ルイ・ミゲール・コスタ博士、ジェフリー・F・ミラー博士、スチュアート・ブロディ博士
The Journal of Sexual Medicine, 第9巻, 第12号, 2012年12月, 3079-3088ページ,
https://doi.org/10.1111/j.1743-6109.2012.02917.x
発行：2012年12月01日
はじめに
研究によると、(i)ペニスと腟の性交（PVI）における女性のオーガズムは、フィットネスに関連した男性のパートナーの特徴に影響されること、(ii)ペニスのサイズは多くの女性にとって重要であること、(iii)長いペニスを好むことは、より大きな腟オーガズムの一貫性（クリトリスのマスターベーションを同時に行わないPVIによって誘発される）と関連することが示されている。
目的
腟オーガズムの頻度が、平均より長いペニスがPVIオーガズムを誘発しやすいという女性の報告と関連しているという仮説を検証すること。
方法
323人の女性が、過去1ヵ月間の様々な性行動（PVI、腟オーガズム、クリトリスオーガズムを含む）の頻度、平均より長いペニスがPVIによるオーガズムの可能性に及ぼす影響、PVIおよび非同棲セックスに対する重要性をオンライン調査で報告した。
主要評価項目
従属変数を様々な性行動およびオーガズムのタイプの頻度とし、独立変数をPVIによるオーガズムに平均より長いペニスが重要であると報告した女性と報告しなかった女性で構成する共分散の単変量解析。
結果
長いペニスによるオーガズムの可能性は、腟オーガズムの頻度が高いことと関連していたが、クリトリスオーガズムを含む他の性行動の頻度とは無関係であった。バイナリー・ロジスティック回帰では、長いペニスによるオーガズムの可能性は、PVIに起因する重要性の高さと、非同棲セックスに起因する重要性の低さと関連していた。
結論
より深いペニスと腟の刺激を好む女性は、腟オーガズムを得る可能性が高く、これは腟オーガズムが平均よりやや大きいペニスを好む女性の交尾相手選択システムの一部として進化してきたことと一致する。今後の研究では、ペニスの長さ（恥骨までの長さ、恥骨に近い位置の長さ）と胴回りをより正確に測定することや、代表的な大規模サンプルに関する制限を克服することで、調査結果を拡大することができるだろう。将来の実験的研究では、異なるペニスのサイズが女性の満足度と腟オーガズムの可能性にどの程度影響するかを評価するかもしれない。
