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公開日:2021/01/20
最終更新日:2021/05/26

性病検査について、恐ろしい性感染症の種類について

投稿日:2021年1月20日 更新日:

性感染症とは一般的には性行為によって感染する病気のことを言います。
さらに、それを調べるのが性病検査というものです。
セックスで感染しちゃった。。。ちょっと気まずい病気…どころではすまない怖い病気もあるんですよ~。
性感染症といってもたくさん種類があります。
主な感性感染症には、梅毒、淋菌感染症、性器クラミジア感染症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、腟トリコモナス症、ケジラミ症、性器カンジダ症、B型肝炎、C型肝炎、後天性免疫不全症候群(エイズ)などがあります。
それから、性感染症ではありませんが、子宮頸がんの原因であるHPVウイルスも性行為で感染します。

代表的な性感染症について

代表的な性感染症について

クラミジア感染症

クラミジア・トラコマチスという細菌が感染することで起こる、日本で最も多い性感染症(STD)。
性行為によって女性の子宮頸管や男性の尿道、喉の粘膜などに感染するケースが多いです。
女性は症状が出にくいことが多く、約80%が無症状であるため自覚しにくいといわれています。
女性の場合は子宮頸管の分泌物を綿棒で拭って検査をします。のどの検査も行うことがあります。
クラミジア抗原の検出には1時間で結果の分かる即日検査PCR法による検査があります。
即日検査は男性は採尿、女性は子宮口擦過液による検査になりますが、クラミジア即日検査の為の機器が必要で、限られた医療機関でしか受けることができません。
PCR法は数日後に結果が出る検査です。男性は採尿、女性は採尿または腟分泌物による検査となります。
こちらの方が即日検査より精度が高いためおすすめです。
血中クラミジア抗体の検出には採血による検査を行います。
咽頭クラミジアの場合は患部を擦過し検体を採取してPCR検査を行います。

淋病

「淋菌」という菌が原因となって発症する性感染症の1つです。
性行為(セックス、オーラルセックス、アナルセックス)などで粘膜に感染します。
潜伏期間は2〜7日ほどになります。
男性は尿道炎で自覚症状を伴うことがほとんどである一方、
女性の子宮頸管炎は自覚症状が比較的軽いことから無症候性で看過されることが多いです。
そのため、感染源になることが問題となっています。
病状が進むにつれ、子宮内膜炎・卵管炎・腹膜炎などを発症し、淋菌の検出には、膿か分泌物を使ったグラム染色による顕微鏡検査や培養法になります。
培養法では、検体中の菌の死滅や雑菌の混入など、操作の繁雑さ等の問題があります。
顕微鏡検査で調べても、他の雑菌で淋菌の確認が難しいのが現状です。
PCR法は、遺伝子増幅法による検出法です。
検体中に存在している微量な淋菌の検出ができ、検体に尿が使えることで簡便で非侵襲的なスクリーニング検査ができます。
この方法は感度や特異性に優れていて、1本の検体でクラミジアとの同時検出も可能です。
即日検査に比較して時間がかかりますが、混合感染の診断にも有効です。精度に優れており診断結果が信頼できます。

男性の場合

男性の場合
  • 尿道に違和感、痒みがある。
  • 尿道炎によって激しい尿道痛といった症状が生じる。
  • 性器から黄白色のドロっとした膿が出る。
  • 進行すると精巣上体炎といった病気を発症。

女性の場合

女性の場合
  • 腹膜炎などの骨盤内炎症疾患などを起こし不妊の原因に
  • 症膿のようなおりものなどの、おりものの変化や女性器の違和感が主な症状です。また、自覚症状がない場合も多いです。
妊娠中に淋菌に感染すると流産や骨盤内感染症、早産、破水の原因になってしまうことがあります。
淋病の検査は、男性の場合は尿または膿、女性は腟分泌物、のどの検査はうがい液か綿棒で採取をすることになります。

