肌が乾燥すると、さまざまなトラブルの元となります。顔や体に関しては、化粧水やクリーム、パックなどでお手入れしている方も多いですが、それと同じようにデリケートゾーンの乾燥に対してお手入れを行っているという方はあまりいません。
デリケートゾーンは乾燥よりもムレることのほうが多いというイメージを持っている方が多いです。しかし、デリケートゾーンも顔や体と同じように乾燥しますし、むしろ体の中で最も薄く繊細な皮膚で構成されているデリケートゾーンのほうが乾燥しやすく、それによるトラブルも起きやすくなっています。
日常生活の中でデリケートゾーンがかゆい、不快感があるなどの症状を感じている方は、デリケートゾーンの乾燥が原因となっている可能性があります。
特に更年期を迎えた女性は、腟周辺のデリケートゾーンが乾燥しやすく、それによる不快な症状を抱えている方も少なくありません。
更年期を迎えていない若い女性でも、デリケートゾーンにさまざまな症状を抱えている方も多くいますが、その原因が乾燥によるものだと知らずにひとりで悩んでしまっている場合もあります。
そこで、本記事ではデリケートゾーンの乾燥について、詳しくご紹介します。デリケートゾーンの乾燥にお悩みの方、かゆみや不快感などの症状がある方はぜひ参考になさってください。
乾燥が原因で起こる症状には、さまざまなものがありますが、ひどくなると日常生活に支障をきたすほどの症状を感じることもあります。デリケートゾーンのお悩みは、人にはなかなか相談しにくいため、長年我慢してさらに症状が悪化してしまう方も。
ここでは、デリケートゾーンの乾燥の症状と原因について詳しくご紹介します。
感染症などの病気の可能性があるのは激しいかゆみで、その場合は病院を受診する必要があります。
もともとデリケートゾーンの色は肌と同じではありません。個人差はありますが、大体の方が多少黒ずんでいます。
乾燥によって黒ずみが進んでしまうと、パートナーに指摘されて性行為が怖くなったり、水着を着たときや旅行で温泉に入ったときに恥ずかしい思いをする場合もあるので、生活の幅を狭めることにも繋がります。
このような症状がある場合は、病院を受診して検査を行い、ほかに懸念される問題はないかなどを確認し、必要があれば治療を行います。
特に萎縮性腟炎は、60歳以上の女性の約半数に症状がみられるとの報告もある身近な病気です。萎縮性腟炎による乾燥や性交痛は、パートナーとの関係にも影響を与えてしまいます。気になる症状がある方は、早めに病院を受診しましょう。
体調が良くないとき、口や目、肌が乾燥することはありませんか?それと同じように、体調が優れないとデリケートゾーンも正常な状態を保てなくなり、乾燥してしまうのです。
上記でご紹介した萎縮性腟炎も、ホルモンバランスの変化によるうるおい不足が原因で起こる症状です。
ほかにも、自己流のカミソリやシェーバーなどでの剃毛も肌への負担が大きく、肌表面のバリア機能を一時的に低下させ、乾燥する原因になります。
すると、デリケートゾーンの皮膚はバリア機能が低下し、下着の素材だけでなく陰毛のチクチクした刺激にも敏感になってしまいます。
特に生理中は皮膚が非常に敏感になっているため、ナプキンなどのスレによっても炎症を起こしやすく、炎症後の皮膚は乾燥が起きやすくなります。
さらに、下着のスレによる刺激の繰り返しは、皮膚を守るためにメラニン色素を分泌させ、皮膚を強くしようとするため、色素沈着が起こりやすく、デリケートゾーンの黒ずみの原因にもなります。
乾燥している皮膚はバリア機能が低下しているため、さらに色素沈着が起こりやすい状態になってしまいます。
他にも、トイレの後にペーパーで乱暴に拭く行為も、肌への刺激となって色素沈着を起こしてしまう可能性あるので注意が必要です。
それを気にして強い力でゴシゴシ洗ったり、1日に何度も洗うことでデリケートゾーンが乾燥する原因になる可能性があります。
ナイロン製のボディタオルでゴシゴシ擦って洗っていると、皮膚に必要なうるおいまで洗い流してしまい、乾燥した状態になります。それを毎日続けることで乾燥が長期化し、痛みを感じる原因となります。
