性感染症(性病)の基礎知識【学校では教えてくれない性教育】

投稿日:2019年9月4日 更新日:

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性感染症(性病とは)

「性感染症」とは、キスやセックスなど、性的な行為が原因で感染する病気のことです。

 

まれに血液による感染や母子感染などもありますが、そのほとんどが性的な行為による感染で、性的な行為の経験があれば誰でも感染しかねない病気です。

 

ここでいう性的な行為は、性器と性器の接触だけを指すものではありません。口腔と性器の接触(オーラルセックス)や肛門と性器の接触(アナルセックス)も性的な行為のひとつです。性感染症の中には、ごくまれに、体液が接触しただけでも感染するものがあります。

 

このような病気を指して「性病」と呼ぶ時代もありましたが、法改正が行われた現在では、「性感染症」もしくは「STD(Sexually Transmitted Diseases)」「STI(Sexually Transmitted Infections)」と呼ばれています。

 

性感染症の種類は20以上もあり、さまざまな特徴・症状がありますが、それらのすべてに自覚症状があるわけではありません。このため、自分が感染した事実に気づかずにいる人もいます。気づいたときにはすでに多くの人に感染させている可能性もあり、注意が必要です。

 

また、治療が遅れれば遅れるほど症状は悪化します。感染に気づいた段階で早急に治療を行うことが非常に重要です。こうした早期治療を行うためには、感染を早期発見する必要があります。自覚症状がない病気もあるため、性感染症を発見に向けて定期的な検査を受けることが望ましいのですが、一般的には抵抗があるかもしれません。定期検査が受けられないという場合も、少しでも異常を感じたときにはすぐ受診するようにしましょう。

 

また、性感染症を予防するためには、コンドームを着用する、出血のおそれがある性行為は行わないといった対策が有効です。これらの方法を実行して、性感染症を予防しましょう。

 

主な性感染症(性病)についての基礎知識

淋菌感染症

〈淋菌感染症とは〉

淋菌感染症は、淋菌の感染によって発症する性感染症です。性感染症としてはクラミジアに次ぐ感染者数が報告されており、性感染症の中でも代表格のひとつといっていいでしょう。

 

淋菌は、患者の粘膜から離れると数時間で感染性を失い、乾燥や温度の変化、日光、消毒剤などでも簡単に死滅してしまう弱い菌です。限られた環境でしか生存できない分、宿主である人のライフスタイルに合わせて感染する部位を増やしたり、治療薬に耐性を持ったりして生き延び、感染を拡大させています。

 

淋菌が存在するのは咽頭や直腸、膿の中、尿、陰部の分泌物などで、粘膜同士の接触、分泌物の接触などで感染するため、性行為による感染が主になっています。性行為の中でも特に、オーラルセックスによる感染例が多く報告されています。また、コンドームを着用しない場合は、1回の性行為での感染率が約3割にものぼります。

 

いったん感染すると症状が出るまでには2日から7日程度かかりますが、咽頭や直腸に感染した場合は自覚症状のないケースが多く、感染者が増える原因になっています。さらに、淋菌感染症に一度感染したからといって、再度感染しないわけではありません。淋菌の感染リスクを軽減するために重要なのは、コンドームを着用することです。

 

〈淋菌感染症の症状〉

淋菌感染症は、男女間で症状がまったく異なります。

・男性の場合

感染するのは主に尿道や精巣上体で、尿道に感染した場合は、2日から9日の潜伏期ののち、濃い黄白色の膿が出るようになります。さらに、尿道のかゆみや熱っぽさ、排尿の際の激しい痛みを感じることがあり、症状が激しい場合はペニス全体が腫れ上がったり、歩けなくなるほどの痛みをともなったりします。

 

しかし最近では、男性でも、典型的な症状ばかりが見られるわけではありません。分泌物が粘液性のものになったり、症状がないまま経過するといったケースも報告されています。

 

ただし、治療しないまま放置してしまうと症状が悪化し、尿道狭窄症や精巣上体炎につながる可能性があります。さらに、男性不妊症の原因になることがありますので、ご注意ください。

 

・女性の場合

感染するのは主に子宮頸管や膀胱、尿道で、おりものが増えたり緑黄色になる、不正出血がある、外陰部に軽いかゆみや腫れがあるといった症状が見られますが、男性よりも症状が軽いのが特徴です。女性感染者の約8割には自覚症状がなく、感染に気づかないまま男性を感染させてしまう例が少なくありません。

 

淋菌感染症の感染に気づかず放置していると、炎症が波及する可能性があります。クラミジア感染症と同様、急性膀胱炎、卵管不妊症、子宮外妊娠、腹膜炎、卵管炎などの原因になりかねませんので、ご注意ください。

 

〈淋菌感染症の治療〉

淋菌では耐性菌が増えていますが、その検出率や出現は、抗菌薬をいかに投与するか、どのような頻度で使用するかで異なります。

 