性器ヘルペス

性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによって、性器周辺に水ぶくれや赤いぽつぽつ、ただれなどの病変を生じる感染症です。
口唇に水ぶくれを起こす口唇ヘルペス、目に病変が出る角膜ヘルペスも同じウイルスによる病気です。
主に1型が口や手指に、2型が性器など下半身に病変を起こすとされてきましたが、この区分は厳密ではなく、どちらも性器や口唇に病変を起こすことがわかっています。
性器ヘルペスは再発しやすいのですが、その理由はウイルスが神経を伝って体の奥深くの神経節にまで侵入し、そこに潜んでしまうためです。
普段は活動せずにおとなしくしているのですが、疲労や他の病気などで免疫力が落ちると、再び活動して病変や不快な症状が再発することになります。
女性は男性より症状が重いことが多く、強い痛みと発熱により排尿困難・歩行困難になることがあります。
  • 足の付け根(鼠径部)のリンパ節の腫れ、圧痛がある
  • 高熱がでる
  • 陰部に水疱や潰瘍ができてかゆみや痛みが出る
  • 排尿時に強い痛みがある
検査方法は抗原検査と抗体検査があります
  • 症状がある場合:皮膚擦過検査
  • 症状がない場合:採血による抗体検査
抗原検査は、水疱から直接浸出液を採取して検査をするので患部に水疱ができている場合に行います。
過去の既往や現在の症状で診断できるため、実際に抗原検査を実施することはそれほど多くありません。
抗体検査はヘルペスウイルスだけでなく、水疱瘡や帯状疱疹のヘルペス類似の抗体も検査対象です。
結果が陽性でも、口唇・性器ヘルペスの区別がつきにくく、過去に水疱瘡や帯状疱疹等に感染していたら陽性と診断される可能性があり、抗体価も発症期間より変動が大きく確定診断になりません
そのため、ヘルペスの診断は検査よりも臨床症状から診断されることが多いです。
検査結果を待って治療をすると、完治が遅れてしまい有効な投薬の機会を逸す可能性があります。
診察・診断が検査結果よりも重要視されていて、早くからの治療が必要な疾患の一つです。
医療機関もヘルペス検査を重要視していないことから、性病検査キットの検査の必要性は低いと考えられています。

梅毒

梅毒はかつて最も恐れられた性感染症です。
感染の第一期には性器に硬い痛みの無いしこりができ、第二期には手足を中心とした全身に小さな赤い斑点が多数出てきます。
進行すると様々な症状が出て、重大な後遺症を残すこともあります。
近年、爆発的に患者数が増大しており、20代の若年女性を中心に感染の拡大が問題となっています。
検査は血液を採取して行います。

尖圭コンジローマ

ローリスクタイプのヒトパピローマウイルスの感染で、性器の周辺にとがった形のイボができる病気です。
痛みやかゆみなどの自覚症状が出ないことも多く、イボが小さかったり、見えにくい場所にあったりすると、感染に気づかないことも多い病気です。
自然治癒することもありますが、イボが増殖、増大すると、痛み、かゆみ、出血などの症状が出やすくなりますので、性器周辺のイボに気づいたら早めに医療機関を受診してください
専門の医師であれば目で見て診断をつけることが可能ですが、イボの組織を取って、顕微鏡で調べる病理組織検査を行うこともあります。
性的接触などで皮膚や粘膜の小さな傷から侵入して細胞に感染し、感染患部に乳頭状腫瘍ができます。
特に男性は亀頭や包皮部分・亀頭環・尿道内、女性は小陰唇を中心とした腟口付近・腟内・肛門に出現します。
多発性の尖圭コンジローマは、糖尿病などの局所免疫機能が低下している疾患を基礎疾患として罹患している患者様に多く見られ、治療も難しい状況にあります。
専門医の視診で診断が確定します。組織を採取する病理検査は、通常実施されるケースではほとんど見られません。
見てすぐにわかるような典型的な形状をしています。