また、皮膚だけでなく粘膜部分を無理矢理洗うことも乾燥を進行させる原因にもなるので、絶対にやめましょう。
例えば、洗浄便座の洗浄水の勢いが強すぎり、1日に何度も使いすぎることによって腟炎になったという例もあります。
ここでは、自分でできるオススメの乾燥対策と病院やクリニックで行う治療方法をご紹介します。
デリケートゾーンは優しく丁寧に扱うことが基本です。毎日のセルフケアを行うことで、不快な症状を改善できることもあるので、積極的にケアを行うことが大切です。
生理のときなど、汚れが気になるときだけ石鹸などを使用するのは良いですが、しっかりと泡立てた状態で優しく丁寧に洗っていきます。
その際使うのは、一般的な石鹸やボディーソープでも構いませんが、乾燥が気になるデリケートゾーンの皮膚には洗浄力が高すぎる可能性があります。特に生理中は、デリケートゾーンの皮膚が弱く敏感になっています。絶対にゴシゴシ洗うのはやめましょう。
最近はデリケートゾーン専用のソープも販売されていますし、専門アイテムで優しく洗った方が皮膚への負担が少なくて済むのでオススメです。
また、雑菌を繁殖させないように清潔に保つことも、デリケートゾーンのバリア機能を損なわず乾燥を防ぐためには大切なことです。ナプキンやおりものシートはこまめに交換し、清潔に保つようにしましょう。
毎日継続してお手入れすることが肌質改善への近道です。デリケートゾーン専用の保湿クリームなどもたくさん販売されていますので、そのようなアイテムでうるおいを保つようにしましょう。
乾燥によって痛みがある場合には、保湿クリームでケアしたあと、無添加のベビーパウダーを叩いてケアをするのもオススメです。
ベビーパウダーは、デリケートゾーンをサラサラに保つことでかゆみや痛みを軽減してくれる優れものです。特に、保湿クリームはベトベトするから苦手、という方はぜひ試してみてください。
特にナイロンやポリエチレンなどの素材で作られたものは、汗を発散しにくく人によっては刺激になってしまうこともあります。綿やシルクなど天然素材でできた肌に優しい下着もたくさん売られていますので、試してみるはいかがでしょうか。
サイズに関しても、小さすぎるものは皮膚と擦れてダメージを与えてしまいます。そのダメージが、乾燥や黒ずみの原因になることもあるため、下着を選ぶときは自分に合ったものを選びましょう。
デリケートゾーンに気になることがあるときは、婦人科を受診するのが一般的ですが、症状や場所によっては皮膚科を受診する必要があります。
簡単な見分け方としては、粘膜部分に関しては婦人科、粘膜の外側で陰毛が生えているあたりは皮膚科と考えると簡単です。
ただ、デリケートゾーンを皮膚科で診察してもらうことに抵抗がある方は、まずは婦人科を受診するのも良いでしょう。
年齢や生活習慣を問わずに使用できるデリケートゾーン専用保湿液は、乾燥を感じたときに患部に塗るだけなので、誰でも簡単に使用することができます。体と同じphの弱酸性で、長時間うるおいが持続し、乾燥した皮膚が徐々に正常な状態に戻っていきます。
乾燥によるかゆみや痛みがひどいときには、専用保湿液と一緒に炎症止めの軟膏が処方されることもあります。
体質は人それぞれ違うので、一概にピルの服用をやめれば良いわけではありませんが、医師に相談のうえ、一度服用をストップして自分の体にどのように影響するかをよく観察してみましょう。
しかし、服用しているピルが影響していたからといって、全てそれが原因というわけではありません。ピルの成分にもさまざまなものがあり、たくさんの選択肢があります。
自分ひとりで勝手に判断せず、必ず病院で医師に相談してからピルの服用をやめるかどうか決めましょう。
そして、女性にとって喫煙は肌の老化やくすみ、シワが増える原因、さらに不妊症になる危険性も増加、妊娠しても流早産や胎児の発育障害を起こすこともあります。
さらに閉経年齢も早まり、それによるさまざまなデリケートゾーンの疾患にかかるリスクも上昇させます。
