M.L.クリッフマン、D.ウィルカーソン
The Journal of Sexual Medicine誌、第13巻、号Supplement_6、2016年6月、ページS254、
https://doi.org/10.1016/j.jsxm.2016.04.035
発行:2016年06月01日
はじめに
腟組織の構造や弛緩は、女性の性機能障害の病因として見過ごされがちである。腟の弛緩は性交時の身体的感覚の低下につながる。この感覚の低下はしばしば性的満足感の低下と結びつき、女性の性的パートナーとの関係にも影響を及ぼしうる。
研究方法
腟/弛緩/性機能または腟/緩み/性機能というキーワードで包括的なPubMedレビューを行った。合計15本の英文論文を評価した。
結果
以下の治療法が科学文献に記載されており、それぞれのベネフィット/リスク評価が示される。市販の(OTC)腟引き締め製品: OTC製品は依然として規制されておらず、腟の生態系を著しく破壊する可能性がある。行動修正: ケーゲル体操を含む骨盤底筋理学療法エクササイズは、腟弛緩症に対する非侵襲的な主治療法としてしばしば注目されてきたが、時間がかかり、患者のコンプライアンスも低く、効果も限定的である。オフィスベースの外来ラジオ波治療: 弛緩と性的満足度を改善するための腟組織の治療法として、2件の臨床研究が発表されている。外科的矯正: 手術は侵襲的なアプローチであり、かなりの回復期間を含み、重篤な副作用(尿道下外傷など)の可能性がある。