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公開日:2023/07/24
最終更新日:2023/07/24

骨盤臓器脱の治療における腟メッシュ前方手術と腟メッシュ後方手術後の女性性機能の変化

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骨盤臓器脱の治療における腟メッシュ前方手術と腟メッシュ後方手術後の女性性機能の変化
チェン・ユー・ロン医学博士、ユン・シュン・ジュアン医学博士、ミン・ピン・ウー医学博士、チェン・ミン・リュウ医学博士、ポー・ホイ・チャン医学博士、エイン・メイ・ツァイ医学博士
The Journal of Sexual Medicine, Volume 9, Issue 8, August 2012, ページ 2167-2174, https://doi.org/10.1111/j.1743-6109.2012.02766.x
発行:2012年8月1日

はじめに

前方および全経腟メッシュ(TVM)手術後の女性の性機能の比較はこれまで報告されていない。

目的

骨盤臓器脱(POP)治療におけるTVM前方修復術とTVM全置換術後の性機能を比較すること。

主要アウトカム評価項目

UDI-6(Urogenital Distress Inventory)およびIIQ-7(Incontinence Impact Questionnaire)の短形式、およびFSFI(Female Sexual Function Index)。

方法

POP定量化(POP-Q)病期分類で定義された症候性POP病期IIからIVの女性165人が、当院でTVM手術を受けた。70人の女性は性的に活発であり、フォローアップが完了していたため対象とした。全対象者を前群(前TVM;N=39)と全群(前・後TVM;N=31)に分けた。術前および術後の評価として、POP-Qシステムを用いた骨盤内検査、ウロダイナミック検査、個人面接を行い、UDI-6およびIIQ-7の短形式、FSFIを用いて排尿症状および性交症状を評価した。

結果

本研究では、年齢、分娩数、糖尿病、高血圧、併用手技、TVMおよび中部尿道スリングの成功率について、両群間に差はなかった(P>0.05)。POP-Q分析については、両群ともAa点、Ba点、C点、Ap点、Bp点(P<0.05)で有意な改善がみられたが、腟の全長は例外であった(P>0.05)。術前のUDI-6とIIQ-7のスコアは全群で有意に高く(P<0.01)、術後のUDI-6とIIQ-7のスコアは両群で有意な低下を示した(P<0.01)。TVM術後、性交困難領域のスコアは両群で有意に悪化し(P<0.05)、潤滑領域の悪化は全群でのみ認められた(P=0.042)。

結論

TVM法はPOPの効果的な解剖学的回復をもたらすが、FSFIの個々の領域は悪化する可能性がある。前方群と比較して、全群の女性は術前に排尿症状の点でQOLが悪化し、術後には潤滑に関する性的障害が大きくなった。
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