そのようなリスクがあると知りながらもなかなか禁煙ができないとお悩みの方は、禁煙外来に通い、治療を受けてみましょう。
使用が難しいときには、女性ホルモンの経口薬や配合されたジェルをかゆみや痛みのあるところに塗る方法で対応されることもあります。
また、萎縮性腟炎は、腟の弾力が失われてしまい、腟のゆるみの原因にもなります。その際は、レーザーを用いた治療法が行われることもあります。
ただ、良性の腫瘍などで圧迫されて症状が出ている可能性もありますので、原因を判別するためにMRIなどの検査を受け、適切な治療を受けましょう。
乾燥した結果、できてしまった黒ずみについてはなかなかすぐに改善されるものではありません。
そんなデリケートゾーンの黒ずみ治療にはレーザー機器という選択肢もあります。
デリケートゾーンの黒ずみを解消するのに使われるレーザー治療機器の種類と目的別におすすめの治療機器を紹介しています。
今回紹介するレーザー治療機器は、4種類です。黒ずみを解消する仕組みは似ている部分があっても、それぞれ特徴が異なりますので、ご自分にあったレーザー機器を探す参考になさってください。
麻酔クリームを塗るのでほとんど痛みはなく、痛みが不安な人でも安心して施術が受けられます。(小陰唇には局所麻酔を注射する)
施術自体は10~15分で終了し、大陰唇はほてりが出るものの基本的にはすぐに引きます。小陰唇は表皮が張るまで1週間から10日ほどかかりますが、日常生活に支障をきたすことはないでしょう。
大陰唇は2~3週間隔で3~5回、小陰唇は基本的には1カ月間隔で1~2回で終了します。
美容液に関しては、施術後1週間はピンクセラム、ゲンタシン軟膏の順番で塗布し、1週間後からはピンクセラム、トレチノイン、ハイドロキノンの順に塗布します。ただこちらは基本的には施術した場所での指示に従ってください。
3回以上行うことで高い効果が期待できるため、比較的少ない通院回数で済むのもポイントです。
施術時間は10分程度で、粘膜麻酔剤と笑気麻酔を併用することで少ない痛みで施術を受けられます。
大陰唇・小陰唇だけでなく、乳輪と肛門周りにも照射可能となっています。
米国のConBio社が開発し、20年以上レーザー治療機器を開発し続けていることからも安心して施術を受けられます。
肌への負担が少ない分、施術は合計で5回~10回必要となります。
デリケートゾーンの乾燥はさまざまな症状や不快感の原因になることがお分かりいただけましたか?乾燥の症状が強いときに性行為を行うと、腟の摩擦により症状が悪化してしまうこともあります。
その場合は、ローションなどをたっぷりと使用して行うのもオススメですが、やはり根本的な解決には病院やクリニックを受診し、乾燥する原因を突き止めることが重要です。
目的である黒ずみ解消を達成するだけでなく、理想とする施術を受けるためには自分にあった治療機器を事前に調べた上で通院しましょう。
デリケートゾーンのお悩みに関しては恥ずかしくてなかなか病院に足が向かないという方もいますが、ほかの病気が隠れている可能性もあります。躊躇せずに医師に相談してみましょう。
ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
デリケートゾーンは乾燥よりもムレることのほうが多いというイメージを持っている方が多いです。しかし、デリケートゾーンも顔や体と同じように乾燥しますし、むしろ体の中で最も薄く繊細な皮膚で構成されているデリケートゾーンのほうが乾燥しやすく、それによるトラブルも起きやすくなっています。
日常生活の中でデリケートゾーンがかゆい、不快感があるなどの症状を感じている方は、デリケートゾーンの乾燥が原因となっている可能性があります。
特に更年期を迎えた女性は、腟周辺のデリケートゾーンが乾燥しやすく、それによる不快な症状を抱えている方も少なくありません。
更年期を迎えていない若い女性でも、デリケートゾーンにさまざまな症状を抱えている方も多くいますが、その原因が乾燥によるものだと知らずにひとりで悩んでしまっている場合もあります。
