腟のゆるみや悩みが解消される年齢を重ねたことや出産により、人知れずデリケートゾーンに関するお悩みを抱えている方は多いものの、外科的手術をすることに抵抗のある方へおすすめできる、短い施術時間でメスを使用せず簡単にお悩みを改善できる施術があるのをご存知ですか?
デリケートゾーンに関するお悩みは人には見えにくいため、気がつかないこともありますが、放っておくと生活の質を下げてしまうこともあります。
腟ハイフは、ハイフのシステムを応用したデリケートゾーン専用医療機器を使用した施術です。腟の引き締めを行うことで、さまざまなデリケートゾーンのお悩みに効果を発揮します。
ハイフ(HIFU)とはHigh Intensity Focused Ultrasoundの略称で、日本語でいうと高密度焦点式超音波のことです。近年、美容皮膚科などで顔のリフトアップや痩身によく使用されているので、ハイフという言葉自体は耳にしたことがあるという方もおられるのではないでしょうか。
本記事では、腟ハイフの機序や施術方法及び代表的な機器と、腟ハイフと他のレーザー治療機器との違い、腟ハイフが効く骨盤底筋群の解説、腟ハイフが効果を発揮する4つの症状、および尿失禁や便失禁におけるハイフの実績などをご紹介します。
手で例えるならばあかぎれのような状態です。
その結果、ペニスを挿入する時に痛みを感じやすくなったり、腟内環境のバランスが崩れてかゆみやにおいなどの不快症状も出てきたりするようになります。
膀胱の位置が下がってしまうと、尿漏れや頻尿、お湯漏れを引き起こすことがあります。
このような症状を腟の縮小、つまりタイトニングをすることによって改善することができます。
こちらが実物です。実際の治療法は、まずこのハンドピースを腟内に挿入し、超音波を腟の粘膜下の筋膜に集中して熱を発生させます。
その結果、熱で縮んだコラーゲンを治そうとする働きが起こり、約3週間~1年にわたり新しいコラーゲンが生み出されます。
新しいコラーゲンが生み出されることによって、腟に弾力が生まれ厚くなり、腟のたるみが改善します。
その結果、骨盤臓器が下降しなくなり、尿もれ、お湯漏れ、腟のゆるみなどの症状が改善します。
上から、臓側骨盤隔膜、骨盤隔膜、尿生殖隔膜といいます。
この中で、「骨盤隔膜」の中にある筋肉たちを、骨盤底筋群といい、腟は骨盤底筋群に支えられています。
また、肛門括約筋や尿道括約筋は「尿生殖隔膜」の中にあります。
通常の経腟的ハイフは、骨盤底筋群のごく一部である球海綿体筋などの再生を促す効果はありますが、yoniHIFUは経肛門的ハイフとしても使えるため、外肛門括約筋に直接刺激を与えることができ、腟、尿道、肛門括約筋のすべてにアプローチが可能になるというわけです。
腟に関するお悩みをお持ちの方におすすめの腟ハイフという施術は、具体的にはどのような症状に有効なのでしょうか。
ここでは、腟ハイフが効果を発揮する代表的な症状を4つご紹介します。
たとえば、フカフカだったクッションが、古くなって薄く硬くなっていくようなイメージです。
腟がゆるんでしまう主な原因には、以下のようなものがあります。
腟のゆるみはハイフ治療を行うことで、筋繊維および腟内壁の再生を促すことで、改善がみられることがあります。
その症状には、一過性のものから慢性的なものまでさまざまなものがありますが、尿失禁は直接生命に関わらずとも、生活の質を著しく脅かす病気です。
以下は、尿失禁の主な原因と種類です。
尿失禁は種類によって原因や症状がさまざまなため、尿失禁が起こるタイミングはそれぞれ違います。
