今日は意外と知られていないピルのメリットとデメリットについてお話していきたいと思います。
みなさんはピルと聞くと避妊を思い浮かべる方が多と思いますが、実は避妊以外にもピルにはたくさんのメリットがありますし、デメリットももちろんあります。
そもそも、ピルとは何かといったことからお話をしていきたいと思います。
ピルとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンと言う2種類の女性ホルモンが配合されている薬剤で、女性ホルモンを調整することによって妊娠中のような状態にして排卵を抑制する働きのある薬です。排卵を抑制することによって避妊を可能にし、ホルモンを安定させることによって月経周期を整えたり、吹き出物や多毛を改善させたり、更年期の症状を和らげる働きがあります。
子宮内にも働きかけて、子宮内膜が厚くなるのを防ぐ役割があります。このことにより月経量を減らし、月経痛を和らげたり、不妊症の原因となる子宮内膜症を予防する効果があります。
ピルのデメリットと言うと、気持ち悪くなる、体重が増える、将来妊娠しにくくなる、値段が高いのではないかと心配される方もいらっしゃいますが、今時のピルは女性ホルモンの量が少なくなっているので副作用はかなり軽減されています。
吐き気などの副作用もあまり出ませんが、もし吐き気が出たとしても3か月ほどで軽減します。
ピルを服用してたくさん食べれば太りますが、ピルの成分には太る成分は含まれていません。
将来妊娠しにくくなるということは無く、むしろ不妊症の原因となっている子宮内膜症の予防効果がありますのでむしろ反対です。
値段はピルの種類によって値段がまちまちですが、1ヶ月分1000~3000円ほどです。
各避妊法の1年間の失敗率です。コンドームが5%に対して、ピルは0.3%になります。
薬に副作用はつきものなので、デメリットはもちろんありますが、正しくリスクや副作用を知ることが大事だと思います。
デメリットも紹介しましたが、それ以上にピルにはメリットが多いので、産婦人科医としてピルの服用をお勧めします。
みなさんはピルと聞くと避妊を思い浮かべる方が多と思いますが、実は避妊以外にもピルにはたくさんのメリットがありますし、デメリットももちろんあります。
そもそも、ピルとは何かといったことからお話をしていきたいと思います。
Contents
ピルとは
ピルとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンと言う2種類の女性ホルモンが配合されている薬剤で、女性ホルモンを調整することによって妊娠中のような状態にして排卵を抑制する働きのある薬です。排卵を抑制することによって避妊を可能にし、ホルモンを安定させることによって月経周期を整えたり、吹き出物や多毛を改善させたり、更年期の症状を和らげる働きがあります。
子宮内にも働きかけて、子宮内膜が厚くなるのを防ぐ役割があります。このことにより月経量を減らし、月経痛を和らげたり、不妊症の原因となる子宮内膜症を予防する効果があります。
ピルのデメリットと言うと、気持ち悪くなる、体重が増える、将来妊娠しにくくなる、値段が高いのではないかと心配される方もいらっしゃいますが、今時のピルは女性ホルモンの量が少なくなっているので副作用はかなり軽減されています。
吐き気などの副作用もあまり出ませんが、もし吐き気が出たとしても3か月ほどで軽減します。
ピルを服用してたくさん食べれば太りますが、ピルの成分には太る成分は含まれていません。
将来妊娠しにくくなるということは無く、むしろ不妊症の原因となっている子宮内膜症の予防効果がありますのでむしろ反対です。
値段はピルの種類によって値段がまちまちですが、1ヶ月分1000~3000円ほどです。
メリットについての詳細
避妊効果について
では、ピルのメリットについて細かく説明します。各避妊法の1年間の失敗率です。コンドームが5%に対して、ピルは0.3%になります。
月経量が減る、月経痛を改善する、子宮内膜症を予防する、月経周期を整える
従来のピルは1ヶ月に1回月経を来させていましたが、最近では月経周期を延長させて1年間の月経回数を減らすものもでてきています。自分のライフスタイルや状況に合わせて月経周期を選択できます。月経前の体調不良を改善する
吹き出物を改善する
ピルには男性ホルモンのテストステロンの分泌も抑制する働きがありますので、ニキビを防ぎ、美容にもメリットがあります。ただし、男性ホルモンが抑制されて性欲が低下することが稀にあります。その場合はピルの種類を変えることをお勧めします。デメリットについての詳細
飲み始めに出る副作用
ピルは疑似妊娠状態にさせるので、妊娠初期にみられるつわりに似た症状が出ることがあります。吐き気やむかつき、乳房の張りなどです。これらの症状は飲み始めてから2,3か月で治まるので、吐き気止めを併用したり、様子を見たりして服用を続けていくのがコツになります。血栓症
稀な副作用として血栓症があります。血管の中で血液が固まってしまって血液が流れなくなってしまう病気。血栓症になる確率は6000人に1人で、妊娠中や出産後の血栓症よりも低く、ピルを服用するときには注意事項が書いてあるカードが渡される。(ピルの血栓症についてのカードをアップで撮影) 血圧が高い人、喫煙、近親者に脳梗塞や心筋梗塞になったことがある人はピルを飲む際には気をつけてください。性欲減退
ピルは男性ホルモンのテストステロンの分泌も抑制するので、ニキビの予防や改善にはいいのですが、その一方で、性欲減退になる方もいますので、セックスライフを楽しめなくなってしまうということがあります。最後に
いかがでしたでしょうか。避妊以外にもメリットはたくさんあることを知って驚きましたでしょうか。薬に副作用はつきものなので、デメリットはもちろんありますが、正しくリスクや副作用を知ることが大事だと思います。
デメリットも紹介しましたが、それ以上にピルにはメリットが多いので、産婦人科医としてピルの服用をお勧めします。