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公開日:2024/09/01
最終更新日:2024/09/01

超音波ガイド下高強度焦点式超音波とゴナドトロピン放出ホルモンアナログ(GnRHa)の併用によるT 2強調MR画像で均一な高輝度を示す子宮平滑筋腫の切除術

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超音波ガイド下高強度焦点式超音波とゴナドトロピン放出ホルモンアナログ(GnRHa)の併用によるT 2強調MR画像で均一な高輝度を示す子宮平滑筋腫の切除術
超音波ガイド下高強度焦点式超音波とゴナドトロピン放出ホルモンアナログ(GnRHa)の併用によるT 2強調MR画像で均一な高輝度を示す子宮平滑筋腫の切除術(原題:Ultrasound guided high-intensity focused ultrasound combined with gonadotropin releasing hormone analogue (GnRHa) ablating uterine leiomyoma with homogeneous hyperintensity on T 2 weighted MR imaging)
British Journal of Radiology, 90巻, 1073号, 2017年5月1日, 20160760,https://doi.org/10.1259/bjr.20160760
掲載2017年4月18日号

目的

本研究の目的は、T 2強調MRIで均一な高輝度を示す症候性子宮平滑筋腫に対する、ゴナドトロピン放出ホルモンアナログ(GnRHa)を併用した超音波ガイド下高強度集束超音波治療(USgHIFU)の安全性と効率を前向きに評価することである。

方法

T 2強調MRIで均一な高輝度を示す症候性子宮平滑筋腫42例、合計34例を本研究に登録した。多発性子宮平滑筋腫を有する患者では、優性平滑筋腫1個のみを治療した。自発性の原則に従って、18人の患者は高強度焦点式超音波(HIFU)治療の前にGnRHaの3ヵ月治療(月1回)を受け、16人の患者はHIFU治療のみを受けた。GnRHaおよびHIFU治療の前後に強調MRIを行った。主な指標として、治療時間、超音波照射時間、治療効率、非灌流体積(NPV)(アブレーション成功の指標)比、エネルギー効果比を評価し、有害事象も記録した。

結果

併用群の治療時間は102.0分(55.8-152.2分)、超音波照射時間は25.4分(12.2-34.1分)であったが、単純USgHIFU群では149.0分(87.0-210.0分)、38.9分(14.0-46.7分)であった。併用群の治療時間および超音波照射時間は単純USgHIFU群より有意に短かった。治療効率、NPV比、エネルギー効果比は、単純USgHIFU群で46.7mm3 s-1(28.5-95.8mm3s-1)、69.2±29.8%(35.5-97.4%)、9.9 KJmm-3(4.5-15. 7 KJ mm-3)であった;しかし、治療効率が最も低く、NPV比が最も低く、エネルギー効果比が高いのは単純HIFU群で、それぞれ16.8mm3s-1(8.9-32.9mm3s-1)、50.2±27.3%(0-78.6%)、23.8 KJmm-3(12.4-46.2 KJ mm-3)であった。併用群の疼痛スコアは3.0±0.5点(2-4点)で、単純USgHIFU群より有意に低かった。いずれの群でも有意な副作用はみられなかった。

結論

われわれのデータは、USgHIFUとGnRHaを併用することで、T 2強調MRIで均一な高輝度を示す症候性子宮平滑筋腫を切除できる可能性を示唆している。

知識の進歩

結論は、GnRHaがT 2強調MRIで均質な高輝度筋腫に対するUSgHIFU治療の有効性を改善できることを示しており、併用治療は子宮平滑筋腫に対する有望な代替治療となりうる。
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