腟ハイフは骨盤底筋群やその筋膜のタイトニング効果があり、主に腹圧性尿失禁や溢流性尿失禁の症状に効果を発揮します。
また、近年ハイフエネルギーは子宮がんや子宮筋腫、乳がんなどの治療にも使われています。
性交痛は、腟の粘膜が弱まって分泌物が減少することや、腟の機能低下とともに血流が低下することにより、腟内が乾燥してしまうことで起こることがあります。
性交痛が起こる主な原因は、以下の通りです。
また、腟のうるおい不足は、性的な感度が低くなり、セックスの性的満足度が下がります。
以前は不感症や性交痛は中高年の女性特有のお悩みだといわれていましたが、現在は年齢に関わらず誰でもなることが知られています。
腟ハイフは、腟にうるおいを与えるため、うるおい不足が原因である性交痛の症状に効果を発揮します。
萎縮性腟炎の原因には、以下のようなものがあります。
腟ハイフはコラーゲンを活性化して腟に弾力が戻るため、萎縮性腟炎に効果を発揮します。
実際に施術を受けるとなると、どれくらいの時間がかかるのか、痛みはあるのかなど、気になる実際の施術方法と、
また、腟ハイフ施術を行うことができる機器について、腟レーザーなどとの違いについて、最後に腟ハイフ治療が受けられない場合があることなどをご説明します。
痛みは一般的には軽い痛みだけで、軽く押されるような感覚があり、ヒリヒリ感や温かみを感じる程度です(個人差があります)。
そのエネルギーを患部に加えることで、約3週間~1年にわたり熱で縮んだコラーゲンを治そうとする働きが起こります。
その結果、大量のコラーゲンが産生され、腟粘膜がふかふかの状態となり、腟を引き締め、ゆるみを改善します。
また、ハイフエネルギーは膀胱周辺の筋肉も同時に引き締めるため、骨盤臓器が下降しなくなり、腹圧性尿失禁などの症状も改善できます。
腟ハイフは、皮膚や粘膜へのダメージを最小限に抑えられるため、痛みやダウンタイムがない気軽に受けられる施術だといえます。
ここでは、腟ハイフに使用する代表的な機器2つをご紹介します。
従来型の機器は施術時間と効果が出るまでの通院回数が多いとの声が多かったのですが、
yoni HIFUは従来のハイフ機器のように一列の線上でハイフエネルギーを照射するのではなく、360度照射することで1回の施術にかかる時間を短縮しました。
短時間の施術で効果を実感できるだけでなく、治療回数も少なくて済みます。
yoni HIFUは、腟だけでなく骨盤底筋群や肛門括約筋の引き締めにも効果を発揮するため、便失禁の治療にも適しています。
yoniHIFUは約3週間~1年後にわたり効果が実感できます。
1回の施術で改善が期待できますが、年齢や出産回数、腟圧の状況により最適な回数は違います。
症状が気になる方については医師とよく相談の上、3ヶ月後と半年後の追加照射もオススメです。
ウルトラヴェラを用いて行う治療を「ヴィーナスハイフ」と呼びます。腟の引き締め効果のほか、大陰唇のたるみや萎縮性腟炎、尿失禁にも効果を発揮します。
ゆるんだ腟にハンドピースを挿入し、腟壁へハイフエネルギーを照射すると、普通のレーザーや高周波では届かない腟の深層にある筋肉まで届き、
約1週間をかけて腟内のコラーゲンを変性させ、3〜4週間をめどにコラーゲンが増産されます。
その後は3週間〜3ヶ月程度かけてコラーゲンが再生、腟壁の弾力アップと引き締め効果が現れます。数回の施術が基本です。
インティマレーザー(エルビウムレーザー)、サーミバー(高周波RF)、モナリザタッチ(フラクショナルCO2レーザー)など、
たくさんの機器がありますが、腟ハイフと何が違うのでしょうか?