国や地域によっても投与する抗菌薬や使用方法が異なりますが、一般的に用いられる治療薬は、スペクチノマイシン(筋注)やセフィキシム(経口)、オフロキサシン(経口)、ビブラマイシン(経口)などです。

 

セフトリアキソン(静注)も有効な治療方法のひとつですが、日本では現在、保険が適用されていません。治療には最低でも1週間程度かかり、無症状で検査できるまでに1週間かかります。

 

感染の可能性が高い行為〉

セックス、オーラルセックス、性器どうしの接触、母が感染した状態での出産

 

〈感染の可能性が高い人〉

不特定の相手と性行為をしている人、性行為のパートナーが多い人、オーラルセックスを好む人、コンドームを着用せずにセックスする人

 

〈似たような症状がある病気〉

・性器クラミジア

・咽頭淋菌感染症

 

 

クラミジア(性器クラミジア・咽頭クラミジア)

〈クラミジアとは〉

クラミジアは、咽頭、膣、子宮頸管部や尿道分泌物の中などに存在するクラミジア・トラコマチスへの感染によって発症する性感染症です。

粘膜どうしの接触や、膣・尿道からの分泌物に接触する性行為などで感染するため、性器の内側が粘膜に覆われている女性の感染率が高くなっています。コンドームを着用しない場合、1回の性行為で感染する可能性は約5割ともいわれており、もっとも感染しやすい性感染症のひとつといってよいでしょう。

実際に老若男女を問わず感染が報告されていますが、男女ともに症状が軽かったり自覚症状がないため、感染に気づかず放置している例が多数です。気づかぬうちに自分が感染源となってしまう、感染が拡大しやすい性感染症としても知られており、女性の場合は特に、妊婦検診で初めて感染が発覚するケースが増えています。一般妊婦の感染率が約3%から5%と高いのが、クラミジアの特徴といえるでしょう。

〈クラミジアの症状〉

クラミジアは、男女間で症状の出方に若干の差があります。男女ともに無自覚の場合が多数ですが、男性には症状として表れるケースも多く、女性よりも感染に気づきやすいといえるでしょう。

・男性の場合

感染するのは主に尿道・精巣上体で、軽度な症状しか出ないケースも多く、感染に気づかないことがあります。

症状は陰部のむずがゆさや不快感、少量の分泌物のほか、排尿時やセックス時の痛みなどで、さほど強いものではありませんが、治療しないまま放置してしまうと症状が悪化したり、精巣上体炎や男性不妊症につながる可能性があります。

さらに、粘膜の炎症によって、HIVをはじめとする他の性感染症に感染するリスクが高まります。

・女性の場合

感染するのは主に子宮頸管や子宮、卵管、卵巣ですが、通常は症状がなく、感染に気づかないケースがほとんどです。おりものの量の増加、外陰部の軽いかゆみや腫れ、排尿時やセックス時の軽い痛みといった症状が見られますが、症状としては軽いものばかりです。

クラミジアの感染に気づかず放置すると、症状の悪化はもちろん、卵管炎や腹膜炎、子宮外妊娠、不妊症などの原因につながりかねません。また粘膜が炎症することで、HIVをはじめとする、他の性感染症の感染リスクも高まります。

〈クラミジアの治療〉

クラミジアでは主に、テトラサイクリン系薬、マクロライド系薬、およびニューキノロン系の抗菌薬が用いられます。

男女間で互いに感染させ合う、いわゆるピンポン感染を防ぐため、男女同時に治療することが大切です。感染してから症状が出るまでに1週間から4週間、治療には最低でも2週間かかります。

感染の可能性が高い行為〉

セックス、オーラルセックス、性器どうしの接触、母が感染した状態での出産

〈感染の可能性が高い人〉

不特定の相手と性行為をしている人、性行為のパートナーが多い人、オーラルセックスを好む人、コンドームを着用せずにセックスする人

〈似たような症状がある病気〉

・咽頭淋菌感染症

・性器淋菌感染症

 

細菌性腟症

〈細菌性腟症とは〉

細菌性膣症は、カンジダと同様、健康な人の腟内に存在する常在菌のバランスが崩れたり、腟内環境が乱れることで発症する疾患です。特定の原因細菌はなく、カンジダやトリコモナスをのぞく複数の細菌が異常に繁殖することが原因で、症状が出ます。

 

発症のリスクを高めるのは、腟内環境を乱すような過度な性行為、不衛生な性行為などですが、膣内をきれいにしようと洗いすぎることで環境バランスが崩れてしまう可能性もあります。また、強い抗生物質の使用によって、腟内の常在菌が死滅し、雑菌が異常繁殖するケースも否定できません。

 

細菌性腟症では腟に独特の悪臭が発生しますが、おりものの量などに変化がなく、かゆみや痛みといった症状がないため、気づかずに放置している人が少なくありません。ただし、悪臭があるため、性行為において忌避される性感染症のひとつです。

 

細菌性腟症を予防するためには、デリケートゾーンの衛生状態を維持することが重要です。

 

