癒着胎盤スペクトラム（PAS）の管理における単回の高強度集束超音波（USgHIFU）アブレーションの有効性

投稿日：2024年12月22日

癒着胎盤スペクトラム（PAS）の管理における単回の高強度集束超音波（USgHIFU）アブレーションの有効性（原題：The effectiveness of single ultrasound-guided high-intensity focused ultrasound (USgHIFU) ablation in managing placenta accreta spectrum (PAS) disorder）
Yuan Yuan 1 2, Xian He 1, Ping Liu 1, Dali Pu 1, Qiuling Shi 2 3, Jinyun Chen 2, Alexander T Teichmann 1, Ping Zhan 4
所属 PMID: 36525091 DOI: 10.1007/s00404-022-06840-6
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36525091/

Contents

1 目的：
2 材料および方法：
3 結果：
4 結論：

目的：

癒着胎盤スペクトラム（PAS）障害の管理における単回超音波ガイド下の高強度集束超音波（USgHIFU）アブレーションの実現可能性と有効性を評価する。

材料および方法：

2017年4月から2021年10月までの間に、40名のPAS患者を後ろ向きに分析した。すべての患者がHIFU治療を1回受けた。通常のフォローアップは、正常な月経が再開し、胎盤組織が消失するまで、HIFU治療後に実施された。患者の生殖関連の転帰は、電話インタビューにより取得した。

結果：

40人の患者の追跡調査期間の中央値は30.50（15.75～44.00）ヶ月で、胎盤組織の消失までの期間の平均は45.29±33.32日でした。悪露の期間の平均は13.43±10.01日で、重度の出血は発生しませんでした。注目すべきは、線形回帰分析により、HIFU前の残留胎盤の量が、HIFU後の血性悪露の持続期間に影響を与える因子であることが示されたことである（R2 = 0.284、B = 0.062、P = 0.000）。通常の月経再開までの期間は58.71 ± 31.14日であった。1人（2.50%）の患者に感染症が発症した。2人（5.00%）の患者は、感染症を伴わない腟分泌物持続（1か月以上）のため、超音波ガイド下吸引掻爬術を受けた。注目すべきは、妊娠計画を表明した18人の患者のうち7人が、胎盤異常を伴うことなく、4～53か月の追跡期間中に妊娠したことである。残りの11人の患者は避妊薬を服用していた。