上図のように、腟ハイフで用いられる高周波は、どの治療機器よりも深層にある筋組織まで届き効果を発揮します。
そのため、骨盤底筋群や肛門括約筋など、筋肉へのアプローチができ、根本的な治療が可能になるのです。
モナリザタッチは、炭酸ガスレーザーを腟粘膜に照射することで、腟粘膜の線維芽細胞が活性化され、腟にふっくらした厚みやひだのある腟になるという特徴を持っています。
一方、yoniHIFUは、高密度の超音波を皮膚深層の筋膜に照射をすることによって、腟を引き締めるという特徴を持っています。
より表面に近い組織に照射をするモナリザタッチは、外陰部の乾燥感や潤い不足による挿入時の痛みなどに効果があるとされています。
一方腟HIFUは、筋層、つまりより深い層に照射をするため、尿漏れ、お湯漏れ、ゆるみ感に対してより高い効果が得られます。
まとめますと
そのあと1年間程度、コラーゲンの再生が続くため、その期間は効果が持続します。
ただ、レーザーによって筋繊維を熱しているため、軽い腫れや、腟に違和感を感じたり、ヒリヒリしたような感じがしたり、感覚が変わったような感じがするなどの副作用はあるようです。
いずれも一過性のもので副作用はほとんどないと言っていいでしょう。
腟ハイフの治療でお悩みが解決しない場合は、お悩みの原因が腟以外のところにあることも。
クリニックの先生と十分にご相談の上、施術を受けてくださいね。
便失禁の原因は、加齢、糖尿病、産後、出産時の会陰切開や会陰裂傷、痔ろうなどの肛門手術後などが原因です。
経肛門的ハイフでは、外肛門括約筋に直接ハイフエネルギーを照射し、刺激を与えることで、直腸肛門だけでなく、腟や尿道の引き締めにも効果があることがわかっています。
従来は年齢を重ねた方のお悩みに多かったデリケートゾーンに関するお悩みですが、近年では20代などの若い世代でも運動不足などの理由から、腟のゆるみや尿漏れ治療を行っている方がいます。
デリケートゾーンのお悩み治療にはいくつか種類がありますが、手術は切開や縫合をするため、出産時に腟が広がりにくくなるなどの弊害が起こることがあります。
その点、腟ハイフは切開や縫合を行わず、出血やダウンタイムもないため、パートナーにバレる心配をせずに気軽に受けられる施術です。
腟ハイフに興味がある方や、デリケートゾーンにお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考になさってください。
デリケートゾーンに関するお悩みは人には見えにくいため、気がつかないこともありますが、放っておくと生活の質を下げてしまうこともあります。
腟ハイフは、ハイフのシステムを応用したデリケートゾーン専用医療機器を使用した施術です。腟の引き締めを行うことで、さまざまなデリケートゾーンのお悩みに効果を発揮します。
ハイフ(HIFU)とはHigh Intensity Focused Ultrasoundの略称で、日本語でいうと高密度焦点式超音波のことです。近年、美容皮膚科などで顔のリフトアップや痩身によく使用されているので、ハイフという言葉自体は耳にしたことがあるという方もおられるのではないでしょうか。
本記事では、腟ハイフの機序や施術方法及び代表的な機器と、腟ハイフと他のレーザー治療機器との違い、腟ハイフが効く骨盤底筋群の解説、腟ハイフが効果を発揮する4つの症状、および尿失禁や便失禁におけるハイフの実績などをご紹介します。
Contents
腟のゆるみや悩みが解消される医学的根拠
腟ハイフがなぜ腟のゆるみに効果的なのでしょうか。まずその原因と治療効果について以下でご説明します。ゆるみの原因は腟委縮
加齢や閉経でエストロゲンという女性ホルモンが減少することによって、「腟委縮」といった、腟の壁が薄くなって乾いた状態になります。手で例えるならばあかぎれのような状態です。
その結果、ペニスを挿入する時に痛みを感じやすくなったり、腟内環境のバランスが崩れてかゆみやにおいなどの不快症状も出てきたりするようになります。
腟の縮小(タイトニング)が効果的