〈細菌性腟症の症状〉

おりものに魚の生臭さのような悪臭が出たり、灰色になったり、さらさらになるといった症状が出ます。
また、外陰部に軽いかゆみや腫れが出る可能性もあります。これらの症状は腟トリコモナスやカンジダ症と似通っており、原因となる特定の菌がないため、判断しにくい病気です。

 

細菌性膣症で繁殖した雑菌が子宮頸管を通って子宮内膜炎を引き起こしたり、雑菌の移動で卵管炎や骨盤腹膜炎などを引き起こす可能性も否定できません。また、骨盤内炎症性疾患といった重篤な合併症、妊婦の羊膜の感染症、早産、分娩後または流産後の子宮感染症などを引き起こすリスクもあります。

 

〈細菌性膣症の治療〉

おりものの悪臭といった症状が出た場合、おりものや子宮頸部の分泌液のサンプルを取り、感染症を引き起こす微生物の有無を確かめます。細菌性膣症と判断された場合は、メトロニダゾール、クリンダマイシンなどの抗菌薬のゲル剤もしくはクリームの塗布、内服で治療を進めていきます。

 

望ましい治療法はメトロニダゾールの内服ですが、まれにメトロニダゾールで全身に副作用が出ることがあるため、妊婦にはメトロニダゾールを腟用のゲル剤もしくはクリームとして投与するのが一般的です。クリンダマイシンのクリームを治療薬として用いる場合は、ラテックス製のコンドームやペッサリーを弱める可能性がありますので、ご注意ください。

 

細菌性腟症の治療は通常2日から3日程度で終わりますが、再発する可能性が高い病気でもあります。何度も再発する場合、抗菌薬を長期的に利用しなければならないかもしれません。

 

〈感染の可能性が高い行為〉

不特定多数(もしくは女性間)でのセックス、子宮内避妊器具(IUD)の使用

 

〈感染の可能性が高い人〉

性感染症にかかっている人、性行為のパートナーが多い人、子宮内避妊器具を利用している人

軟性下疳(なんせいげかん)

〈軟性下疳とは〉

軟性下疳は、日本ではほとんど見られないものの、東南アジアやアフリカ、南米などに多い性感染症です。

 

近年は、アメリカでの蔓延も報告されています。

 

軟性下疳菌に感染することで発症し、潜伏期間は4日から7日ほど。感染すると男女とも性器の外陰部に豆粒ぐらいのコブができます。その中央が化膿してつぶれると、強い痛みをともなう潰瘍となり、その病変部の血液や膿に存在する菌を介して周辺に潰瘍が多発するのです。痛みのあまりセックスができないという人が多く、パートナーへはさほど感染しません。

 

軟性下疳に罹患すると患部に潰瘍が広がるため、HIVに感染しやすくなる、HIVを感染させやすくなるとされています。

 

〈軟性下疳の症状〉

軟性下疳では、男女を問わず陰部に小豆大程度のコブができます。

 

その中央が化膿してすぐに破れ、ふちがぎざぎざの浅い潰瘍になります。潰瘍に存在する軟性下疳菌によって周辺に潰瘍が広がるため、感染者の約半数は感染後2週間から3週間程度で鼠径部のリンパ節が赤く膨張し、膿を排出します。この際の激しい痛みが、軟性下疳の特徴です。

 

〈軟性下疳の治療〉

軟性下疳の治療に際しては、数種類の抗菌薬が有効だとされています。

 

セフトリアキソン(筋注1回)、アジスロマイシン(経口1回)、シプロフロキサシン(経口3日)、エリスロマイシン(経口7日)などの抗菌薬を使用して感染症を抑えている場合は、外科的手術による膿の排出などが行われることもあります。治療には最低でも1週間から2週間かかるとお考えください。

 

〈感染の可能性が高い人〉

避妊具を利用せずに海外で性行為を行う人

梅毒

〈梅毒とは〉

梅毒は、性行為などで皮膚や粘膜もできた小さな傷にトレポネーマという病原菌が侵入して感染する性感染症です。

 

トレポネーマは、皮膚や粘膜の病変部に大量に存在しており、男性はペニス、女性は大陰唇・小陰唇からの感染がほとんどです。しかし、陰部だけでなく、オーラルセックスなどによる唇・のどへの感染例、肛門への感染例もあります。

 

梅毒は、見かけ上は健康な時期(潜伏梅毒)をはさんで、3つの段階を経ます。

 

第1期は、性器に硬いしこりができますが、痛みはありません。

 

第2期では、手足などを中心に全身に小さな斑点が出て、発疹や発熱、疲労感、頭痛、食欲減退などの症状が出ます。この第1期と第2期は、性的接触による感染力が高い時期です。第1期、第2期の早期梅毒の感染者と性交すると、約3分の1の確率で感染するとされています。性的接触を通して体内に侵入したトレポネーマは、数時間のうちにリンパ節に達し、血流にのって全身に広がります。

 