そこで、本記事ではデリケートゾーンの乾燥について、詳しくご紹介します。デリケートゾーンの乾燥にお悩みの方、かゆみや不快感などの症状がある方はぜひ参考になさってください。
乾燥が原因で起こる症状と原因
ふとしたときに感じるデリケートゾーンの不快な症状。時と場合を選ばず突然襲ってくるため、人前ではどうすることもできず、慌ててトイレなどに駆け込んだという経験のある方も少なくありません。乾燥が原因で起こる症状には、さまざまなものがありますが、ひどくなると日常生活に支障をきたすほどの症状を感じることもあります。デリケートゾーンのお悩みは、人にはなかなか相談しにくいため、長年我慢してさらに症状が悪化してしまう方も。
ここでは、デリケートゾーンの乾燥の症状と原因について詳しくご紹介します。
症状
デリケートゾーンが乾燥するとさまざまな不快な症状が現れますが、気になる症状がある場合は、適切な治療を受けないと悪化する可能性もあるため、自分で判断せずに病院を受診することをおすすめします。かゆみ
デリケートゾーンの乾燥が原因で起こる症状の中で最も多いのが、かゆみです。経験者ならお分かりでしょうが、デリケートゾーンのかゆみは独特のかゆみで、我慢できずに掻いてしまうと皮が剥けたり、出血したりすることもあり、そこから感染症などを引き起こしてしまう場合もあります。感染症などの病気の可能性があるのは激しいかゆみで、その場合は病院を受診する必要があります。
痛み
デリケートゾーンの乾燥は、かゆみだけでなく痛みを引き起こす可能性があります。痛みが起こるのは、会陰部や腟、お尻などで、乾燥による刺激で皮膚が敏感になり、痛みを感じるようになります。黒ずみ
デリケートゾーンの乾燥は、黒ずみを引き起こすこともあります。もともとデリケートゾーンの色は肌と同じではありません。個人差はありますが、大体の方が多少黒ずんでいます。
乾燥によって黒ずみが進んでしまうと、パートナーに指摘されて性行為が怖くなったり、水着を着たときや旅行で温泉に入ったときに恥ずかしい思いをする場合もあるので、生活の幅を狭めることにも繋がります。
ニオイ
デリケートゾーンのお悩みで多いニオイも、乾燥が原因で起こっていることがあります。特に腟粘膜の乾燥によるニオイが気になるという方が多く、黒ずみと同じようにパートナーからの指摘で性行為が嫌いになってしまう方もいます。腟炎
デリケートゾーンの乾燥は、腟炎となって現れることもあります。閉経後しばらく経った女性に多く、乾燥によってかゆみや性交痛、悪臭という症状がある方は注意が必要です。このような症状がある場合は、病院を受診して検査を行い、ほかに懸念される問題はないかなどを確認し、必要があれば治療を行います。
特に萎縮性腟炎は、60歳以上の女性の約半数に症状がみられるとの報告もある身近な病気です。萎縮性腟炎による乾燥や性交痛は、パートナーとの関係にも影響を与えてしまいます。気になる症状がある方は、早めに病院を受診しましょう。
乾燥する原因
では、デリケートゾーンが乾燥する原因にはどのようなものがあるのでしょうか?デリケートゾーンの乾燥はケアをしないとどんどん悪化していってしまいます。乾燥する理由を知ってケアに役立てましょう。ホルモンバランスの変化
女性はライフサイクルに伴ってホルモンバランスが変化していきます。さらに、ストレスが多く不規則な生活もホルモンバランスに大きく影響を与えます。体調が良くないとき、口や目、肌が乾燥することはありませんか?それと同じように、体調が優れないとデリケートゾーンも正常な状態を保てなくなり、乾燥してしまうのです。
上記でご紹介した萎縮性腟炎も、ホルモンバランスの変化によるうるおい不足が原因で起こる症状です。
脱毛
脱毛はVIOの毛をなくすことで汚れを除去しやすく、雑菌が繁殖するのを防ぎます。しかしその反面、脱毛後の肌は非常に乾燥しやすく、少しの刺激や摩擦で黒ずみの原因にもなってしまいます。ほかにも、自己流のカミソリやシェーバーなどでの剃毛も肌への負担が大きく、肌表面のバリア機能を一時的に低下させ、乾燥する原因になります。
