性交痛

投稿日:2019年3月22日 更新日:

性交痛のメカニズム

一般に「性交痛」と呼ばれるのは、セックスの際に感じる痛みを総称したものです。こうした痛みの原因はほとんど、腟内のうるおい不足にあります。しかしそもそも、女性器が「濡れる」というのは、どうしてなのでしょうか。

 

実は、女性の性的な興奮が高まるにつれ、下半身にはどんどん血液が流れ込んできます。それによって、腟壁周辺の毛細血管が拡張して血管壁を押し開き、その隙間から潤滑液がしたたるようになるのです。これが、女性器が「濡れる」メカニズムです。

 

腟潤滑液の分泌にかかる時間や分泌量は、人それぞれ。分泌しやすければよい、悪いというものではありません。その一方で、十分に膣潤滑液が分泌されていない状態での挿入は、女性に痛みを与えたり、粘膜を傷つけることにもつながります。

 

また、十分に性的な興奮があるのに「濡れない」現象の原因は、ストレスや緊張、出産、更年期、前戯不足、動脈硬化、婦人科の疾患などにあると言われています。

性交痛の原因について

まずは、ストレスや緊張が原因となっているケースです。女性はストレスからホルモンバランスを崩すことが少なくありません。ホルモンバランスの変化によって、腟潤滑液の分泌が不足し、うるおいにも影響するのです。

 

出産

続いて、出産が原因となっているケース。産後、大きく変化するホルモンバランスが、腟潤滑液の分泌を現生させ、うるおい不足になる可能性が高くなります。さらに、会陰切開などがさまざまな不安や緊張につながり、筋肉がこわばるなどして痛みを生じることもあります。

 

更年期

更年期が原因となるケースも少なくありません。更年期には、女性ホルモンの一種エストロゲンが次弟に減少し、腟やその周辺部位の弾力やハリも徐々に失われていきます。それによって皮膚や粘膜も弱く薄くなり、うるおいも少なくなっていくため、痛みやかゆみが生じるようになるのです。セックスをするとき以外にも、不快感を訴える女性が少なくありません。

 

前戯不足

また、前戯不足が原因となるケースも見過ごせません。性的な興奮が高まることで分泌されるのが、腟潤滑液です。しかし、前戯が不足し性的に十分興奮しないまま挿入しようとすると、痛みにつながることも。女性は、常にうるおいがあり、男性器を受け入れられるわけではありません。男性がそのことを十分に理解し、女性を思いやって行動することが大切です。

 

動脈硬化

動脈硬化が原因となっているケースでは、性的興奮の高まりがあっても血管壁が開かないため、「濡れる」状態になるのに時間がかかったり、濡れなくなってしまうというものです。

 

婦人科の病気

さらに、婦人科の病気が原因のケースも。骨盤内の腫瘍や性器クラミジア感染症、カンジダ外陰腟炎といった炎症性疾患が原因で、濡れない場合もありますので、気になる方は早期の受診をおすすめします。

 

精神的苦痛

しかし、「濡れない」現象の原因は、これだけにはとどまりません。女性が、妊娠や性感染症などに不安を感じていたり、パートナーとの関係性や環境に何かしらのトラブルを抱えている場合、精神的な問題が原因でうるおい不足に陥ることも否定できないのです。

また、セックスの際に一度感じた痛みが原因で、なかなかリラックスできず、また痛みを感じてしまうこともあります。「濡れない」現象は、女性一人の悩みではありません。これらに心当たりがある女性は、一度ゆっくりパートナーと話し合い、精神的な問題を解消するようにしてみてください。

上記のような問題の原因を理解したうえで、どうしても「濡れない」のであれば、潤滑ゼリーを利用したり、ホルモン補充療法や漢方療法などを受けたりといった方法を試してみましょう。

「性交疼痛症(性交痛)という医学的症状で、女性はセックス中に痛みを感じることがある」(Claire Milbrath/The New York Time)

カリフォルニア在住の産婦人科医ジェン・ギュンター博士が性交痛についてアドバイス

私はときおり女友達からこういった質問を受けます。

 

――パートナーになりそうな男性がいるんだけれど、「大きすぎる」んじゃないかと思っているの

 

友人に産婦人科医がいるというのは、何でも聞けるという意味で便利には違いありません。それでも、ほとんど知らないような人から質問されることも珍しくないのです。

 

かつて、当時の夫と私が面識もない人とで、ディナーに出かけたときのこと。自己紹介をすると、パスタを口いっぱい頬張っている私に、ある女性が尋ねてきたのです。

 

――私たちセックスができないの。彼のペニスが大きすぎるのよ

 

私は思わず、固まってしまいました。専門家として言いたいのは、「ペニスが大きすぎるからセックスできないというのは都市伝説に近いもので、そんなことはほとんどない」ということ。大抵の場合は、サイズの問題ではなく、性交疼痛症(性交痛)という医学的な症状が原因なのです。

 

「きつい」の多くは「膣けいれん」という症状

「壁にぶつかられているような感じがしませんか?」と私が尋ね返すと、質問してきた女性たちは「あなたは超能力者なの?」とでも言いたげな表情で見つめてきます。もちろん、私はそんな能力を持っていません。

 

タンポンを入れたときやセックスのとき、腟がきつく感じて痛みがあるというのはほとんど「腟けいれん」という症状なのです

 

これは腟口周辺の筋肉(骨盤底筋群)が痙攣し、強く引き締まってしまうという症状。骨盤底筋群は通常、性的刺激を受けると緩み、オーガズムが起こるとリズミカルに収縮します。しかし、これが収縮して締まってしまうと、セックスの際の挿入が困難になったり痛みを感じたり、オーガズムに達しにくかったり、セックスの後にもっと痛くなることさえあるのです。