梅毒は江戸時代に大流行し、不治の病として非常に恐れられていました。大正時代には、日本の成人男性の10人に1人が梅毒に罹患していたというデータも存在します。

 

1940年代に開発されたペニシリンによって梅毒は死の病ではなくなり、感染者数も一気に減少しました。梅毒も一昔前の病気だと認識されるようになっていましたが、2011年ごろから男女ともに梅毒の感染者数が急激に増加しつつあります。

 

年齢・性別に分けてみると、20歳から24歳の女性の感染者がもっとも増加していて、出産時に母親から新生児に感染する先天性梅毒の感染例もあります。さらに、男性間のアナルセックスによる感染も増えていますが、2016年には異性間のセックスで感染した患者数のほうが上回っています。

 

2015年の梅毒感染数は2,697件と報告されていますが、これは、2010年の621件からすると約4.3倍。さらに、男女別の増加率では男性の3.9倍に対して女性は6.2倍で、女性の梅毒感染が急増していることがわかります。

 

梅毒はペニシリンで根治させることが可能ですが、症状が非常に多彩なうえに一時的に治るケースがあるため、感染の発見が遅れがちです。早期発見・早期治療ができず、病気が進行すれば、治療期間が延びて感染者の負担も大きくなります。さらに、再感染したり、その他の感染症にも罹患するリスクがありますのでご注意ください。

 

梅毒を予防するためには、コンドームを利用して性交渉するよう心がけることです。梅毒は、性器の挿入をともなわないキスなどの性行為でも感染する可能性があります。

 

〈梅毒の症状〉

梅毒に感染すると、3週間、3ヶ月、3年という期間を区切りに違う症状が現れ、身体に異変が生じます。症状の3つの段階は時とともに悪化しますが、治療せずに症状が出ないまま何年も経過することもあります。その場合も、静かに重症化し、心臓や脳の障害を引き起こして死に至るおそれがあります。

 

・第1期

感染後、3週間から4週間後に現れるのが、陰茎や外陰部、腟といった感染部位にできる潰瘍(下疳)です。この潰瘍には痛みがなく、肛門や直腸、唇、舌、のど、子宮頸部、指などの部位に出るケースもあります。

 

下疳は最初、小さな赤い隆起に過ぎませんが、すぐに破れて深い潰瘍になります。出血もなく、触ると硬く感じる程度です。下疳以外にも、鼠径部のリンパ節の腫れなどの症状がありますが、ここにも痛みはなく、男性なら約3分の1が、女性なら半数が気づかないまま第1期を過ごしてしまいます。第1期の下疳は約3週間から12週間で治癒し、その後は健康体であるかのように見えます。

 

・第2期

感染後、6週間から12週間で現れるのが、広い範囲にわたる発疹です。これは、血流に乗って広がった菌が引き起こすもので、リンパ節の腫れや他の臓器の症状としても現れます。発疹が現れた段階でも、約4分の1の感染者にまだ下疳があります。

 

発疹の外観はさまざまで、手のひらや足の裏にできることもあり、痛みもかゆみもありません。発疹はすぐに消えたり、何ヶ月も続いたりしますが、何もしなくてもやがて消えていきます。頭皮に発疹ができた場合は、髪の毛がまだらに抜けてしまい、虫食いのような状態になります。

 

第2期の梅毒では、感染者の約半数のリンパ節に腫れがあり、感染者の約10分の1の割合で他の臓器が侵されています。さらに、骨や関節の痛み、目に発生する炎症などの症状、発熱や疲労感、食欲不振、体重減少など風邪のような全身症状も見られます。脳、内耳、眼に感染することで、頭痛や聴覚、平衡感覚、視覚の障害などの症状を訴える人もいます。

 

症状が消えては再発する状態を繰り返しながら、第3期、第4期へと移行するケースも少なくありません。

 

・潜伏期

第2期の後、数年から数十年という長期にわたって、症状の出ない時期が続きます。この期間を、潜伏期と呼びます。潜伏期には感染力こそないものの、菌はなお存在しています。

 

・第3期

第3期は、晩期梅毒とも呼ばれます。初期感染から数年もしくは数十年を経て、治療を受けていない人の約3分の1に「良性の第3期梅毒」「心血管梅毒」「神経梅毒」のいずれかが発生し、その症状もさまざまです。

 

「良性の第3期梅毒」

が起こるのは、一般的に、感染後3年から10年を経た段階です。柔らかいゴムにも似た、ゴム腫と呼ばれる腫瘤が、皮膚、特に頭皮、顔、体幹の上部、脚、臓器、骨などに生じます。治療せずにいると、このゴム種が周囲の組織を破壊し、骨に刺すような痛みが生じることがあります。ゴム腫はゆっくりとしたスピードで増殖し、徐々に治りますが、ゴム種のあとには瘢痕(はんこん)が残されます。

 

「心血管梅毒」

が起こるのは、一般的に、感染後10年から25年を経た段階です。これは心臓や心臓につながる大動脈などの血管に菌が感染するもので、この結果、大動脈瘤が生じ、呼吸困難やせき、声がれなどの症状が出ます。また、大動脈弁から血液が漏れる、冠動脈が狭くなるといった症状もあり、胸痛や心不全によって死に至るケースも少なくありません。

