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公開日:2025/01/17
最終更新日:2025/01/17

GSM・性機能診療の革新|yoniPPG(腟脈拍/血液量計)が実現する客観的評価

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GSM・性機能診療の革新|yoniPPG(腟脈拍/血液量計)が実現する客観的評価

Contents

産婦人科専門医、泌尿器科専門医の皆様へ

GSM(閉経関連尿路性器症候群)の検査、そして性機能改善の評価に、革新的なツールが登場しました。それがyoniPPG(腟脈拍/血液量計)です。これまで主観的な評価に頼りがちだった性機能の状態を、客観的なデータとして「見える化」することで、より的確な診断と治療計画の立案を可能にします。

腟圧とは違う?!腟内の見える化とは。

ダイエットを例に考えてみましょう。体重だけを測るのではなく、体脂肪率を測ることで、より正確な体の状態を把握できます。GSM・性機能の評価も同様です。従来のホルモンチェクや測定だけでは捉えきれない、血流という重要な側面を可視化するのが、yoniPPGの「見える化」です。例えるなら、体重計だけでなく体組成計を使うことで、より詳細な体の状態を知るようなものです。

性機能を測る最新テクノロジー【yoniPPG(腟脈拍/血液量計)】

yoniPPGは、光電式容積脈波計(PPG)の技術を応用し、腟内の血流変化を非侵襲的に測定します。

光の反射で腟の血流変化をキャッチ!

腟粘膜に光を照射し、その反射光を分析することで、血流の変化をリアルタイムに捉えます。この技術により、性的興奮時の血流増加や、平常時の血流状態などを客観的に評価することが可能になります。

光電式容積脈波計(PPG)の技術について

PPGは、皮膚などの生体組織に光を照射し、その反射光または透過光を測定することで、血流の変化を捉える技術です。血液中のヘモグロビンは光を吸収する性質があり、血流量が増加すると光の吸収量も増加します。この光の強度の変化を分析することで、脈波や血流の変化をリアルタイムに捉えることができます。例えるなら、水面に浮かぶ葉っぱを観察するようなものです。水面が静かな時は葉っぱは静止していますが、水面に波が立つと葉っぱは上下に揺れます。この葉っぱの揺れ方を見ることで、波の強さや周期を推測できます。PPGも同様に、光の反射の変化(葉っぱの揺れ)を見ることで、血流の変化(波の強さ)を捉えているのです。

性機能を科学するカギ:VPAとVBVって?

yoniPPGは、以下の2つの重要な指標を測定します。

VPA(腟脈拍振幅)とは

血流の脈打ちの強さを表し、性的興奮の度合いを数値化します。高いVPA値は、良好な性的興奮を示唆します。例えるなら、運動後の心臓の鼓動を想像してください。安静時には心臓の鼓動はゆっくりとしていますが、運動後は速く、力強くなります。この鼓動の強さがVPAに相当します。性的興奮時も同様に、腟周辺の血管が拡張し、脈が力強くなるのです。

VBV(腟血液量)とは

腟壁にどれだけの血液が集まっているかを示します。十分な血液量は、腟の潤滑や感覚に重要な役割を果たします。例えるなら、スポンジに水を吸わせることを想像してください。乾いたスポンジは小さく硬いですが、水を吸うと膨らみ、柔らかくなります。VBVは、このスポンジが吸った水の量に相当します。腟壁に血液が集まることで、腟は潤い、感覚も敏感になるのです。
VPAとVBVを同時に測定することで、性的興奮の質と量をより詳細に評価することができます。例えば、VPAは高いがVBVが低い場合は、性的興奮はしているものの、腟の潤いが不足している可能性があります。

どれくらい簡単に使えるの?