下着の擦れ
下着による締め付け、下着の素材による刺激は、皮膚に必要なうるおいや油分、栄養まで奪ってしまうことがあります。すると、デリケートゾーンの皮膚はバリア機能が低下し、下着の素材だけでなく陰毛のチクチクした刺激にも敏感になってしまいます。
特に生理中は皮膚が非常に敏感になっているため、ナプキンなどのスレによっても炎症を起こしやすく、炎症後の皮膚は乾燥が起きやすくなります。
さらに、下着のスレによる刺激の繰り返しは、皮膚を守るためにメラニン色素を分泌させ、皮膚を強くしようとするため、色素沈着が起こりやすく、デリケートゾーンの黒ずみの原因にもなります。
乾燥している皮膚はバリア機能が低下しているため、さらに色素沈着が起こりやすい状態になってしまいます。
他にも、トイレの後にペーパーで乱暴に拭く行為も、肌への刺激となって色素沈着を起こしてしまう可能性あるので注意が必要です。
間違った洗い方
デリケートゾーンは陰毛の表面についていた汚れやおりものの分泌、下着によるムレできつい臭いを発してしまうこともあります。それを気にして強い力でゴシゴシ洗ったり、1日に何度も洗うことでデリケートゾーンが乾燥する原因になる可能性があります。
ナイロン製のボディタオルでゴシゴシ擦って洗っていると、皮膚に必要なうるおいまで洗い流してしまい、乾燥した状態になります。それを毎日続けることで乾燥が長期化し、痛みを感じる原因となります。
また、皮膚だけでなく粘膜部分を無理矢理洗うことも乾燥を進行させる原因にもなるので、絶対にやめましょう。
例えば、洗浄便座の洗浄水の勢いが強すぎり、1日に何度も使いすぎることによって腟炎になったという例もあります。
喫煙
意外かもしれませんが、喫煙はよく挙げられる健康問題のほかにも、腟の健康な細菌の数にも影響を及ぼします。最悪の場合、腟カンジダや細菌性腟炎、腟の乾燥の原因になることがあります。デリケートゾーンの乾燥に対する対処法
デリケートゾーンの乾燥が気になる場合、まずは原因を突き止めることが大切です。原因によっては、自分で乾燥対策を行うだけで症状が改善する可能性もありますが、それでも症状が治らない場合には、一度病院を受診するようにしましょう。ここでは、自分でできるオススメの乾燥対策と病院やクリニックで行う治療方法をご紹介します。
自分でできるオススメ乾燥対策
日本では、腟や女性器について子供の頃から見ない、触らない、話さないが当たり前のこととして育つため、大人になっても自分の性器を見たことがないという女性も多くいます。デリケートゾーンは優しく丁寧に扱うことが基本です。毎日のセルフケアを行うことで、不快な症状を改善できることもあるので、積極的にケアを行うことが大切です。
生活を整える
デリケートゾーンの乾燥対策には、まずは生活を整えることが重要です。- 温かく消化の良いものを食べる
- 質の良い油を摂る
- 目の酷使に注意する
- 夜更かしをしない
- 砂糖を過剰に摂らない
- 運動する習慣をつける
洗浄方法に気をつける
デリケートゾーンを洗うとき、最も良い方法はボディーソープや石鹸を使わずにぬるま湯で優しく手で洗うことです。生理のときなど、汚れが気になるときだけ石鹸などを使用するのは良いですが、しっかりと泡立てた状態で優しく丁寧に洗っていきます。
その際使うのは、一般的な石鹸やボディーソープでも構いませんが、乾燥が気になるデリケートゾーンの皮膚には洗浄力が高すぎる可能性があります。特に生理中は、デリケートゾーンの皮膚が弱く敏感になっています。絶対にゴシゴシ洗うのはやめましょう。
最近はデリケートゾーン専用のソープも販売されていますし、専門アイテムで優しく洗った方が皮膚への負担が少なくて済むのでオススメです。
また、雑菌を繁殖させないように清潔に保つことも、デリケートゾーンのバリア機能を損なわず乾燥を防ぐためには大切なことです。ナプキンやおりものシートはこまめに交換し、清潔に保つようにしましょう。
保湿クリームでケア