 

「神経梅毒」

は、治療を受けていない感染者の約5%に発生する、脳と脊髄を侵す梅毒のことです。「髄膜血管型」「進行麻痺型」「精髄ろう型」の3つに区分されますが、いずれも、非常に重い症状を呈します。

 

「髄膜血管型神経梅毒」

では、脳や脊髄の動脈に炎症が起こり、慢性の髄膜炎が生じます。当初、頭痛や項部硬直のかたちで始まったものが、めまいや集中力・記憶力の低下、不眠、視野のかすみなどの症状につながる可能性もあります。腕、肩、脚の筋力低下、麻痺が生じることもあり、排尿や排便をコントロールしづらくなるかもしれません。また、脳卒中を起こすことがあります。

 

「進行麻痺型(実質型)神経梅毒」

では、行動が徐々に変化し始めます。気分の変化やイライラ、錯乱などが生じたり、自分の衛生状態をあまりかまわなくなる、自分がまるで神や有名人であるかのように思い込むといった変化が現れます。この症状が進むと認知症に至ることもあります。

進行麻痺型梅毒は通常、40代から50代で始まり、身体的には、口や舌、両手や全身のふるえなどが出る可能性もあります。

 

「脊髄ろう型神経梅毒」

は通常、最初に感染してから20年、30年たったあとに起こります。脊髄に徐々に病変が現れますが、脚や胃、膀胱、直腸、のどなどに不定期に強く差すような痛みが出ることがあります。

 

症状が進行すると、脚の感覚が薄れたり異常をきたすため、歩行しづらくなります。また、体重の減少や視力の問題が生じるかもしれません。

 

最終的に、排尿のコントロールがしづらくなり、麻痺が出る可能性もあります。

 

〈梅毒の治療〉

海外では通常、梅毒の治療にペニシリンGを筋肉注射で1回投与しますが、日本ではこれが認められていません。

 

そのため、アモキシシリンなどの経口合成ペニシリン剤を長期的に投与するのが一般的です。第1期で2週間から4週間、第2期で4週間から8週間の治療期間が見込まれます。

 

眼や内耳、脳が侵されている神経梅毒の場合は、ベンジルペニシリンカリウム(1日1200~2400万単位)を10日間から14日間点滴静注、あるいはセフトリアキソン(1日1g)を14日間点滴静注します。

 

感染者にペニシリンのアレルギーがある場合は、塩酸ミノサイクリンもしくはドキシサイクリンを利用しますが、妊婦に対しては胎児への副作用を避けるために、塩酸ミノサイクリンの代わりにアセチルスピラマイシンを使用します。

 

第1期、第2期梅毒の感染者は、自分が治療するのと同時にセックスパートナーの治療を進め、この期間の性的接触を避けなければなりません。第1期梅毒の場合は、過去3ヶ月間に性的接触があったすべてのパートナー、第2期梅毒の場合は、過去1年間に性的接触があったすべてのパートナーに感染リスクがあります。

 

第1期、第2期、潜伏期の梅毒の場合は、その大半で治癒しますが、第3期梅毒の場合は、脳や心臓などの臓器で負った損傷をもとに戻せず、状態を改善することができません。また、梅毒に対する免疫は獲得しないため、再感染する可能性もあります。

 

感染の可能性が高い行為〉

セックス、オーラルセックス、アナルセックス、性器どうしの接触、キス

性器ヘルペス

〈性器ヘルペスとは〉

性器ヘルペスは、性器や性器周辺の病変部と接触することで発症する性感染症のひとつです。

 

原因ウイルスは口唇ヘルペスと同じ単純ヘルペスのひとつで、単純ヘルペス2型が主になります。一般に、性器や肛門に症状が出るため、性器ヘルペスと呼ばれます。

 

口唇ヘルペスを発症する原因は主に単純ヘルペス1型ですが、このウイルスが性器に感染すると、性器ヘルペスを引き起こす可能性があります。口唇ヘルペスを発症している場合は、オーラルセックスなどでパートナーに性器ヘルペスを感染させないことが大切です。

 

性器の粘膜や分泌物、病変部などに存在するウイルスは、皮膚や粘膜などにある、目に見えないほどの小さな傷からも感染します。また、感染者に症状がないときにも、性器の皮膚や粘膜にはウイルスが存在し、性的な接触をすれば感染します。

 

女性の場合は特に、性行為の摩擦で膣内に小さな傷ができやすく、性器ヘルペスの感染リスクが高くなります。治療を行わなくても2週間から3週間ほどで症状が消えますが、一度性器ヘルペスに感染してしまうとウイルスの完全な排除は不可能です。このため、体力が落ちたり、免疫力が低下したときに再発を繰り返すことがあります。

 

