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公開日:2023/10/30
最終更新日:2023/10/30

分娩様式が産後の女性の性機能に及ぼす影響: 自然経腟分娩と手術的経腟分娩と帝王切開の比較

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分娩様式が産後の女性の性機能に及ぼす影響: 自然経腟分娩と手術的経腟分娩と帝王切開の比較
ジュッシー・バルバラ医学博士、パオラ・ピファロッティ医学博士、フェデリカ・ファッキン博士、イヴァン・コルチノヴィス医学博士、ドフア・ドリディ医学博士、カミッラ・ロンチェッティ医学博士、ルカ・カルゾラーリ医学博士、パオロ・ヴェルチェリーニ医学博士
The Journal of Sexual Medicine(性医学ジャーナル)、第13巻、第3号、2016年3月、393-401ページ、https://doi.org/10.1016/j.jsxm.2016.01.004
掲載:2016年03月01日 記事履歴

はじめに

分娩様式と産後の女性の性機能との関連についていくつかの研究が行われているが、一貫性のない結果となっている。

目的

自然経腟分娩、手術経腟分娩、帝王切開を比較することにより、分娩様式が産後の女性の性機能に及ぼす影響を調査すること。

方法

自然経腟分娩を受けた132人の初産婦、手術経腟分娩を受けた45人の初産婦、帝王切開を受けた92人の初産婦を対象とした(N = 269)。産後の性機能は、女性性機能指数を用いて産後6ヵ月後に評価した。性交再開までの期間、産後うつ病、現在の母乳育児についても分娩後6ヵ月で評価した。

主要評価項目

出産後6ヵ月における女性性機能指数(Female Sexual Function Index)の総得点と領域得点、および性交再開までの期間。

結果

手術による経腟分娩を受けた女性は、帝王切開群と比較して、覚醒、潤滑、オーガズム、グローバルな性機能のスコアが低く、自然経腟分娩群と比較してオーガズムのスコアが低かった(P < 0.05)。分娩様式は性交再開までの時間に有意な影響を及ぼさなかった。現在授乳中の女性は、潤滑性が低く、性交時痛が強く、性行為再開までの時間が長かった。

結論

手術による経腟分娩はより悪い性機能と関連するかもしれないが、会陰切開の割合が高いため、骨盤底の外傷(会陰裂傷または会陰切開)が性機能に及ぼす影響についてこの研究から結論を引き出すことはできない。全体として、現在使用されている産科的アルゴリズムは、手術による経腟分娩のリスクをさらに減少させるために改良されるべきである。
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