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公開日:2021/02/22
最終更新日:2021/05/25

女性の体と性反応について

投稿日:2021年2月22日 更新日:

女性の体と性反応について

 

日本には性に関する悩みを相談できる場所や、カップルや夫婦の性的な問題をカウンセリングによって解決できるよう窓口が少ないように思います。

 

そういったサポートを必要としている人が、いないという事ではありません。

 

「性の健康」に対する教育がされていない事で、サポートが必要な人たちの声が届き辛くなっていること。また、保険診療として治療を受けられる体勢ができていない事も要因の一つでしょう。

 

社会的な性の教育や制度が整ったとしても、日本に限らずアジア諸国では、自分の性やパートナーとの性的な問題を公にする事を「恥ずかしい」と感じる人が多いのも事実です。

 

大切なのは「性の健康は人生に大きくかかわる健康課題である」と、認識する事です。

実際に、性に纏わる不安や不満というのは、精神的にも肉体的にも影響を及ぼすという研究結果もあります。

愛と性について

愛の形は様々ですが、分類するならば、どの様に分ける事ができるでしょうか。

 

・純粋な愛

・普通の愛

・真実の愛

・プラトニックな愛

・繊細な愛

・センチメンタルな愛

・母の愛

・ロマンティックな愛

・複合的な愛

・親の愛

・家族の愛

・宗教的な愛

・性愛

・自己愛

・本物の愛

・偽物の愛

 

そのほかの関係性として、愛情、友情、エロス、慈悲などがあげられます。

 

愛と性は似ている、又は同じものの様に括られる事が多い言葉ですが、細かく掘り下げると全く別の意味合いを持っていたり、多種多様な形であることがわかります。

 

・愛しているからセックスする

・愛していないけれどセックスする

・愛しているからセックスしたいのに拒否される

・愛しているならセックスすべきだ

・愛しているからこそセックスできない

 

愛と性を語る文章でも、読み取れる内容は全く違う印象です。

 

性と愛について

逆に、性的な行動に愛はどれくらい関連するのでしょうか。

 

相手が不要な性行為として、マスターベーションがあります。

ひとりで行う性行為ですから、妊娠するリスクも、性感染症の心配もなく、自分自身を癒すことができます。誰かを傷付けてしまう心配もありません。

 

それに比べ、自分以外のだれかと行う性行為は、「性欲」意外に考えるべき課題・問題が山積みです。

 

相手の同意がなければ犯罪となりますし、感情だけではなく、社会的に許される関係かどうか、なども関わってきます。

 

中でも、「結婚・性・愛」に関しては、性の健康という問題に、婚姻という社会的な契約が紐づいている事で、問題が複雑化している事が多いでしょう。

 

法律的な問題、金銭的な問題、社会環境、家族関係、など、詳細に切り分けた上で、性の問題そのものを解決にできるよう、単純化していく事が大切です。

 

ジェンダーバイアスとは

ジェンダーとは、社会的意味合いから見た、男女の性区別の事を言います。

「ジェンダーレス」という言葉は「男女の性による差をなくそう」という考え方です。

 

では「ジェンダー・バイアス」とは、どのような意味でしょうか。

 

「男性はこうあるべき」「女性はこうするべき」など、性によって役割を分けて考える事や、「男らしい、女らしい」など、性の固定的な観念を持つこと。

また、社会的な扱いや地位が女性であるが故に低く評価される等、男女差別による待遇の差の事を言います。

 

ジェンダーバイアスに気付く為には、性別を入れ替えても文章が成り立つかどうか、という考え方が有効的です。

 

セックスは男性が女性をリードするべき

仕事の忙しい男性はセックスをしている暇がなくても仕方がない

 

この様な言い分に、男女の区別は必要あるのでしょうか?

 

例えば「女性は性欲がなく、男性は性欲が強い」などという固定概念に囚われていると、

 

「夫が迫ってこないのは自分を愛してくれていないからだ」

「なぜ私は女なのに性欲が強いのか」

など、愛と性とジェンダーバイアスについて、複雑に絡み合った悩みを抱える原因となります。

 

国際的に見ても、日本という国はジェンダー意識が低く、国連加盟国の中で平均をはるかに下回る男女格差が存在しています。

 

同性愛に関しても寛容な社会とは言えません。

 

皆と同じでないのを悪とする様な同調圧力や、人と違う生き方を選択する事を異常だというなど、性的マイノリティに限った話ではなく、すべての人に当てはまる多様性。

 

「普通の人」や「普通の性」など「普通」という線引きはどこにもなく、あってはならないものだと誰もが認識することが大切なのです。

 

女性のマスターベーションについて

男性は、自分の陰茎を排尿の度に見る事ができますが、女性の場合は違います。

凹型である女性の外性器は、生活の中で自分の目でみる事ができませんし、日本の性教育も十分ではない事から、性器を管理する、という概念も教わってきていません。

 

親から子へ性教育を行う文化もない為、成人女性で合っても、自分の性器を見たり、触ったりすることに抵抗がある人が多いです。

 

しかしどんな機械にも取扱説明書があるように、女性の身体にもしっかりと役割や名称があり、性行為によって正しく使用する為には、知識として自分の性器を知る必要があるのです。

 