性器ヘルペスを予防するためには、口唇ヘルペスや性器ヘルペスに罹患し、単純ヘルペスを排出している相手と直接的な性的接触をもたないようにする他ありません。

 

しかし、口唇ヘルペス、性器ヘルペスに感染しているにもかかわらず、症状がない場合もあります。自分はもちろん、パートナーも検査を受け、ウイルスを保有していないと確信できる場合以外は、セックス時にはコンドームを使用するようにしましょう。

 

ただし、コンドームを利用すれば性器ヘルペスを完全に予防できるわけではありません。広範囲な病変がある場合は、感染する可能性がありますのでご注意ください。

 

〈性器ヘルペスの症状〉

性器ヘルペスに罹患すると、男女を問わず、性器に多数の水疱ができます。

 

水疱は1mmから2mm程度の大きさでかゆみがありますが、3日から5日ほどすれば破れて結合し、潰瘍になります。潰瘍になった段階で痛みが出始め、水疱ができてから1週間前後でもっとも痛みが大きい状態になります。

 

高熱が出たり、あまりの痛みに排尿や歩行すら難しくなるケースもありますが、初めて感染した場合は、感染したことに気づかないほど軽度ですむ例も報告されています。

 

再発時は初めて感染したときとほぼ同じ部位に浅く潰瘍ができますが、さほど重症化せず、1週間以内に症状が消えるケースが少なくありません。

 

〈性器ヘルペスの治療〉

性器ヘルペスの潜伏期間は、3日から1週間程度です。治療にはアシクロビルを使用します。アシクロビルには副作用がほとんどなく、耐性ウイルスも日本では見つかっていません。

 

症状が強い場合は、アシクロビルを経口もしくは静注で投与し、全身療法を行います。再発型のような軽い症状に対しては軟膏タイプも有効です。

感染の可能性が高い行為〉

セックス、オーラルセックス、口と口の接触、性器どうしの接触、病変部への接触、母が感染した状態での出産

ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がんなど)

〈ヒトパピローマウイルス感染症とは〉

性行為の経験がある女性ならそのほとんどが一生に一度は感染するといわれているのが、ヒトパピローマウイルス(HPV)です。

 

HPVは100以上もの種類があるごくありふれたウイルスで、セックス時にできる皮膚や粘膜の小さな傷から感染します。全てのHPVが病気を引き起こすわけではなく、リスクが高いウイルスは15種類ほど。それらのウイルスはハイリスク型と呼ばれています。一方、さほどリスクが高くないウイルスをローリスク型と呼びます。

 

HPVに感染したとしても、そのほとんどが一過性です。たいていの場合は自己免疫力のおかげですぐに消滅しますが、HPVが消滅せずに残ってしまうケースもまれにあります。消滅させることができずに体内に残ったまま放置していると、尖圭(せんけい)コンジロームや子宮頸がんを引き起こしかねません。

 

尖圭コンジロームを発症するローリスク型のHPVは6型・11型の2種類で、子宮頸がんのリスクが高いハイリスク型のHPVは16・18・31型の3種です。このうち16型・18型のHPVに感染して子宮頸がんにまで進行すると、そのスピードが通常より早い可能性があるため、注意しなければなりません。

 

さらに、オーラルセックスを通して咽頭(のど)などに感染する例も報告されています。この場合、咽頭がんや口腔がんなどの原因になる可能性があります。

 

〈ヒトパピローマウイルス感染症の症状〉

HPVに感染しても数年から数十年にわたって症状がありません。

 

体内に残ったHPVによっては、尖圭コンジローマや子宮頸がん、咽頭がん、口腔がんを発症する可能性があります。女性の場合は子宮頸がんの発症例がほとんどですが、男性でもクンニングスなどを通して咽頭に持続感染し、咽頭がんになる可能性があります。

 

〈ヒトパピローマウイルス感染症の予防〉

ヒトパピローマウイルス感染症の予防法としてはHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の接種が有効です。

 

日本では接種できるワクチンは2種類ですが、いずれも性行為を始める前の接種が望ましいとされているため、12歳から16歳の接種をめどにしましょう。一度ワクチンを接種すると、その効果は20年程度持続すると予想されています。追加接種する必要もありません。

 

感染の可能性が高い行為〉

セックス、オーラルセックス、性器どうしの接触

 

〈感染の可能性が高い人〉

不特定の相手と性行為をしている人、性行為の経験人数が多い人、性行為のパートナーが多い人

尖圭コンジローム

〈尖圭コンジロームとは〉

尖圭コンジロームは、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染して発症する性感染症で、性器や肛門のまわりにイボができます。

 

尖圭コンジロームを発症するHPVは6型・11型の2種類ですが、約9割の人は自己免疫力によってHPVを排除します。しかし、一度発症してしまうと完全なウイルス排除は難しいため、尖圭コンジロームの再発を繰り返すケースが多発しています。

 

感染しても痛みやかゆみといった自覚症状がないケースが多く、陰部にイボができて初めて感染に気づいたという人が大多数です。

 

