アメリカ食品医薬品局が女性の性欲障害治療薬「Vyleesi」を承認した

投稿日:2019年9月4日 更新日:

女性が性欲障害を持った場合に、男性との性行為が難しく、夫婦生活にも影響を及ぼすことがありますが、そのような障害を持った場合でも、アメリカでは性欲障害治療薬の存在が承認されており、性欲障害を持つ女性でも男性との性行為を積極的に行うことが出来ます。

 

この性欲障害治療薬については、アメリカにある企業のMAG Pharmaceuticals社が開発したもので、後天的全般性性的欲求障害(HSDD)と呼ばれる障害に対して有効性があるとされている治療薬の「Vyleesi(ブレメラノチド)」を月8回以内の利用という条件付きで自己注射剤を承認するものとしたものです。

 

後天的全般性性的欲求障害(HSDD)は、これまでに性欲に問題が無かった女性でも発症することがあり、発症する女性には性行為での特徴などはなく、パートナーからの影響などもなく発症すると言われています。

 

この治療薬「Vyleesi(ブレメラノチド)」は、性的欲求を改善させることや、興奮剤としてのメカニズムは明らかにされていませんが、自己注射をすることでメラノコルチン受容体を活発化させる効果があるとされており、閉経前の女性において、性行為を行うことが可能となります。

 

実際に利用する場合には、腹部または腿に注射し、タイミングとしては性行為を行う45分前に注射することになっており、月に8回以内、24時間以内に1ドーズまでと限定されています。

 

アメリカ食品医薬品局では、2012年に後天的全般性性的欲求障害への薬剤開発優先度を高くしており、その他の優先的な開発をすすめる20の疾患と同等の疾患であると位置づけ、開発優先度を高めました。

 

2014年に、公聴会の開催、2016年には性的興奮・治療薬の開発も進め、初めは「Addyi(フリバンセリン)」という薬を承認させ、「Vyleesi(ブレメラノチド)」も次いで承認させました。

 

医薬品評価研究センター(CDER)において製品部部長を務めるHylton V Joffe氏は、性欲の減退という疾患を持つ女性が存在する中で、有効で安全な薬物療法によってベネフィットを与えることができると高い評価を示しています。

 

また、AMAG社のJulie Krop最高科学責任者(CMO)は、まだまだHSDDの存在が認知されていないことを懸念しており、HSDDに悩む600万人に対してこれから新たな望みを与えるとし、臨床試験に参加された方々に対しての謝意を示すとともに、これからも研究を続けていくことを示しています。

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