女性器に関してコンプレックスを抱えているのに、相談できる人が居なくてお悩みではありませんか?
2016年に、東京都在住のOL463名が所属するネットワークで「女性器に何らかのコンプレックスを持っているか?」という調査を行った所、実に58%の人が「Yes」と回答しています。
それだけ多くの人が悩みを抱えているのにも関わらず、「女性器について相談したことがありますか?」という質問に対しては、「No」の回答が90%を超えてしまっています。
本記事ではよくある女性のお悩み「おりもの」についてご説明しますので、誰にも相談できずにお困りの方は是非参考にしてください。
20~50代の女性を対象にしたデリケートゾーンの調査によると、どの年代でも、約5人に1人がニオイやムレ、かゆみ、おりものについて悩んでいる事がわかりました。
女性ホルモンの分泌により、女性の体は大きく変化していきます。各ライフステージにおいて、トラブルやお悩みも移り変わっていくものです。
「おりもの」の量が多い時期にはケアにも手間がかかるおりものですが、実は女性の体を守る為にとても大切なものです。「おりもの」は、子宮内膜、子宮頚管、汗腺などからの分泌液が混じりあった粘液で、腟内のうるおいを守ったり、最近を排出したり、子宮内に最近が入り込むのを防ぐ役割もあります。
「おりもの」で身体の不調や肌の調子の変化が知ることができます。
・子宮頸管
・古い腟壁から集まった粘液や腟壁
・汗腺・皮脂腺・バルトリン腺
カラダに悪いものではく、身体に不可欠な役割を担っていて、
カラダの不調のバロメーターたるものが「おりもの」です。
おりものはご自分の体からのサインと考えて、異常が無いかをチェックするようにしましょう。
中でも茶色っぽいおりものが出ている場合は、以下の原因が考えられるため、すぐにでも病院へ受診しましょう。
腟の中では乳酸杆菌がグリコーゲンを材料として乳酸を分泌し、そのおかげで腟の中は弱酸性に保たれています
おりものからすっぱいニオイがする時は、腟の中が酸性で保たれており、ほかの細菌が繁殖しづらい、良い状態という事ですね。
逆に、酸っぱいニオイではなく雑菌が繁殖して生臭いにおいになった時には腟の自浄作用が低下しているのかも知れません。
おりものが黄色や緑になる事が多いので、よく観察して対処できるようにしましょう。
体は弱酸性に保とうと頑張りますが、汗をかいて肌がアルカリ性に傾いたり、汗に含まれるたんぱく質や脂質が菌のえさとなって菌が繁殖して、かゆみ等が増悪する場合もあるので、暑い日や運動をする時には、風通しの良いものを装着するなど工夫が必要です。
以下の表はおりものの症状別で、考えられる病気の一覧表です。
性感染症などが原因の場合には治療を受ける必要があるので、気になる場合には受診をお勧めします。
薬局で買う事に抵抗がある場合には、ネットでの購入もできるので安心です。
注意点として、デリケートゾーンをボディソープ等でごしごしと洗ってしまっては、外陰部の皮膚が傷つき、逆効果になってしまいます。もちろん、かゆみやにおいも解決できません。塗り薬で改善が見られない場合は、菌が原因の可能性もあります。
どうしても受診したくない、できない理由がある場合、最近は検査キットもネットで購入が可能ですので、受診前に利用するのも良いでしょう。
検査キットの結果治療が必要な場合や、市販治療薬を試してもおりものの異常がある場合は、原因を調べて適切な治療が必要です。
抗生物質や抗真菌剤の腟座薬、ステロイド外用剤や抗生物質、抗アレルギー剤などの内服薬も必要になる場合もありますので、自己判断をせず、受診しましょう。
保湿力が高く、潤いが長時間持続するのが特徴で、1日1回使用、4週間の継続で6割の方の症状が改善しています。
刺激が少ないので使用によるストレスもなく、病院に行かなくても自分でケアできるのがおすすめです。
主に外陰部、肛囲、会陰の皮膚に認める慢性の扁平で白い多角形の丘疹と萎縮した白い斑があらわれることがあり、閉経後の女性に多い病気です。
小児や男性が罹る可能性もありますが、こうなってしまうと、市販のクリームでは改善しませんので、ステロイドの外用薬や、腟レーザー治療が有効です。
更に強いかゆみの場合にはステロイドの外用薬やレーザー治療が効果的で、ニオイに対して腟内環境を整えてあげます。
おりものの異常がある場合は腟坐薬の併用が必要ですし、市販薬で改善が見られない場合には治療の為、必ず受診してくださいね。
2016年に、東京都在住のOL463名が所属するネットワークで「女性器に何らかのコンプレックスを持っているか?」という調査を行った所、実に58%の人が「Yes」と回答しています。
それだけ多くの人が悩みを抱えているのにも関わらず、「女性器について相談したことがありますか?」という質問に対しては、「No」の回答が90%を超えてしまっています。
本記事ではよくある女性のお悩み「おりもの」についてご説明しますので、誰にも相談できずにお困りの方は是非参考にしてください。
Contents
ライフステージ別、デリケートゾーンのお悩み
20~50代の女性を対象にしたデリケートゾーンの調査によると、どの年代でも、約5人に1人がニオイやムレ、かゆみ、おりものについて悩んでいる事がわかりました。
女性ホルモンの分泌により、女性の体は大きく変化していきます。各ライフステージにおいて、トラブルやお悩みも移り変わっていくものです。
小児期~思春期
ムレ、かゆみが気になりはじめる時期思春期~性成熟期
おりもの、ニオイ、かゆみ、など最も悩み多くなる時期更年期~老年期
乾燥感、性交痛、漏れ、腟のゆるみなどで悩む時期そもそも「おりもの」とは?