〈尖圭コンジロームの症状〉

尖圭コンジロームに感染すると、陰部や肛門周辺などにイボができ、その数が徐々に増加したりイボどうしがくっついたりして、カリフラワー状・鶏のトサカ状のイボになることがあります。イボができるまでの潜伏期間が感染後3週間から8ヶ月あり、痛みやかゆみといった自覚症状がないため、感染したことになかなか気づけません。

 

〈尖圭コンジロームの治療〉

尖圭コンジローマに対しては、凍結療・電気焼灼・レーザーなどを用いた外科的な治療によってイボを取り除いていきます。

 

しかし、これらのウイルスを完全に排除することはできません。ウイルスが体内に残るため、治療を受けた感染者の約4分の1が再発するなど、再発と治療を繰り返す病気としても知られています。

 

〈感染の可能性が高い行為〉

セックス、オーラルセックス、性器どうしの接触

 

〈感染の可能性が高い人〉

不特定の相手と性行為をしている人、性行為の経験人数が多い人、性行為のパートナーが多い人

トリコモナス膣炎

〈トリコモナス腟炎とは〉

トリコモナス腟炎は、トリコモナス原虫に感染することで発症する性感染症です。

 

トリコモナス原虫に感染する原因は性行為が主ですが、下着やぬれたタオル、トイレの便座、浴槽など身近なものが感染源になる可能性もあります。これは、トリコモナス原虫が水の中で数時間生存できるためです。

 

トリコモナス原虫は、腟に侵入して10日ほどで症状を引き起こすこともあれば、そのまま数ヶ月腟や子宮頚部にとどまることもあり、潜伏期間には個人差があります。感染者の約半数が症状のないまま数ヶ月を過ごすため、感染した時期や経路の特定は難しく、感染に気づかないままパートナーを感染させてしまう可能性があります。

 

トリコモナス腟炎を予防するためには、性行為の際、コンドームを着用することが重要です。

 

〈トリコモナス腟炎の症状〉

感染後、症状が出るまでの期間は10日から6ヶ月。

 

症状としては、緑色や黄色の泡状のおりものが大量にみられたリ、生臭い匂いをともなったりします。また、性器周辺のかゆみや灼熱感、腟の発赤、圧痛などがあり、性交の際の痛みにつながることもあります。膀胱が感染すれば、排尿に際しても痛みを感じるでしょう。トリコモナス腟炎が骨盤内炎症性疾患や早産の原因になる可能性もあります。

 

男性が感染した場合は、症状が軽度なことが多く、気づかない人が大半です。排尿時にほぼ気づかない程度の痛みがあったり、排尿の回数が多くなるといった症状がありますが、尿道の感染だけなら排尿時に洗い流される可能性もあります。

 

〈トリコモナス腟炎の治療〉

トリコモナス腟炎の場合は、男性に自覚症状がほとんどありません。女性の治療を行うなら、それと同時にパートナーの治療も行いましょう。

 

ほとんどのケースにおいて、抗菌薬(メトロニダゾールまたはチニダゾール)を1回服用すれば治癒します。ただし、これらの薬を服用後にアルコールを接種すると、吐き気や嘔吐、けいれん、頭痛、紅潮などを感じることがあるため、服用後は少なくとも72時間は飲酒を控えなければなりません。

 

また、治癒するまでは性交時のコンドーム使用が必要です。治療に最低でも1週間から2週間ほどを要しますので、ご注意ください。

 

感染の可能性が高い行為〉

セックス、性器どうしの接触

 

〈感染の可能性が高い人〉

不特定の相手と性行為をしている人、性行為のパートナーが多い人、不衛生な道具を使ってセックスする人

B型肝炎

〈B型肝炎とは〉

B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスに感染することで肝機能障害(肝炎)を発症するものです。

 

このB型肝炎ウイルスに感染した場合、ほとんど症状が出ないまま自己免疫力でウイルスを排除する一過性感染と、排除しきれないウイルスが体内に残ってしまう持続感染とに分かれます。

 

成人後に感染した場合は一過性感染で終わる可能性が高いものの、免疫機能が低下していると6ヶ月以上ウイルスが体内に残り、肝炎が慢性化する可能性もあります。これを、慢性肝炎といいます。慢性肝炎に進行するのは、B型肝炎ウイルスに感染した人の約1割から2割です。

 

慢性肝炎をそのまま放置すると、肝硬変や肝がんにつながる可能性があります。日本では、肝がんを発症する原因の約75%がB型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスで、肝がんでの年間死亡者約30,000人のうち約4,500人がB型肝炎ウイルスのキャリアです。

 

B型肝炎ウイルスは、精液や腟分泌物、血液などに存在し、感染力が強いのが特徴です。アナルセックスなど出血をともなうような性行為で、粘膜や傷口から体液を介して感染するリスクが高まります。さらに、注射の回し打ち、タトゥーなどでの針の使いまわし、出産時の母から新生児の感染などの可能性もあります。

 