ハンドクリームやボディクリームで体をケアするのと同じように、デリケートゾーンもしっかりと保湿することが大切です。毎日継続してお手入れすることが肌質改善への近道です。デリケートゾーン専用の保湿クリームなどもたくさん販売されていますので、そのようなアイテムでうるおいを保つようにしましょう。
乾燥によって痛みがある場合には、保湿クリームでケアしたあと、無添加のベビーパウダーを叩いてケアをするのもオススメです。
ベビーパウダーは、デリケートゾーンをサラサラに保つことでかゆみや痛みを軽減してくれる優れものです。特に、保湿クリームはベトベトするから苦手、という方はぜひ試してみてください。
合わない下着をつけない
可愛い下着は気分を上げてくれますが、デザイン性だけでなく素材やサイズが自分に合っている下着をつけることも大切です。特にナイロンやポリエチレンなどの素材で作られたものは、汗を発散しにくく人によっては刺激になってしまうこともあります。綿やシルクなど天然素材でできた肌に優しい下着もたくさん売られていますので、試してみるはいかがでしょうか。
サイズに関しても、小さすぎるものは皮膚と擦れてダメージを与えてしまいます。そのダメージが、乾燥や黒ずみの原因になることもあるため、下着を選ぶときは自分に合ったものを選びましょう。
病院、クリニックでの治療方法
上記では、自分でできる乾燥対策をご紹介しましたが、これを行っても乾燥が改善しないときは、ひとりで悩まず病院やクリニックを受診し、適切な治療を受けましょう。デリケートゾーンに気になることがあるときは、婦人科を受診するのが一般的ですが、症状や場所によっては皮膚科を受診する必要があります。
簡単な見分け方としては、粘膜部分に関しては婦人科、粘膜の外側で陰毛が生えているあたりは皮膚科と考えると簡単です。
ただ、デリケートゾーンを皮膚科で診察してもらうことに抵抗がある方は、まずは婦人科を受診するのも良いでしょう。
専用保湿液
病院で行う一般的な治療法は、処方されるデリケートゾーン専用保湿液を用いたケアです。年齢や生活習慣を問わずに使用できるデリケートゾーン専用保湿液は、乾燥を感じたときに患部に塗るだけなので、誰でも簡単に使用することができます。体と同じphの弱酸性で、長時間うるおいが持続し、乾燥した皮膚が徐々に正常な状態に戻っていきます。
乾燥によるかゆみや痛みがひどいときには、専用保湿液と一緒に炎症止めの軟膏が処方されることもあります。
ピルの服用をやめる
ピルも性器の健康に影響しています。例えば、ピルでおりものが増える方もいれば、むしろ乾燥してしまう人もいます。体質は人それぞれ違うので、一概にピルの服用をやめれば良いわけではありませんが、医師に相談のうえ、一度服用をストップして自分の体にどのように影響するかをよく観察してみましょう。
しかし、服用しているピルが影響していたからといって、全てそれが原因というわけではありません。ピルの成分にもさまざまなものがあり、たくさんの選択肢があります。
自分ひとりで勝手に判断せず、必ず病院で医師に相談してからピルの服用をやめるかどうか決めましょう。
禁煙外来に通う
上記でご紹介しましたが、喫煙は命に関わる病気だけでなく、デリケートゾーンにも悪影響を及ぼします。そして、女性にとって喫煙は肌の老化やくすみ、シワが増える原因、さらに不妊症になる危険性も増加、妊娠しても流早産や胎児の発育障害を起こすこともあります。
さらに閉経年齢も早まり、それによるさまざまなデリケートゾーンの疾患にかかるリスクも上昇させます。
そのようなリスクがあると知りながらもなかなか禁煙ができないとお悩みの方は、禁煙外来に通い、治療を受けてみましょう。
女性ホルモン補充療法
閉経期に女性ホルモンの量が急激に少なくなり、腟や周辺組織が萎縮し、乾燥する症状が出る萎縮性腟炎の治療には、女性ホルモンの錠剤を腟内に入れる治療を行います。使用が難しいときには、女性ホルモンの経口薬や配合されたジェルをかゆみや痛みのあるところに塗る方法で対応されることもあります。