 

女性の75%、更年期では45%が経験

セックスするときに痛みがあるというのは、女性の約75%に経験があること。女性の7~22%が慢性的な性交痛に悩まされており、更年期の女性の45%、がんを克服した女性の60%に性交痛があるとされます。

 

さらに、セックスで痛みを感じた経験があるといった心理的な側面も否定できません。一度痛みを感じると、多くの女性はまた痛くなるのではと思ってしまい、痛みに対して反応しやすくなったり、潤滑液の分泌や「やる気」も減退してしまいます。痛みに対する条件反射ができてしまうわけです。性的なトラウマが原因で、痛みを感じるようになってしまうケースもあります。

 

医学においては、誤った考えを退けて事実を把握するよう努めますが、実際には難しいものです。セックスに関してはそれがさらに複雑になり、いくつもの要素を抱えてしまっています。

 

ほとんどの人が適切な性教育を受けておらず、セックスについてどう語ったらいいかわからないというのも、ハードルのひとつになっています。性交痛や自分の性的欲求についてパートナーと話し合っているかと女性に尋ねると、「そんなことできません」という声を多く聞きます。セックスについて話すことは難しいと多くの医師が感じているのも、問題を複雑にしている要素です。

 

ここで、いくつかの解決法を見ていきましょう。

 

女性のリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)に関するコラム「ザ・サイクル」より。カリフォルニア在住の産婦人科医ジェン・ギュンター博士がアドバイスしています。

性交痛の解決法

セックス全体を見渡す

性交痛の治療には、身体の仕組みや感情的な側面、さらにベッドテクニックは適切かどうか、パートナーとの関係はどうかといったことも関わっています。自分は今、ひどく不幸せだと感じていたら、あなたが求めるような性的刺激は得られないでしょうし、身体も適切に反応しないでしょう。パートナーのことを好きでなければ、どんな治療をしても役に立たないのです

 

潤滑剤を使う

性交痛に悩む多くの女性を救ってくれるのが、ゼリーなどの潤滑剤です。けれど残念なことに、多くの女性から「パートナーの男性が潤滑剤の使用を嫌がる」あるいは「潤滑剤を使いたいと言うとパートナーから非難される、」とも聞きます。私の女友達は、こういったことにとてもがっかりしています。眼鏡が必要な人は劣っている――そう考える人はいないでしょう。いつも眼鏡が必要な人もいれば、歳を重ねて眼鏡が必要になる人もいます。セックスのために潤滑剤を使うことは、読むために眼鏡を必要とするのとまったく変わりません。

 

前戯を十分に

セックスの際に必要な前戯、あるいはこうであってほしいと望む前戯は、人によって大きく異なります。ディナーの席でこの話題になると、男性たちは「前戯は十分している」と口をそろえますが、専門医である私は、疑いの目を向けざるをえません。

通常、最初の診察に女性1人で来てもらうのはそのためです。前戯だけでセックスの痛みが治ることはまれですが、多くの女性はもっとたくさん前戯してほしいと思っています。前戯を2倍にしてみれば、性的にも健康的ですし、何より楽しいはずです。

腟レーザー治療で腟に潤いを

腟レーザーを腟内に照射することで、腟粘膜の細胞が活性化し、コラーゲン生成をすることで、潤いのある腟に生まれ変わることが可能なため、腟レーザーは性交痛治療に最適な治療と言われています。

 

性交痛治療の満足度は大きい

性交痛の治療をすると、その満足度は非常に大きくなります。私が治療を手がけてきた健康問題の中で、患者が再度診察に訪れるときにクスクス笑いながら「先生、こんなに気持ちいいなんて知らなかった!」と言うのは、性交痛の症状だけです。

 

性交痛治療のおすすめクリニック

千葉県で評判のいい性行為の痛み(性交痛)の治療 おすすめ4院【2019年12月4日更新】

-腟レーザー,
-, , , , , , , , , ,

執筆者:

関連記事

クリトリス全史【「悪魔の乳首」と呼ばれていたクリトリス】

自分の身体の一部であるにも関わらず、多くの女性にとって、その名前を口にするのも恥ずかしいクリトリス。   それはこの器官の歴史が、身体の他のどの部分よりも研究や承認されることが遅れたことが原 …

小陰唇縮小術

小陰唇とは 小陰唇(labium minus)は、大陰唇の内側にある、ひだ状の皮膚です。 大陰唇の後端は後陰唇交連に、小陰唇の後端が陰唇小帯という横走のひだになり、左右の小陰唇に連なっています。この小 …

フェミリフト(FemiLift)

フェミリフト(femilift)の効果と特徴を徹底解説 腟の引き締めと尿漏れの症状に高い効果!女性の魅力アップにつながる腟レーザー治療 現在、腟のゆるみに悩んでおられる女性の数は、数百万人にのぼるとさ …

デリケートゾーンの黒ずみの原因と解決方法

Contents1 デリケートゾーンの黒ずみの原因とは?1.1 デリケートゾーンの黒ずみの原因①:メラニン色素の量1.2 デリケートゾーンの黒ずみの原因②:摩擦の頻度1.3 デリケートゾーンの黒ずみの …

名器整形

整形で名器になる方法 自然な状態では、「男性が忘れられないような快感を与えうる女性器」いわゆる「名器」はごくまれなものです。セックスで男性の心をしっかりつかみたいけれど、自分は名器ではないし……とお考 …

PREV
腟萎縮
NEXT
尿漏れ

最新記事