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公開日:2024/12/29
最終更新日:2024/12/29

腟再建:穿通枝皮弁による進歩

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腟再建:穿通枝皮弁による進歩
腟再建:穿通枝皮弁による進歩(原題:035 Vaginal Reconstruction: Progress by Perforator Flaps)
The Journal of Sexual Medicine、第19巻、第2号補遺、2022年5月、ページS139、
公開日:2022年5月1日
https://academic.oup.com/jsm/article-abstract/19/Supplement_2/S139/7012949?redirectedFrom=fulltext

はじめに

腹壁筋皮弁および薄筋筋皮弁は、広範囲の腟欠損の再建に用いられてきたが、最近では、さまざまな穿通枝皮弁を用いた低侵襲再建が普及している。過去41年間の腟再建が報告されている。

患者概要

腟欠損15例が外科的に治療された。症例は手術時年齢23歳から87歳、平均55歳であった。原疾患は膀胱腟瘻6例、パジェット癌4例、大陰唇癌1例、リンパ浮腫を伴う会陰放射線潰瘍1例、ロキタンスキー症候群1例、GID(男性から女性)1例、腟狭窄1例であった。再建に使用された皮弁は、ヒラメ筋皮弁5例、浅外旋動脈穿通枝皮弁(SCIP)4例、恥骨動脈穿通枝皮弁3例、大腿内側皮弁2例、陰嚢皮弁1例、ヒラメ筋穿通枝皮弁1例、遊離広背筋皮弁1例であった。 広範囲にわたる欠損に対しては、複数の皮弁を用いた再建が行われた。

結果と結論

術後経過観察期間は2週間から20年で、平均2.5年であった。合併症としては膀胱腟瘻の再発が6例中2例(33%)に、また、遊離皮弁の部分的壊死が16例中1例(6%)に認められた。腟の再建には、欠損の深さや範囲に応じて、周囲の筋皮弁や穿通枝皮弁を選択することができる。特に広範囲の欠損に対しては、複合皮弁を用いてドナーを閉鎖することができる。放射線照射による膀胱腟瘻では、膀胱と腟の両側からのアプローチが必要となる場合がある。今後はGIDに対しても性機能に配慮した再建術が必要となる。

開示事項

企業による支援研究:なし。コンサルタント、従業員(パートタイムまたはフルタイム)、株主のいずれかが著者(Luxanos)に含まれる。
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