視覚、触覚により、外性器の形を知る

精神的に負担とならないタイミングで手鏡などを利用し、外性器を見てみましょう。もちろん、嫌な気持ちの時は行いません。

入浴時や、就寝前などが、精神的にも負担の少ないタイミングである場合が多いのではないでしょうか。

視覚により構造を確認し、位置を確認しましょう。

感染などを起こしやすい尿道は避け、触れるか触れないかというタッチでクリトリスに優しく触ってみましょう。

初心者の方は、痛みや不快感の感じにくい腟口から肛門にかけての会陰から触れてみるのも良いでしょう。

気持ち良いと感じるポイントや触れ方を知る事で、自分の身体をより深く理解できます。

 

月経周期による身体の変化

血を見るのが怖かったり、苦手に感じる方は、月経中には何もしないのも良いでしょう。

膣口から5~10㎜のところにあるひだ(処女膜)に触れないように、隙間から指を挿入します。痛みがあったり、違和感がある場合は無理をせず、少し後ろ側を意識してアプローチします。最初は第一関節くらいから試してみるのが良いでしょう。

指が全部入りきると、子宮口を触れます。向きには個人差があり、出産によっても変化します。

月経が終わってすぐにはエストロゲンという物質が多く分泌されることから、膣が潤いやすいです。潤いがあると触っても痛みを感じにくい為、自分の身体を知るのにおすすめの時期と言えます。

 

一方、排卵後である月経直前の時期は、おりものに粘りがあり滑りにくく、腟内も狭くなっています。ネガティブになりやすい場合もありますので、精神的にも肉体的にも、おすすめの時期とは言えません。

 

排卵期について

排卵期になると、子宮頸管が少し開き、頸管粘液が増えてきます。普段は鼻の頭くらいの硬さの子宮口ですが、排卵期には鼻翼程度の柔らかさになります。

確実ではないため避妊法としては使用できませんが、妊娠を希望している人は基礎体温と併用して子宮口の状態を把握し、自分の月経周期を確認する事ができます。

 

マスターベーションや性交をしてみる

自分の性器と触れ合うことに慣れてきたら、マスターベーションや性交をしてみます。

いわゆる大人の玩具と言われる様な、バイブレータ等を使用してみるのも良いですし、ひとりですることが負担な場合には、パートナーと試してみるのも良いでしょう。

 

性反応を知る

女性の心と身体は、月経・加齢・妊娠出産などにより、自分でも気付かないくらいに目まぐるしく変化しています。性の健康に関しては、自分の体調だけではなく、パートナーとの関係であったり、生活リズムやタイミングなどで変わる事がありますから、ちょっとした事で不安になったり、落ち込んだりせず、諦めない事も大切です。

性感帯とは

性反応に関連する神経は、陰部神経の脊髄反射によるものです。

 

性器に限らず、触れられることで性反応が高まる場所を性感帯と言い、個人差はありますが、耳や首・足などが挙げられます。

触られて気持ちいいと感じられる場所もあれば、くすぐったいと感じて耐えられないケースもあり、触り方にも個人差があります。

最終的に、視覚・触覚・聴覚などと大脳の働きにより、脊髄反射としてのオルガズムに至ります。

 

性反応の4段階

性の研究において、性反応は4つの段階に分けられました。また、女性関しては、身体を触れられる事がきっかけで性反応がおこり、性欲が惹起される循環型もあるとされています。

 

興奮期

何で興奮するかは人それぞれですので、個人差がありますが、女性の場合は何かを見て興奮するよりも、触れる事や触れられることによる刺激の方が、性的興奮に繋がりやすい傾向があると言われています。

パートナーのおもてなしや、ムード作りにより興奮度が増す事もあれば、逆に体調不調や月経前という理由で興奮度が下がることもあります。

 

挿入前のプロセスとして、性感帯を愛撫したり、性的な会話を楽しむ事で興奮度が増していきます。皮膚の紅潮、発汗、心拍数の増加などの反応が現れ、クリトリスの膨隆や、バルトリン腺液の流出などがみられますが、挿入段階には早く、痛みを感じる事で興奮度が下がるケースもあります。

高原期

腟が充血し、腟前壁にオルガズム隆起を認め、挿入に適しています。途中で止められない程度に性的な快感が続き、オルガズムを求める時期と言えます。

腟が開くため、男性にとっては物足りなく感じたりする事があり、そのことをロストペニス感と言います。

本来腟とは胎児の頭10センチ程度が通れる程に伸縮しますし、腟そのものにあ、締める筋肉というのは存在しないのです。

 

オルガズム期

性交によるオルガズムに達することができる女性は3分の1程度と言われていますが、マスターベーションの場合はオルガズムに達することができる場合があります。

オルガズム期では男女ともに性器が細かく収縮し、全身の痙攣や、発汗、叫び、涙など、反応は様々です。女性は子宮が収縮し、下腹部が痛むこともあります。

 

回復期

性的反応状態から、平常時に戻るまでの過程を言います。冷め方にも個人差がありますが、眠気が強く出る場合も多く、カップルにとっては良い運動になるだけでなく、良い睡眠を得る為のリフレッシュとなる場合もあります。

 

まとめ

興奮のしやすさや、濡れやすさ、オルガズムなどは個人差による所が大きく、悩みの種となる場合も多いです。問題解決のためには、補助的な道具であったり、環境を整えたり、マンネリ化しないような工夫も効果的です。

また、興奮相の障害について精神的な要因もありますので、パートナーとの関係や、興奮を邪魔する様なマイナス要因がないか、知識の有無などを再確認してみるのも良いでしょう。

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