点。

結果

PISQ-12の平均総スコアは、TVT-O法施行前(24.0±12.2)と施行後(23.0±13.2)で有意差はなかった(P = 0.194)。PISQ-12の各項目のスコアはばらつきがあり、失禁に関連する項目は改善したが、オーガズムを得る頻度など他の項目は悪化した女性もいた。UDI-6およびIIQ-7のスコアは、6ヵ月後の追跡調査までに有意に改善し、手術が失禁の解消に成功したことを示していた。

結論

TVT-O法によるSUIの改善には成功したものの、性機能は術後6ヵ月では必ずしも改善しない。
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