「おりもの」の量が多い時期にはケアにも手間がかかるおりものですが、実は女性の体を守る為にとても大切なものです。「おりもの」は、子宮内膜、子宮頚管、汗腺などからの分泌液が混じりあった粘液で、腟内のうるおいを守ったり、最近を排出したり、子宮内に最近が入り込むのを防ぐ役割もあります。
「おりもの」はカラダの本音が
女性器内で分泌する全てのミックスされた粘液が「おりもの」です。「おりもの」で身体の不調や肌の調子の変化が知ることができます。
「おりもの」が分泌されている箇所
・子宮内膜・子宮頸管
・古い腟壁から集まった粘液や腟壁
・汗腺・皮脂腺・バルトリン腺
「おりもの」はカラダに悪いの?良いの?
カラダに悪いものではく、身体に不可欠な役割を担っていて、
カラダの不調のバロメーターたるものが「おりもの」です。
自浄作用
「おりもの」は腟内の防御壁のような存在で、細菌からカラダを守り、腟内の環境をキレイに保つ役割を担っています。受精のお手伝い
子宮頸管の「おりもの」が、子宮まで精子を無事に届ける道筋を作ってくれるような役割があります。生理周期とおりもの量・女性ホルモン量の関係について
生理前
生理周期で3番目のおりものの量です。白く濁っていて、粘り気が強い「おりもの」の状態です。生理後(卵胞期前半)
生理周期で一番おりものの量が少ないです。生理直後の経血とおりものが混ざっていて茶色っぽい。生理後(卵胞期後半)
「おりもの」の量が増える時期。排卵期(約2〜3日間)
もっとも「おりもの」の量が多い時期。粘り気が少なく、とろみがある透明な状態。においも気になりにくいです。黄体期
「おりもの」の量は減少傾向です。排卵期の透明なとろみのある「おりもの」から、白い濁った、粘り気が強い状態です。「おりもの」の色やニオイについて
年齢によっても変化するおりものですが、排卵の時期や月経前には白い粘っとしたおりものが出たり、量が増えたりする事があります。おりものはご自分の体からのサインと考えて、異常が無いかをチェックするようにしましょう。
おりものが茶色・黄色・緑色の場合は注意
黄色や緑色のおりものが出ている場合は、何らかの炎症を伴っているケースがほとんどです。中でも茶色っぽいおりものが出ている場合は、以下の原因が考えられるため、すぐにでも病院へ受診しましょう。
- ホルモンバランスが乱れている
- 萎縮性腟炎(老人性腟炎)
- 子宮頚管ポリープ
- 子宮頸がん
- 子宮体がん
おりものがすっぱいニオイがするのは異常?
