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公開日:2021/04/21
最終更新日:2021/04/21

乳幼児期・児童期の性的な問題と親が持つべき考え方

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乳幼児や児童とセックスカウンセリングは結びつかないと思われがちですが、子どもの相談現場で性の問題が取り上げられないといったことはありません。時代の変化と共に、すでに緊急性の伴う問題は起きています。

 

今回は、乳幼児・児童期に性の問題として表出されるもの、表立って出てこないものの状況や言動から露呈してくるもの、表現されないまま成長し、大人になってから重要な問題となってしまうものについて取り上げます。

乳幼児期

この時期の子どもの性的問題として親からの相談が多いのは、性器いじり・マスターベーションが多くなります。この時期の子どもが性器を触るようになると、親は驚き、禁止するようになります。そして禁止をしても触り続けてしまう場合に相談に訪れることが多いでしょう。

 

この場合は、親に対するカウンセリングが重要になります。なぜなら親の性に対する価値観や考え方が、そのまま子どもの状態の方向性を決めるためです。

 

子どもが性器を触るのは、ただ身体感覚を確かめるため、退屈なときの刺激、指しゃぶりなどと同様の寂しさの現れなどの理由が挙げられます。思春期や大人が行うマスターベーションとは別の意味となるため、強制的な禁止をしても解決にはなりません。

 

治療者には、子どもの性器いじりが発達する上で起こりやすいことを説明して、親の理解を得た上で、強制的に禁止することをやめてもらいます。その上で親子間での遊びなどで関わりを増やす方向性で話を進めます。

 

子どもには、遊びの中で表出する空想や創造性に対して共感をする過程が重要です。これらを通すことで過度な性器いじりはおさまっていくいくことが多いとされています。

 

乳幼児期に性器いじりで表出された問題に親が上手く対応できないと、成長してから本格的な性の問題となってしまうことがあります。たとえば、大人の性相談では、マスターベーションを開始した時期や始めた年齢をカウンセリングで聞く機会は多いですが、禁止されてしまったことによりマスターベーションが全くない大人や、罪悪感が生まれてしまって楽しめない人は、性的なコミュニケーションで問題を抱えている可能性が高くなります。

 

この場合、多くは乳幼児期で大人から性的な問題に対する対応が不適切だった場合が多くなっています。

 

乳幼児期に親子間で人間関係の基礎を築くのは重要なことです。これがきちんと行えていると、思春期や大人になった時にパートナーと起こる問題も少なくなります。

児童期

児童器になると、子ども自身の性的活動に芽が出始めます。社会的にも児童を取り巻く様々な問題が起こっています。ここでは主に、性的被害と性的虐待についてまとめます。

性的被害

児童期の性的被害としては、言葉で性的なからかいを受ける、子どもが身体を見られる、触れられる、加害者の体を見せられる,触れさせられる、性器を押し付けられる、挿入されるといったものがあります。

 

加害者について、被害を受けた子どもがまったく知らない状態か、身近な存在かどうかでも対応の仕方が変わってくるため注意が必要です。

 

たとえば加害者について全く知らない場合では、子どもは親に被害を訴えて親は相談機関を訪れますが、後者の場合では被害があったことを誰にも話せずにいる場合も多くなります。この状態のまま大人になるのは、問題は解決しないまま深刻化してしまう可能性が高くなります。重要なのは被害を受けた子どもが安心できる場で信頼できる人に受け止めてもらう場があることです。

性的虐待

虐待は年々増え続け、法整備も進んでいますが、性的虐待は特に発見されにくい問題です。そのため性的虐待の被害を受けた子どもと関わる場合には、言葉・身体・表情をしっかりと観察して、置かれている状況を正確に把握する必要があります。

特に子ども自身が、置かれている状況を適格に伝えるのは難しいからです。

 

大人の性のカウンセリングを行った時、子どもの時に性的な被害を受け、誰にも相談できなかった、誰も気付いてくれなかった、身近な人に相談したのに誰も取り合ってくれなかったと語る人は多くいます。そういった場合は、子どもの時の重大な秘密を持ったまま大人になり、性的にも人格的にも障害を抱えてしまうことがあります。

 

正しい対応としては、専門的なカウンセリングにつなげ、信頼関係を構築しながら子どもの安心感を保障し、子どもに様々な感情を表現してもらうことが重要です。特に児童期はそういった問題が起こると不眠、不登校、学業成績の低下など、様々な問題が起こりやすくなります。最も大切なのは、子どもの傷ついた心を癒すとともに、自尊感情を高めていくことです。

 

そのため、子どもに関わる保育士・教師・治療者は子どもの出している虐待の直接的サインを見逃してはいけません。日常生活で表出した問題を虐待との関連がないかどうか注意を向けた上で見守っていく必要があります。

まとめ

性は、関係性であって、乳幼児期や児童期に関わる大人や身近な人との関係性の中で育っていくものです。性の問題が起きた時は、子どもの心としっかりと向き合っていく姿勢が大切になります。

 

特に現代は子どもに起こる問題の現れ方も変化していっています。そのため性的な問題以外のカウンセリングだとしても、性的視点を持つことが重要になります。

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