HPVウイルス感染

HPVウイルスにはローリスクタイプとハイリスクタイプがあります。
ローリスクタイプのHPVに感染すると尖圭コンジローマの発症の原因となり、ハイリスクタイプHPVに感染すると、子宮頚部に感染することが原因と言われています。
女性は80%以上、男性は90%以上の確率で、一度はHPVに感染すると言われています。
ですが、ハイリスクHPVに感染しても、およそ90%女性は自己免疫力で数年かけてウィルスを撃退(自然排除)すると言われているのです。
しかし、排除されずに長期間感染したままのごく一部の方が、子宮頸がんを発症させることがわかっています。
子宮頸がんや前がん病変の診断は、細胞診で行います。
子宮頸管部を医療用のブラシで細胞を採取した後、顕微鏡で検視します。
近年では、子宮頸がん検査の自己採取キットが通販やドラッグストアで購入できるようになりました。
医療機関を受診しなくても手軽に検査できますが、医師などの専門家が採取した子宮頸部の移行帯の細胞を目視するなど検査に携わっていない以上、精度は低くなります
検査方法について詳しく解説します。
ハイリスクHPV一括検査(インベーダー法)は対象が対象がハイリスクHPVのみとなっており、16・18・31・33・35・39・45・51・52・56・58・59・67・68 のハイリスク型HPV14種類を検出することができます。
型別判定はできず、結果は陽性か陰性のどちらかになるため、偽陰性、疑陽性が比較的少ない検査になります。
子宮頸がんは、ヒトパピローマウィルス(HPV)の存在しない子宮は起こらないとも考えられています。
検査結果は約1週間程度で、コストがやや安いです。
HPVタイピング検査(ジェノタイピング)は対象はハイリスクのみとなっており、16・18・31・33・35・39・45・51・52・56・58・59・68のハイリスク型HPV13種類を検出同定できます。
タイプ判定が可能ですが、検査結果は2週間程度と長くコストも高いです。
細胞診検査は、異型(悪性)の細胞がないかを確認する検査です。
感染が見つかっても、必ず症状が出ることはありません。
発症しても、視診で症状が確認できるまでの期間が3週間~8ヶ月となり、感染機会を特定するのは難しくなります。
細胞診とHPV検査を併用することで、病変の発見率がほぼ100%になり、将来子宮頸がんになるリスクが判明します。
HPVは多種類のものがありますが、その中で子宮頸がんを発症させるのは僅か数タイプです。
たとえ数種類の危険なHPVに感染した場合でもほとんどの人が子宮頸がんを発症しません。
発症してもごくわずかの人が、まず「異形成」という前がん状態になりますが、異形成には、軽度・中等度・高度の3段階があります。
この段階で処置を施すことで、子宮頸がんを発症せずに簡単に治療が可能です。

最後に

性感染症は一つだけではなく、複数の病気に感染をする可能性があります。
もし、性感染症かなと思い当たるような症状があった時は、速やかに検査を行うことが大事です。
性感染症に罹患した可能性を疑った場合には症状の有無にかかわらず受診・検査を受けるようにしてください
性感染症を診療可能な科は、泌尿器科、婦人科、皮膚科、性病科です。
また、保健所でも検査が可能ですが、どの性感染症が可能なのか検査日時、検査方法は各自治体によって異なるので、事前に確認が必要になります。
それから、最近は検査キットをネット通販で購入し、自身で検査を行うこともできます。
病院や保健所に行く時間がない人や密かに検査をしたい人にお勧めです。
検査を受けて結果が陽性の場合、パートナーも検査を受けて、治療を受ける必要があります。
ピンポン感染といって、自分が治っても相手が陽性のままだとまた再感染することがあるためです。
性感染症は予防することが可能です。正しくコンドームを使用することで感染のリスクをかなり減らすことができます。
オーラルセックスの際にのどにも感染しますのでコンドームの使用を忘れないで下さい
何より最善の予防方法は、性生活の不明な人や複数のパートナーとセックスをしない、つまり安全な性生活を送ることです。

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