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公開日:2024/07/16
最終更新日:2024/07/16

産後6ヵ月の女性における腟潤滑の問題の有病率と関連する危険因子

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産後6ヵ月の女性における腟潤滑の問題の有病率と関連する危険因子
産後6ヵ月の女性における腟潤滑の問題の有病率と関連する危険因子(原題:276 Prevalence of and Risk Factors Associated with Vaginal Lubrication Issues in Women at 6 Months Postpartum)
The Journal of Sexual Medicine, 19巻, Issue Supplement_2, 2022年5月, ページ S232,https://doi.org/10.1016/j.jsxm.2022.03.529
発行2022年05月01日

はじめに

女性のセクシュアリティは一生の間に変化し、内因性要因と外因性要因によって異なる。この観点から、妊娠・出産は性機能障害の状態を作り出す。産褥期に起こる生理的変化は、それぞれの女性に特有のものであり、分娩様式を含むいくつかの要因に左右される。産後の腟乾燥は一般的な性障害であり、腟潤滑機構の変化によって引き起こされる。

目的

産褥期の腟潤滑障害を評価することにより、産後の女性のセクシュアリティを研究する。

方法

2018年11月から2019年9月にかけて、チュニジアのBen Arous病院の産婦人科で行われた前向き横断研究である。150名の女性を対象とし、妊娠第3期から産後6ヶ月まで追跡調査した。産褥期の性機能障害を評価するために、女性性機能指数(FSFI)を選択した。

結果

FSFIでは、腟潤滑スコアの平均は妊娠中4.58点、産後3.79点であった。調査時、妊娠中に性行為をしていなかった女性は6%、産後は2%であった。妊娠中に性的に活発であった女性の53%が、頻度の差はあれ、性交中に腟潤滑の感覚を感じたと報告した。36%の女性は、満足できるレベルの腟潤滑を得ることが困難であるとは答えなかった。84%の女性が、分娩後の性交渉で腟の潤いを得ることの困難さをさまざまな程度で報告した(非常に困難:12%、困難:28%、やや困難:44%)。性交渉中に腟の潤いを保つ能力は、産後低下しているようである。実際、性交中に腟の潤滑性を十分に維持する能力は、妊娠中の48%に比べて、産後は21人の女性(14%)で報告された。我々のシリーズで見られた腟の潤いの異なるパラメータに影響を与える因子は、母乳育児、分娩様式、避妊であった。

結論

産褥期には、腟の潤いを達成し、性交時に十分な腟潤滑を維持することが変化するようである。出産様式、母乳育児、避妊は腟潤滑の欠如と関連していた。妊産婦とそのパートナーは、産前産後の期間にこのことに備え、潤滑剤の使用などの簡単な対策をアドバイスすることが有用であろう。

情報開示

産業界からの支援による研究:なし。
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