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公開日:2021/01/29
最終更新日:2021/05/26

HIV、エイズ!いまは命を落とす病気ではないの知っていましたか?でも恐ろしいHIVと治療法は

投稿日:2021年1月29日 更新日:

HIV、エイズ!いまは命を落とす病気ではないの知っていましたか?でも恐ろしいHIVと治療法は

HIV・エイズといえばかつては不治の病というイメージがありました。

ですが、現在はコントロールができるようになり、死なない病気へと変わってきています。

今回はエイズ、HIV、そして治療、予防のお話をしていきます。

まずは、HIVとエイズの説明からしていきます。

HIVとは正式には「ヒト免疫不全ウィルス」のことを言い、ヒトからヒトに感染すると免疫力を低下させてしまいます。

この「HIV」 に感染したまま放置しているとと、免疫力がだんだん弱くなり、数年~10年の潜伏期間を経て、健常な人であれば何ともない菌やウィルスで 様々な病気がおこります。

その病気が、「エイズ指標疾患」 とされる23種の病気にあてはまると、「エイズを発症した」 と診断されます。

エイズとは病気の名前であり、HIVとはその原因のウイルス名なのです。

HIV感染に対する治療の基本は病気や菌に対する抵抗力を下げないようにすることになります。

合併症を起こす前に抗HIV薬を使って、ウィルスの数を減らしていき、抵抗力が下がらないようにします。

感染経路

感染経路

感染の最大の原因は、性行為です。

そのほかにも、同じ注射器を使いまわすことで感染する血液による感染と、母親がHIV陽性であるためにお腹の中にいる赤ちゃんに感染する母子感染があります。

どれも予防できないものはなく、性感染の場合はセックスをしないことや性行為時にはコンドームの着用することで防ぐことができますし、血液感染は感染者の血液が付着した器具を共有しないことや血液に直接触れないことで防ぐことができます。

母子感染の場合も、授乳ではなく粉ミルクを使うことや母親が治療することで予防することができます。

エイズのイメージは男性同性愛者がよくなるイメージがありますが、最近では異性愛者も例外ではなくなってきています。

しかも、その中には潜伏期間中ずっと気づかず、いきなりエイズを発症してしまうケースが増えてきています。

エイズは男性同性愛者や不特定多数の人と性行為をしている人だけがなる特殊な恐ろしい病気ではなく、性感染予防に気をつけていなければ誰でもなり得る可能性がある病気であるということが言えます。

エイズの恐ろしさは、数年から10数年間続く、無症状の潜伏期間です。

たとえ、自分がセックスをした相手が1人でも、その相手が過去10数年間の間で不特定多数の人としたならば、自分もHIVに感染する危険性は十分あります。

HIV陽性かどうかわかる検査自体は保健所などで簡単に受けることができますので、性行為をしている方は定期的に他の性感染症と合わせて検査を受けられることをお勧めします。

また、近年では治療の面でも変わってきています。

かつてはCD4陽性リンパ球という免疫のために戦う白血球の数値を基準に抗HIV薬の開始を決定していましたが、現在はそれが変わり「感染が分かればすぐに治療開始」が国際的な診療方針となっています。

以前に比べて、抗HIV薬の効果と安全性が上昇しているため、治療開始が早ければ早いほど合併症のリスクを減らすことができることが明らかになってきています。

なので、より早期にHIVを発見することが重要となってきています。

検査方法

エイズの検査方法

HIV(エイズ)の検査方法について解説します。

即日検査

HIV抗体迅速診断キットを使い検査(HIV抗体迅速検査)を行い、スピーディに当日で結果が出る検査法です。

検査の時間はわずか15分ほどで、数日必要な通常の抗体検査法とは異なり、気になる結果をすぐに確認することができます。

即日検査の精度は通常の抗体検査法とほぼ同じですが、あくまでスクリーニング検査法の扱いになります。

陰性の場合は結果は確定になりますが、陽性の場合は、異なる方法を用いた検査が必要になります。

感染を強く疑わない場合は抗体検査をおすすめします。一般的に感染リスクのある行為から3ヵ月以上経過した後の検査をおすすめしています。

感染機会より2週間以上、2ヵ月未満の場合はNAT検査を検討してください。

NAT検査

NAT検査は核酸増幅検査のことで、HIVの場合にはHIVの遺伝子を増幅してHIVの検出をおこないます。

簡単に説明すると、抗体が作られる前から増えている血中のHIVを調べます。

感染してから検査で陽性と分かるようになるまでの潜伏期間を、NAT検査では抗体検査と比べて2週間ほど短縮することができます。
初期感染に関しては、このNAT検査が特に有効です。

感染機会から2~3週間しか経過しておらず抗体検査では感染を検出することができない時も、NAT検査では感染を検出することができます。

ただし、HIV感染では通常、感染1ヶ月後には抗体が検出され、その後は高い抗体価が持続するため、通常のHIV検査法には抗体検査が最も一般的で信頼性も高い方法となります。

抗体検査(イムノクラマトグラフィー法)

抗体検査の精度を上げるには、感染機会から3ヵ月経ってからの検査をお勧めしています。

多くの医療機関で実施している検査方法になります。

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