被験者自身で挿入可能!検査は数分で完了

yoniPPGは小型で使いやすく、被験者自身で容易に挿入できます。検査自体も数分で完了するため、患者様の負担を最小限に抑えられます。

結果はグラフでわかりやすく表示。誰でも直感的に理解できる

測定結果はグラフでわかりやすく表示されるため、医師だけでなく患者様も自身の状態を直感的に理解することができます。

どんな治療計画に診断するの?

yoniPPGは、以下のような様々な状況における診断と治療計画の立案に役立ちます。
  • 乳がん・子宮体がん・卵巣がんのホルモン療法中の術後診断に: ホルモン療法による性機能への影響を客観的に評価できます。
  • GSMの治療: 腟の萎縮や乾燥、性交痛などのGSM症状の評価と治療効果の判定に有用です。
  • 更年期障害や性欲低下の評価に役立ちます: ホルモン補充療法などの治療効果を客観的に評価できます。
  • 骨盤底筋の治療や排尿障害との関連評価も可能: 骨盤底筋の機能と血流の関係を評価し、より効果的な治療計画を立てられます。
  • オーガズム(性機能改善)、不感症治療: 治療前後のVPAやVBVの変化を測定することで、治療効果を客観的に評価できます。

治療効果を数値化して患者さんに安心感を

治療前後の変化を「見える化」!

yoniPPGを用いることで、治療前後のVPAやVBVの変化を数値として示すことができ、患者様に治療効果を明確に伝えることができます。

データに基づいた的確な治療計画が可能

客観的なデータに基づいた治療計画を立案することで、患者様の満足度向上に繋がります。

実際のクリニックでの活用例

  • 更年期症状に悩む患者さんに使用し、治療後にVPAの数値が改善。主観的満足度も向上し、治療効果を実感。

安全性と衛生面への配慮

毎回簡単に消毒が可能で衛生的!

yoniPPGは簡単に消毒できる素材を使用しており、常に衛生的な状態を保つことができます。

患者にも安心して使用していただけます

安全性と衛生面に配慮した設計により、患者様にも安心してご使用いただけます。

導入をサポートします!

操作指導やトラブル対応までしっかりサポート

導入時には、操作指導やトラブル対応など、万全のサポート体制をご用意しております。

ガイドラインに準拠したスクリーニング手順をご提供

ガイドラインに準拠したスクリーニング手順を提供し、スムーズな導入を支援します。

これからの性機能治療のスタンダードへ

科学的根拠に基づく治療で患者満足度向上

yoniPPGは、科学的根拠に基づいた治療を支援し、患者様の満足度向上に貢献します。

世界的にも注目される性機能改善デバイスを、あなたのクリニックに!

yoniPPGは、これからの性機能治療のスタンダードとなる可能性を秘めた革新的なデバイスです。ぜひ、あなたのクリニックにも導入をご検討ください。

GSMと性機能障害になぜyoniPPGを必ず導入すべきか

GSM(閉経関連尿路性器症候群)は、閉経に伴うエストロゲンの低下によって、腟粘膜の萎縮や乾燥、血流の低下などが引き起こされることで発症します。従来のGSMの検査では、問診や内診による主観的な評価が中心でした。例えるなら、風邪を引いたかどうかを判断する際に、熱があるかどうかだけを判断材料にするのは不十分です。咳や鼻水、喉の痛みなど、他の症状も考慮することで、より正確な診断が可能になります。GSMの診断も同様で、主観的な症状だけでなく、客観的なデータを用いることで、より正確な診断が可能になります。yoniPPGは、この客観的なデータとして血流の情報を提供します。
性機能障害の評価においても、従来の問診やアンケート調査だけでは、患者の主観的な回答に偏ってしまうという課題がありました。例えるなら、料理の味を評価する際に、個人の感想だけを聞くのではなく、味覚センサーなどの機器を使って客観的なデータを取得することで、より正確な評価が可能になります。性機能の評価も同様で、yoniPPGを用いることで、客観的なデータに基づいた評価が可能になります。
yoniPPGを導入することで、以下のメリットが得られます。
  • GSMの客観的な評価: 腟の血流を直接測定することで、GSMの重症度を客観的に評価できます。
  • 治療効果の可視化: ホルモン補充療法などの治療前後のVPAやVBVの変化を測定することで、治療効果を客観的に示すことができます。
  • 患者への説明力向上: データに基づいた説明により、患者の理解と納得が得られやすくなります。
  • 科学的根拠に基づいた治療: 客観的なデータに基づいた治療計画を立案することで、より効果的な治療を提供できます。
  • 他院との差別化: 最新技術を導入することで、他院との差別化を図り、患者様の信頼を獲得できます。
  • 研究・論文発表への活用: 蓄積されたデータは、研究や論文発表にも活用でき、クリニックの学術的な評価向上にも貢献します。
これらのメリットを踏まえれば、GSMと性機能障害の検査機器として、yoniPPGはクリニックにとって非常に有用なツールと言えるでしょう。