また、萎縮性腟炎は、腟の弾力が失われてしまい、腟のゆるみの原因にもなります。その際は、レーザーを用いた治療法が行われることもあります。
ただ、良性の腫瘍などで圧迫されて症状が出ている可能性もありますので、原因を判別するためにMRIなどの検査を受け、適切な治療を受けましょう。
デリケートゾーンの黒ずみを解消できるレーザー治療機器
以上、乾燥によるデリケートゾーンの黒ずみについてご紹介してきました。乾燥した結果、できてしまった黒ずみについてはなかなかすぐに改善されるものではありません。
そんなデリケートゾーンの黒ずみ治療にはレーザー機器という選択肢もあります。
デリケートゾーンの黒ずみを解消するのに使われるレーザー治療機器の種類と目的別におすすめの治療機器を紹介しています。
今回紹介するレーザー治療機器は、4種類です。黒ずみを解消する仕組みは似ている部分があっても、それぞれ特徴が異なりますので、ご自分にあったレーザー機器を探す参考になさってください。
インティマレーザー
インティマレーザーは、色素沈着によって黒ずんだ部分をレーザーによって破壊できる治療機器です。黒ずみの原因であるメラニン色素は体内に吸収されるため、基本的にはすぐに再発することはありません。麻酔クリームを塗るのでほとんど痛みはなく、痛みが不安な人でも安心して施術が受けられます。(小陰唇には局所麻酔を注射する)
施術自体は10~15分で終了し、大陰唇はほてりが出るものの基本的にはすぐに引きます。小陰唇は表皮が張るまで1週間から10日ほどかかりますが、日常生活に支障をきたすことはないでしょう。
大陰唇は2~3週間隔で3~5回、小陰唇は基本的には1カ月間隔で1~2回で終了します。
美容液に関しては、施術後1週間はピンクセラム、ゲンタシン軟膏の順番で塗布し、1週間後からはピンクセラム、トレチノイン、ハイドロキノンの順に塗布します。ただこちらは基本的には施術した場所での指示に従ってください。
モナリザタッチ(腟レーザー)
モナリザタッチは、フラクショナル炭酸ガスレーザーを照射することでホワイトニングを行う治療機器です。顔の若返りに使われるレーザーの技術を応用したもので、肌の入れ替え、再生、若返りといった効果が期待できます。3回以上行うことで高い効果が期待できるため、比較的少ない通院回数で済むのもポイントです。
施術時間は10分程度で、粘膜麻酔剤と笑気麻酔を併用することで少ない痛みで施術を受けられます。
ジュリエットレーザー
ジュリエットレーザーは、メラニン色素を破壊して黒ずみを除去していく治療機器です。メラニン色素は体内に吸収されるため再発もありません。大陰唇・小陰唇だけでなく、乳輪と肛門周りにも照射可能となっています。
メドライトC6
メドライトC6は、肌に負担のないマイルドな照射が特徴の治療機器です。患部に対して平らに照射ができる特殊なレーザーなので、強弱の差がなく、均一にムラなくエネルギーを届けられるのが特徴です。米国のConBio社が開発し、20年以上レーザー治療機器を開発し続けていることからも安心して施術を受けられます。
肌への負担が少ない分、施術は合計で5回~10回必要となります。
まとめ
デリケートゾーンの乾燥について、詳しくご紹介しました。デリケートゾーンの乾燥はさまざまな症状や不快感の原因になることがお分かりいただけましたか?乾燥の症状が強いときに性行為を行うと、腟の摩擦により症状が悪化してしまうこともあります。
その場合は、ローションなどをたっぷりと使用して行うのもオススメですが、やはり根本的な解決には病院やクリニックを受診し、乾燥する原因を突き止めることが重要です。
目的である黒ずみ解消を達成するだけでなく、理想とする施術を受けるためには自分にあった治療機器を事前に調べた上で通院しましょう。
デリケートゾーンのお悩みに関しては恥ずかしくてなかなか病院に足が向かないという方もいますが、ほかの病気が隠れている可能性もあります。躊躇せずに医師に相談してみましょう。
ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。