出産や加齢により骨盤底筋の衰えが始まると、骨盤内の臓器である膀胱、子宮、直腸が下がってきます。膀胱の位置が下がってしまうと、尿漏れや頻尿、お湯漏れを引き起こすことがあります。
このような症状を腟の縮小、つまりタイトニングをすることによって改善することができます。
こちらが実物です。実際の治療法は、まずこのハンドピースを腟内に挿入し、超音波を腟の粘膜下の筋膜に集中して熱を発生させます。
その結果、熱で縮んだコラーゲンを治そうとする働きが起こり、約3週間~1年にわたり新しいコラーゲンが生み出されます。
新しいコラーゲンが生み出されることによって、腟に弾力が生まれ厚くなり、腟のたるみが改善します。
その結果、骨盤臓器が下降しなくなり、尿もれ、お湯漏れ、腟のゆるみなどの症状が改善します。
腟ハイフが効くのは骨盤底筋群と肛門括約筋
人の骨盤の中には、3つの隔膜があります。上から、臓側骨盤隔膜、骨盤隔膜、尿生殖隔膜といいます。
この中で、「骨盤隔膜」の中にある筋肉たちを、骨盤底筋群といい、腟は骨盤底筋群に支えられています。
また、肛門括約筋や尿道括約筋は「尿生殖隔膜」の中にあります。
通常の経腟的ハイフは、骨盤底筋群のごく一部である球海綿体筋などの再生を促す効果はありますが、yoniHIFUは経肛門的ハイフとしても使えるため、外肛門括約筋に直接刺激を与えることができ、腟、尿道、肛門括約筋のすべてにアプローチが可能になるというわけです。
腟ハイフで解消できる腟の症状・悩み
出産後、お風呂から上がると腟からお湯が出てくるようになった、パートナーに腟がゆるくなったと指摘されたなど、腟に関するお悩みにはさまざまなものがあり、普段から腟トレや骨盤底筋体操などを行っている方も増えています。腟に関するお悩みをお持ちの方におすすめの腟ハイフという施術は、具体的にはどのような症状に有効なのでしょうか。
ここでは、腟ハイフが効果を発揮する代表的な症状を4つご紹介します。
腟のゆるみ
年齢を重ねることにより、顔にたるみが出るのと同じように、腟も年々弾力を失ってきます。たとえば、フカフカだったクッションが、古くなって薄く硬くなっていくようなイメージです。
腟がゆるんでしまう主な原因には、以下のようなものがあります。
- 加齢
- 出産
- 運動不足
腟のゆるみはハイフ治療を行うことで、筋繊維および腟内壁の再生を促すことで、改善がみられることがあります。
尿失禁
尿失禁とは、ふとした瞬間に尿が漏れているなど、意図せず尿が漏れてしまう症状で、尿漏れとも呼ばれています。その症状には、一過性のものから慢性的なものまでさまざまなものがありますが、尿失禁は直接生命に関わらずとも、生活の質を著しく脅かす病気です。
以下は、尿失禁の主な原因と種類です。
- 尿道を締める筋肉がゆるみ締まりが弱まる:腹圧性尿失禁
- 脳と膀胱を結ぶ神経のトラブル:切迫性尿失禁
- 前立腺がんや前立腺肥大症、子宮脱:溢流性尿失禁
- 認知症や身体機能:機能性尿失禁
尿失禁は種類によって原因や症状がさまざまなため、尿失禁が起こるタイミングはそれぞれ違います。
腟ハイフは骨盤底筋群やその筋膜のタイトニング効果があり、主に腹圧性尿失禁や溢流性尿失禁の症状に効果を発揮します。
また、近年ハイフエネルギーは子宮がんや子宮筋腫、乳がんなどの治療にも使われています。
性交痛・不感症
腟ハイフは、性交時に腟への挿入を試みたり、完全に挿入した際に痛みを感じる性交痛にも効果を発揮します。性交痛は、腟の粘膜が弱まって分泌物が減少することや、腟の機能低下とともに血流が低下することにより、腟内が乾燥してしまうことで起こることがあります。
性交痛が起こる主な原因は、以下の通りです。
- ストレスや緊張
- 出産
- 更年期
- 動脈硬化
- 前戯が不十分
- 婦人科の病気
- 精神的な問題
また、腟のうるおい不足は、性的な感度が低くなり、セックスの性的満足度が下がります。
以前は不感症や性交痛は中高年の女性特有のお悩みだといわれていましたが、現在は年齢に関わらず誰でもなることが知られています。
腟ハイフは、腟にうるおいを与えるため、うるおい不足が原因である性交痛の症状に効果を発揮します。