Dr. Cindy Meston博士の研究とyoniPPG

米テキサス大学のシンディ・メストン博士は、長年にわたり女性のオルガズムと性的興奮に関する研究を行ってきました。BBCの記事(100 Women 2016: Meet the orgasm doctors)でも紹介されているように、彼女は腟用の脈波計測器を用いて、女性の性器への血流をモニターし、身体的な興奮状態を客観的に測定することに成功しました。
例えるなら、 これまで目に見えなかった「心の動き」を、心拍数や血流の変化という「身体の反応」を通して可視化したようなものです。メストン博士の研究は、これまで主観的な評価に頼っていた女性の性的反応を、科学的に解明する大きな一歩となりました。
彼女の研究では、女性はリラックスするよりも、むしろ活発な状態の方が性的反応が向上することが示唆されています。これは、交感神経系の活性化が性的興奮に重要な役割を果たしていることを示しています。
yoniPPGは、まさにこのメストン博士が使用した技術を応用した機器であり、クリニックにおいても同様に、女性の性的興奮を客観的に評価することが可能になります。これにより、患者様の状態をより深く理解し、個々のニーズに合わせた治療を提供することができます。

よくある質問(FAQ

Q:yoniPPGは痛みを伴いますか?

A:yoniPPGは非侵襲的な検査であり、痛みはほとんどありません。被験者自身で挿入可能な設計となっており、安心してご使用いただけます。

Q:検査時間はどれくらいですか?

A:検査自体は数分で完了します。患者様の負担を最小限に抑えられます。

Q:結果はどのように表示されますか?

A:測定結果はグラフでわかりやすく表示されます。医師だけでなく患者様も自身の状態を直感的に理解することができます。

Q:どのような患者に有効ですか?

A:GSMの症状に悩む患者様、更年期障害や性欲低下に悩む患者様、ホルモン療法を受けている患者様など、幅広い患者様にご活用いただけます。

Q:導入にあたって必要なものはありますか?

A:yoniPPG本体と、結果を表示するためのPCまたはタブレット端末が必要です。導入時には、操作指導やトラブル対応など、万全のサポート体制をご用意しております。

Q:他の検査機器と併用できますか?

A:はい、従来の問診や内診、ホルモン検査などと併用することで、より詳細な診断が可能になります。

yoniPPG導入の流れ

  1. お問い合わせ: まずは弊社までお気軽にお問い合わせください。製品の詳細や導入に関するご質問にお答えいたします。
  2. デモンストレーション: ご希望に応じて、yoniPPGのデモンストレーションを実施いたします。実際の操作方法や結果の見方などをご確認いただけます。
  3. ご契約: 導入をご決定いただけましたら、ご契約の手続きを行います。
  4. 導入・設置: yoniPPGの設置と操作指導を行います。専門のスタッフが丁寧にサポートいたします。
  5. アフターサポート: 導入後も、操作方法やトラブル対応など、万全のサポート体制でクリニックを支援いたします。

お問い合わせ

yoniPPGに関するご質問や資料請求、デモンストレーションのご依頼など、お気軽にお問い合わせください。

最後に

yoniPPGは、これからのGSM・性機能治療において、欠かすことのできない革新的なツールです。客観的なデータに基づいた診断と治療計画の立案を支援し、患者様のQOL(生活の質)向上に貢献します。ぜひ、この機会にyoniPPGの導入をご検討ください。
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