〈B型肝炎の症状〉

発病した当初は、だるさや吐き気、頭痛、尿の色が濃くなるといった症状があります。

 

全身に黄疸(おうだん)が出るようであれば入院が必要になりますが、このとき、尿はさらに濃い色になり、醤油のような濃褐色に変化します。持続感染した場合は慢性肝炎し、肝硬変や肝がんを発症する可能性あがります。ただし、早期発見・早期知慮ができれば、完治することが可能です。

 

〈感染の可能性が高い行為〉

セックス、アナルセックス、性器どうしの接触、出血をともなう可能性のある性行為

 

〈感染の可能性が高い人〉

不特定の相手と性行為をしている人、性行為のパートナーが多い人、不衛生な道具を使ってセックスする人

エイズ

〈エイズとは〉

エイズは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染することで免疫細胞が破壊され、免疫不全を起こし、健康体なら感染・発症しないようなさまざまな病気を発症した状態を指します。

 

ヒト免疫不全ウイルスという名前からもわかるように、HIVは、静かに長い時間をかけて感染者の免疫力を徐々に低下させていきます。このウイルスに感染することを、HIV感染症もしくはHIVといいます。

 

HIVに感染してからエイズが発症するまでの間は、健康保菌者(キャリアー)です。外観上は健康体ですが、一度エイズを発症すると急激に体重が減少したり、著しい寝汗や下痢といった症状が続き、さまざまな病気を発症する日和見感染症によって数年で死に至る可能性があります。

 

HIVは血液や精液、腟分泌物、母乳などに多く存在し、粘膜や皮膚にできた小さな傷口から体内に侵入し、感染します。唾液や涙、尿などにもウイルスは存在しますが、接触した人に感染させるだけの量は分泌されていません。

 

HIVの感染力は極めて弱いため、日常生活で感染することはありません。感染経路は、性行為での感染、輸血、授乳による母から新生児への感染の3つに限られています。

 

性行為においては、精液や腟分泌液に含まれたHIVが、性行為でできた腟やペニスの粘膜などの微細な傷から侵入して感染します。男性どうしのセックス、アナルセックスなどは、性器と接触する腸管粘膜が傷いたり、出血しやすいため、感染するリスクが高くなります。また、HIV以外の性感染症に感染していて、粘膜や皮膚に炎症などがある人も、HIVに感染しやすいといえます。

 

〈エイズの現状〉

HIVによる死者はこれまでに3,500万人を超えています。2016年だけでも、100万人がHIV関連の疾患で死亡しました。2016年、世界で新たにHIVに感染したのは180万人。2016年末のHIV感染者は、約3,670万人です。

 

HIVやエイズに関する啓もう活動・性教育の盛んな先進国ではHIV感染者やエイズ患者は減少しつつありますが、HIVやエイズへの関心が低い日本では、検査・治療体制が整っているにもかかわらず、検査を受けることが一般的になっていません。

 

そのため、エイズを発症するまでHIV感染に気づかないまま放置してしまう人が多いのが特徴です。

 

〈エイズの症状〉

HIVに感染しても、エイズを発症するまではほとんど症状がありません。

 

赤い発疹やリンパの腫れ、発熱、頭痛といった初期症状が出ることもありますが、数週間もすれば消え、その後5年から10年ほどの無症候期に入ります。この間、HIVは感染者の免疫力を静かに低下させていきます。その結果、健康体であれば感染しないような菌やウイルスにも感染するようになり、さまざまな病気を発症させるのです。

 

エイズを発症すると、全身倦怠感や急激な体重の減少、著しい寝汗、下痢といった症状が出て、肺炎や髄膜炎、帯状疱疹といったさまざまな病気を併発します。

 

感染初期(HIV感染から2~6週間)

HIV感染の初期に症状が出るのは、感染者の約5割から9割です。

 

初期症状はインフルエンザの症状に似ていて、発熱やリンパ節の腫れ、咽頭炎、皮疹(ひしん)、筋肉痛、頭痛、下痢などがあらわれますが、数週間もすれば消えてしまいます。軽度な症状であるため、風邪もしくはインフルエンザなどと自己判断して、HIVの感染に気づかないケースが少なくありません。

 

・無症候期(5年から10年)

初期症状が消えたあと、無症候期と呼ばれる潜伏期間に入ります。短期間でエイズを発症する例もありますが、多くの場合は、5年から10年の間症状が出ません。しかしこの間も免疫力は徐々に弱くなっています。

 

・エイズを発症

エイズを発症すると、さまざまな病気を併発するため、症状は多様です。代表的な症状として挙げられるのが、急激な体重の減少、著しい寝汗、下痢などです。

 

HIVに感染していながら、エイズを発症した段階でやっと感染の事実を知る患者が全体の約3割を占めています。

 

感染の可能性が高い行為〉

セックス、アナルセックス、出血をともなう可能性があるセックス、生理中のセックス、性器どうしの接触、

 

〈感染の可能性が高い人〉

何らかの性感染症に罹患していて粘膜に炎症がある人

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