カンジダ症とは
カンジダ属の真菌(カビの一種)が原因となって起こる病気です。
症状
酒かす、ヨーグルト、カッテージチーズなどと表現される独特の白いおりものが増えます。かゆみは非常に強く、時に痛みを感じることもあります。
原因
パートナーから感染することもありますが、もともと人の体内にある菌とも言われ、他のSTD(性病)とは少し性質が違う。検査方法
カンジダの検査は腟分泌物を採取し、スライドグラスに擦りつけて顕微鏡で拡大して調べる検査を行います。染色標本鏡検法ともいいます。性病検査キットではギムザ染色で塗抹検査を行ないます。
クリニックで行う塗抹検査では、病巣部の分泌物をスライドガラスに塗抹して暗視野顕微鏡で観察する方法で、感染していればらせん型をしている梅毒トレポネーマが運動する様子が見られます。
医師が診断する確実迅速な方法になります。
培養検査という検査方法もあります。培養検査は分泌物を綿棒で採取し、培養させることで目視で感染の有無が分かります。
自浄作用が低下して起こる場合
この真菌は、健康な人の口の中や皮膚、消化器官、腟にも常在菌として存在して特に悪さはしません。
普段の腟内は乳酸菌によって酸性に保たれているため、真菌は繁殖しにくくバランスの取れた環境になっています。
ただし、妊娠や出産、抗生物質の使用などで常在菌のバランスが崩れたり、糖尿病、疲労、ストレスなどで免疫力が低下したり、高温多湿な環境などで、腟の中のバランスが乱れると、カンジダ菌は異常増殖してしまうので要注意!
セックスで感染する場合
男性は症状が出ることはそれほどないが、包茎や糖尿病、ステロイド剤の投与を受けている人は、亀頭が赤くただれたり、かゆみなどの症状が出やすくなるそうです。
症状が出ている時の性行為は、症状を悪化させるとともにパートナーへの感染の可能性も出ますので、避けた方が良いですね。
治療
抗真菌薬の腟坐薬や塗り薬を用います。症状を改善するには塗り薬を塗るだけでは不十分。
腟の中のカビを抑えないと治らない。腟坐薬を使用する必要がある。おりものが減ったり、かゆみが落ち着いたらとりあえずは治ったと思ってOK。
ドラッグストアやCMなどで、市販のカンジダの治療用の腟坐薬や塗り薬を見かけることがあると思います。それでも十分治ります。
自分で腟坐薬を入れにくかったら、アプリケータもあるので使ってみてくださいね!
注意点
免疫力が低下したりすると再発することがあり、体調が悪い時には症状を繰り返すことがあります。免疫力の低下を防ぐために健康的な生活を心がけて、通気性の悪い下着やきついガードル、ジーンズなどを避け、カンジダ菌の生息しにくい環境をつくることも大切です。