menu

公開日:2019/09/04
最終更新日:2021/03/29

性感染症(性病)の基礎知識【学校では教えてくれない性教育】

投稿日:2019年9月4日 更新日:

性病イメージ画像

「性感染症」とは、キスやセックスなど、性的な行為が原因で感染する病気のことです。

まれに血液による感染や母子感染などもありますが、そのほとんどが性的な行為による感染で、性的な行為の経験があれば誰でも感染しかねない病気です。

ここでいう性的な行為は、性器と性器の接触だけを指すものではありません。口腔と性器の接触(オーラルセックス)や肛門と性器の接触(アナルセックス)も性的な行為のひとつです。性感染症の中には、ごくまれに、体液が接触しただけでも感染するものがあります。

このような病気を指して「性病」と呼ぶ時代もありましたが、法改正が行われた現在では、「性感染症」もしくは「STD(Sexually Transmitted Diseases)」「STI(Sexually Transmitted Infections)」と呼ばれています。

性感染症の種類は20以上もあり、さまざまな特徴・症状がありますが、それらのすべてに自覚症状があるわけではありません。このため、自分が感染した事実に気づかずにいる人もいます。気づいたときにはすでに多くの人に感染させている可能性もあり、注意が必要です。

性病検査キットと病院の性病検査の違いは?

また、治療が遅れれば遅れるほど症状は悪化します。感染に気づいた段階で早急に治療を行うことが非常に重要です。こうした早期治療を行うためには、感染を早期発見する必要があります。自覚症状がない病気もあるため、性感染症を発見に向けて定期的な検査を受けることが望ましいのですが、一般的には抵抗があるかもしれません。定期検査が受けられないという場合も、少しでも異常を感じたときにはすぐ受診するようにしましょう。

また、性感染症を予防するためには、コンドームを着用する、出血のおそれがある性行為は行わないといった対策が有効です。これらの方法を実行して、性感染症を予防しましょう。

自費診療の性感染症クリニックが多いのはなぜ?

性病は保険を使って治したくないという患者様が多いためです。
つまり匿名や仮名での診療を希望される方が他の疾患に比べると圧倒的に多いのです。
個人情報の漏洩や、診療内容情報の漏洩などを危惧され、内密に検査・治療を受けたいと考えられている患者様がほとんどです。
また、ブライダルのための事前検査や健康診断的な意味合いもあり、自費でスムーズに診療を希望されるためです。

保険枠内での診療の場合は検査も治療薬も限られてしまいます。
抗生剤の服用期間や尖圭コンジローム外用薬も、治癒した治癒していないに関わらず投与期間が厳格に定められており、保険内での治療では治癒しきれていないにも関わらず、治療が打ち切られることもあります。

【性病】保険診療のデメリット

・検査や治療に使用される薬剤が限定される
・治癒するまでに必要な薬剤の投与期間も限定される
・保険診療枠での検査及び治療になってしまう
・社会保険の場合、健康保険組合に医療機関名が通知される
・匿名や仮名での診療が不可
・プライバシーが完全に守れない可能性もある
・ほとんどの保険診療機関は予約制を導入していないため、待ち時間が長時間に及ぶことがある

【性病】自費診療のメリット

・予約制で診療が受けられることが多く、待ち時間も少ない
・治療ではすぐに特効薬の使用が可能
・保険の枠にとらわれず、無症状な性感染症の可能性がある全ての検査が受けられる
・匿名や仮名での診療も可能
・社会保険の場合、健康保険組合に医療機関名の通知がいかない
・尖圭コンジロームなど保険適応にならない場合でも、最先端の治療を受けることが可能

性感染症専門クリニックに来院するメリット

・予約制で長時間待たずに診療が受けられ、待合室で診療を受けられるクリニックが多い
・治療ではすぐに特効薬の使用が可能
・専門医による迅速で的確な検査や治療が受けられる
・徹底したプライバシーの保護、匿名や仮名での診療も可能
・常備している薬剤の種類も豊富で症例が多いため、より的確で専門的な治療を受けることができる
・パートナーの事や感染経路などの相談もできる

完治しない性病はあるの?

性病はほとんどの場合完治しますが、現時点ではHIV感染症、性器ヘルペス、HPV感染症が完治することはありません。
HIVの薬を飲み続ければ、AIDSで起こる腫瘍、脳症、感染症といった恐ろしい病気を食い止めることができます。

性器ヘルペスは非常に再発しやすい性病です。
性器ヘルペスの原因である単純ヘルペスウイルスは、一度感染を起こすと体内から完全に駆逐することは難しく、神経節と呼ばれる部位に潜んだ状態になるため、治療薬を飲んでも完全にウイルスを身体から排除することはできません。
そのため、どうしても完治することは難しく、症状が治ってもしばらくすると再発します。

HPVも予防用のワクチンはありますが、感染後に身体からウイルスを排除することはできません。
しかし、近年新しい薬剤の開発が進み、HPV感染症を治療できる可能性が出てきました。

放置すると危険な性感染症ランキング

1位 HIV感染・・・放置すればAIDSを発症し生命の危機に。

2位 B型肝炎・・キャリアからの感染の場合、急性肝炎を起し劇症化するリスクがある。

3位 梅毒・・・無症状な期間が長く、進行性梅毒になると神経や内臓へのダメージも大きい。

4位 淋病・・・女性の場合は腹膜炎や不妊の原因になりやすい。

5位 クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマ・・・女性の場合は腹膜炎や不妊の原因になりやすい。症状が軽微で無症状の場合も多く、感染や炎症が広範囲に及んでしまうことがある。

6位 HPVハイリスク群・・・確率的には稀であるが、ハイリスク群のウイルスに感染していると子宮頸がんのリスクが高まる。

7位 尖圭コンジローマ・・・放置すると広範囲にコンジローマが出現し治療に難渋することもある。

8位 性器ヘルペス・・・原則として自然治癒するが再発するケースが多く、初感染では重症化することもあるので早期の抗ヘルペスウイルス薬剤投与による治療が必要。

主な性感染症(性病)

記事監修

末武信宏
国立岐阜大学医学部
順天堂大学大学院医学研究科博士課程において学位取得,日本美容外科学会 認定専門医,国際抗老化再生医療学会 認定指導医

記事監修

丹羽咲江
名古屋市立大学医学部
日本産科婦人科学会産婦人科専門医,日本性科学会 幹事,日本性科学会認定セックスセラピスト