萎縮性腟炎
萎縮性腟炎は、腟壁が薄くなることで起こる疾患で、エストロゲンという女性ホルモンの分泌量が低下することが原因となります。閉経後の女性の約40%以上が罹患しているとの報告があるほど、実はたくさんの女性が悩んでいます。萎縮性腟炎の原因には、以下のようなものがあります。
- 閉経後エストロゲン量が低下した
- 乳酸桿菌が減少し腟のphが上昇した
- 自浄作用が弱まっている
- コラーゲンの減少
腟ハイフはコラーゲンを活性化して腟に弾力が戻るため、萎縮性腟炎に効果を発揮します。
腟ハイフの特徴
様々な効果がある腟ハイフ。実際に施術を受けるとなると、どれくらいの時間がかかるのか、痛みはあるのかなど、気になる実際の施術方法と、
また、腟ハイフ施術を行うことができる機器について、腟レーザーなどとの違いについて、最後に腟ハイフ治療が受けられない場合があることなどをご説明します。
腟ハイフの施術方法
専用のゼリーを塗ったハンドピースを腟内に挿入し、腟壁にHIFUエネルギー(超音波)を照射します。痛みは一般的には軽い痛みだけで、軽く押されるような感覚があり、ヒリヒリ感や温かみを感じる程度です(個人差があります)。
- シャワーは施術当日から可(サウナや、公共の場での入浴は1週間程控えてください)
- 自転車や、バイクの運転は数日間控えてください。
- 施術後3日間は性交渉や、タンポンなどの挿入は控えてください。
腟ハイフに使用する機器
ハイフは、超音波を狙った焦点に高密度で照射することで、60〜70度の熱を発生させます。そのエネルギーを患部に加えることで、約3週間~1年にわたり熱で縮んだコラーゲンを治そうとする働きが起こります。
その結果、大量のコラーゲンが産生され、腟粘膜がふかふかの状態となり、腟を引き締め、ゆるみを改善します。
また、ハイフエネルギーは膀胱周辺の筋肉も同時に引き締めるため、骨盤臓器が下降しなくなり、腹圧性尿失禁などの症状も改善できます。
腟ハイフは、皮膚や粘膜へのダメージを最小限に抑えられるため、痛みやダウンタイムがない気軽に受けられる施術だといえます。
ここでは、腟ハイフに使用する代表的な機器2つをご紹介します。
yoni HIFU
yoni HIFUは、従来型の機器にあった不満の声を受けて改善し、即効性と効果の持続性を追求した最新の腟ハイフ機器です。従来型の機器は施術時間と効果が出るまでの通院回数が多いとの声が多かったのですが、
yoni HIFUは従来のハイフ機器のように一列の線上でハイフエネルギーを照射するのではなく、360度照射することで1回の施術にかかる時間を短縮しました。
短時間の施術で効果を実感できるだけでなく、治療回数も少なくて済みます。
yoni HIFUは、腟だけでなく骨盤底筋群や肛門括約筋の引き締めにも効果を発揮するため、便失禁の治療にも適しています。
yoniHIFUは約3週間~1年後にわたり効果が実感できます。
1回の施術で改善が期待できますが、年齢や出産回数、腟圧の状況により最適な回数は違います。
症状が気になる方については医師とよく相談の上、3ヶ月後と半年後の追加照射もオススメです。
ウルトラヴェラ
ウルトラヴェラは従来型の腟ハイフです。ウルトラヴェラを用いて行う治療を「ヴィーナスハイフ」と呼びます。腟の引き締め効果のほか、大陰唇のたるみや萎縮性腟炎、尿失禁にも効果を発揮します。
ゆるんだ腟にハンドピースを挿入し、腟壁へハイフエネルギーを照射すると、普通のレーザーや高周波では届かない腟の深層にある筋肉まで届き、
約1週間をかけて腟内のコラーゲンを変性させ、3〜4週間をめどにコラーゲンが増産されます。
その後は3週間〜3ヶ月程度かけてコラーゲンが再生、腟壁の弾力アップと引き締め効果が現れます。数回の施術が基本です。
腟ハイフと他のレーザー治療との違い
一般に、尿失禁や腟のゆるみの治療には、レーザー機器なども使われます。インティマレーザー(エルビウムレーザー)、サーミバー(高周波RF)、モナリザタッチ(フラクショナルCO2レーザー)など、
たくさんの機器がありますが、腟ハイフと何が違うのでしょうか?