おりものが、酸味のある酸っぱい様なニオイがして驚いたことがあるかも知れません。しかし、そのニオイは「腟の自浄作用」もよるものの為、正常な状態と言えます。腟の中では乳酸杆菌がグリコーゲンを材料として乳酸を分泌し、そのおかげで腟の中は弱酸性に保たれています
おりものからすっぱいニオイがする時は、腟の中が酸性で保たれており、ほかの細菌が繁殖しづらい、良い状態という事ですね。
逆に、酸っぱいニオイではなく雑菌が繁殖して生臭いにおいになった時には腟の自浄作用が低下しているのかも知れません。
おりものが黄色や緑になる事が多いので、よく観察して対処できるようにしましょう。
おりものに異常が出る原因について
においやおりものが病的な状態になると、外陰部もおりものによって荒れてしまったり、かぶれて痒みが出る事があります。自浄作用の低下が原因の場合
例えば以下の様な時に、自浄作用が低下してしまう事があります。- ストレスなどで体の免疫力が低下
- 閉経で女性ホルモンが少なくなって腟内のグリコーゲンが減少
- セックスによる刺激や腟内射精で腟内がアルカリ性に傾いたとき
体は弱酸性に保とうと頑張りますが、汗をかいて肌がアルカリ性に傾いたり、汗に含まれるたんぱく質や脂質が菌のえさとなって菌が繁殖して、かゆみ等が増悪する場合もあるので、暑い日や運動をする時には、風通しの良いものを装着するなど工夫が必要です。
菌が原因の場合
おりものの量が多すぎる、色が付いている、またはニオイが強い場合などは、真菌、トリコモナス、クラミジア、淋菌などの菌が原因の場合があります。以下の表はおりものの症状別で、考えられる病気の一覧表です。
色と症状 | その他の症状 | 可能性のある病気 |
黄色・黄緑色 | 外陰部のかゆみとニオイ | トリコモナス腟炎 |
黄色い膿のようなおりもの | 悪化すると下腹部痛・排尿痛 | 淋病 |
みずっぽいおりもの | 悪化すると下腹部痛・不正出血 | クラミジア |
白くぽろぽろした酒粕のよう | 外陰部の強いかゆみ | カンジダ腟炎 |
黄色・黄緑色 | 外陰部のかゆみとニオイ | 細菌性腟炎 |
おりものに異常がある時の対処法は?
市販の薬を利用する
市販の薬でも、外陰部専用のソープやクリームなどは、かぶれ・かゆみがある時にとても効果的です。クリームだけではなく、腟カンジダに有効な腟坐薬や、腟の自浄作用の効果を高めるジェルなども販売されています。薬局で買う事に抵抗がある場合には、ネットでの購入もできるので安心です。
注意点として、デリケートゾーンをボディソープ等でごしごしと洗ってしまっては、外陰部の皮膚が傷つき、逆効果になってしまいます。もちろん、かゆみやにおいも解決できません。塗り薬で改善が見られない場合は、菌が原因の可能性もあります。
市販の検査キットを使用する
おりものの異常の原因が菌によるものの場合、一番は受診する事をおすすめします。どうしても受診したくない、できない理由がある場合、最近は検査キットもネットで購入が可能ですので、受診前に利用するのも良いでしょう。
検査キットの結果治療が必要な場合や、市販治療薬を試してもおりものの異常がある場合は、原因を調べて適切な治療が必要です。
抗生物質や抗真菌剤の腟座薬、ステロイド外用剤や抗生物質、抗アレルギー剤などの内服薬も必要になる場合もありますので、自己判断をせず、受診しましょう。
おすすめの治療薬と治療法について
乾燥感があってかゆい場合
- においがする
- トイレットペーパーで拭く時が痛い
- 自転車に乗った時に痛い
- セックスの時に痛い出血があった
- 陰部がカサカサする
- 痒みがある
- 排尿時にしみる
メノケアモイストゼリー
ドライシンドロームによる、外陰部の乾燥感や痒みに対して有効な保湿薬です。保湿力が高く、潤いが長時間持続するのが特徴で、1日1回使用、4週間の継続で6割の方の症状が改善しています。
刺激が少ないので使用によるストレスもなく、病院に行かなくても自分でケアできるのがおすすめです。
炎症がみられる場合
硬化性萎縮性苔癬など、かゆみを伴う慢性の炎症性皮膚疾患の場合。主に外陰部、肛囲、会陰の皮膚に認める慢性の扁平で白い多角形の丘疹と萎縮した白い斑があらわれることがあり、閉経後の女性に多い病気です。
小児や男性が罹る可能性もありますが、こうなってしまうと、市販のクリームでは改善しませんので、ステロイドの外用薬や、腟レーザー治療が有効です。
腟外陰部のレーザー治療
腟・外陰部に炭酸ガスレーザーやYAGレーザーを照射。腟粘膜、外陰部の繊維芽細胞が活性化されて新生コラーゲンが生成されることにより、血流がよくなり代謝機能が高まることで、潤いに富み厚みのある粘膜が生成。デリケートゾーンの様々な不快感が改善します。腟レーザーの対象
- 外陰部のかゆみ、乾燥、
- におい、ゆるみなどの不快症状
- 性交痛
- 尿漏れ、頻尿
- 膀胱炎などを繰り返す
- 乳がん術後でホルモン補充療法が出来ない
- GnRh治療中
- ホルモン療法に抵抗感がある
まとめ
まず性感染症の有無について調べる必要がありますが、かゆみだけであれば市販の外用薬やクリームなどでも効果が期待できるでしょう。更に強いかゆみの場合にはステロイドの外用薬やレーザー治療が効果的で、ニオイに対して腟内環境を整えてあげます。
おりものの異常がある場合は腟坐薬の併用が必要ですし、市販薬で改善が見られない場合には治療の為、必ず受診してくださいね。