上図のように、腟ハイフで用いられる高周波は、どの治療機器よりも深層にある筋組織まで届き効果を発揮します。
そのため、骨盤底筋群や肛門括約筋など、筋肉へのアプローチができ、根本的な治療が可能になるのです。
モナリザタッチとyoniHIFUの違い
共通点は腟の若返りですが、照射の方法と深さ、その効果が少し異なります。モナリザタッチは、炭酸ガスレーザーを腟粘膜に照射することで、腟粘膜の線維芽細胞が活性化され、腟にふっくらした厚みやひだのある腟になるという特徴を持っています。
一方、yoniHIFUは、高密度の超音波を皮膚深層の筋膜に照射をすることによって、腟を引き締めるという特徴を持っています。
より表面に近い組織に照射をするモナリザタッチは、外陰部の乾燥感や潤い不足による挿入時の痛みなどに効果があるとされています。
一方腟HIFUは、筋層、つまりより深い層に照射をするため、尿漏れ、お湯漏れ、ゆるみ感に対してより高い効果が得られます。
まとめますと
- 外陰部の痛み、かゆみ、性交痛にはモナリザタッチ
- 腟のゆるみ、お湯漏れ、尿漏れには腟ハイフ
腟ハイフ施術を受けられない人
- 生理中の方
- 妊娠している方または妊娠の可能性のある方 ※出産後は約6カ月過ぎてから受けることをおすすめしています。
- 施術箇所に金の糸などの金属、シリコン、ヒアルロン酸、子宮内避妊用具などを埋め込まれている方
- 長期でステロイド治療をされている方
- 骨盤内感染や腟内に出血のある方
- 腟炎の症状が重症の方
- 治療部位にびらん、傷、未治療の皮膚炎、性器ヘルペスがある方
- 子宮関連の病気を持っている方
- 婦人科検診で異常を指摘された方
腟ハイフを受けるうえでの注意点
効果の期間
腟ハイフによる腟ハイフの効果は施術後3週間後くらいから出始めます。そのあと1年間程度、コラーゲンの再生が続くため、その期間は効果が持続します。
副作用
切開を伴わない非侵襲性の治療のため、施術後にひどく腫れたり痛んだり引き攣れたりというリスクはありません。ただ、レーザーによって筋繊維を熱しているため、軽い腫れや、腟に違和感を感じたり、ヒリヒリしたような感じがしたり、感覚が変わったような感じがするなどの副作用はあるようです。
いずれも一過性のもので副作用はほとんどないと言っていいでしょう。
効果・持続には個人差がある
腟ハイフの効果には個人差があることが多いようです。腟ハイフの治療でお悩みが解決しない場合は、お悩みの原因が腟以外のところにあることも。
クリニックの先生と十分にご相談の上、施術を受けてくださいね。
尿失禁や便失禁におけるハイフの実績
腟ハイフは、尿失禁に対して効果を発揮する施術であることをご紹介しましたが、実は尿失禁だけでなく経肛門的ハイフを行うことにより、便失禁の治療を行うことができます。便失禁の原因は、加齢、糖尿病、産後、出産時の会陰切開や会陰裂傷、痔ろうなどの肛門手術後などが原因です。
便失禁への効果
便失禁に対するハイフは、経肛門的ハイフによって治療を行います。経肛門的ハイフでは、外肛門括約筋に直接ハイフエネルギーを照射し、刺激を与えることで、直腸肛門だけでなく、腟や尿道の引き締めにも効果があることがわかっています。
モナハイフとは?モナリザタッチとヨニハイフの腟治療について
まとめ
腟ハイフが効果を発揮する4つの症状と、尿失禁や便失禁におけるハイフの実績、腟ハイフに使用する機器をご紹介しました。従来は年齢を重ねた方のお悩みに多かったデリケートゾーンに関するお悩みですが、近年では20代などの若い世代でも運動不足などの理由から、腟のゆるみや尿漏れ治療を行っている方がいます。
デリケートゾーンのお悩み治療にはいくつか種類がありますが、手術は切開や縫合をするため、出産時に腟が広がりにくくなるなどの弊害が起こることがあります。
その点、腟ハイフは切開や縫合を行わず、出血やダウンタイムもないため、パートナーにバレる心配をせずに気軽に受けられる施術です。
腟ハイフに興味がある方や、デリケートゾーンにお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考になさってください。