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【SEXの痒み痛み】ラテックスアレルギー(ゴムアレルギー)は突然発症します,,,
女性の性交痛の原因は様々で、頻度の多いものから挙げていくと、「性行為による摩擦が原因の皮膚炎」
「性行為で生じた微細な外傷」
が最も多く、次いでカンジダ性外陰部炎が多数を占めます。
カンジダは真菌感染ですから、顕微鏡の検査で簡単に診断がつくのですが、婦人科では顕微鏡の検査を実施しているところが少なく、皮膚科では外陰部の診察をしないところが多いです。
性交痛の原因が「心因性」ということも少なくなく、この場合は治療に時間がかかり、カウンセリングに近いことや、精神に作用するような薬を用いることもあります。
女性の性交痛は、頻度は多いとは言えないものの、重症化しときに命に関わるかもしれないものもあります。
実はSEXの痒み痛みで知られていないのがゴムのアレルギー、ラテックスアレルギーです。
ラテックスアレルギーによるデリケートゾーンの痛み
ほとんどのコンドームはラテックスでつくられています。 ラテックスとは天然ゴムとほぼ同じものです。天然ゴムはゴムの木の樹液から精製。ラテックスアレルギーがあると、コンドームが外陰部に触れたときに重症なアレルギー症状が起こることがあります。
主な症状
ラテックスアレルギーを「かぶれ」と思っている人がいますがこれは誤りで、ラテックス製のグローブを使うと、1~2日後にアレルギー症状が出る人がいますが、ラテックスアレルギーはこのことを指しているわけではありません。1~2日後に出現するのは、ラテックス以外の化学物 質(例えばチウラム)によるかぶれ(接触皮膚炎)であることがほとんどです。
ラテックスアレルギーのアレルギーは接触皮膚炎のアレルギーとメカニズムが異なります。
ラテックスアレルギーは「即時型」であり、接触して比較的短時間(多くは数分から1時間以内)に症状が出ます。
そして最重要ポイントは、「次第に重症化する」ということです。
最初のうちは、ラテックスに触れた表皮や粘膜がかゆくなるだけですが、そのうち全身のじんましんや喘息症状が出現することもあり、最悪の場合は生命も脅かされることになります。
コンドームによる痒み痛みの原因と因果
ラテックスアレルギーがある人はラテックス製のコンドームを避けることが必要です。しかし問題は、「自分にラテックスアレルギーがないと言えるのか?」ということです。ラテックスアレル ギーは、エピソードからそれを疑い、そして検査をしないことには分かりません。
そしてラテックスアレルギーは「ある日突然発症」します。先述したようにいきなり最重症の症状が出るわけではありませんが、子供の頃にはなくて成人してから発症します。
職業でみれば多いのは医療者などグローブを使う仕事をしている人です。
「グローブなんて使わないから大丈夫」と考えている人もいるでしょう。しかしどこかで触れている可能性もあります。指サックや風船もそうです。
フルールアレルギーは、ラテックスのタンパク質の構造に似ている。
そんなエピソードは一切ない、という人もまだ安心できません。キウイやアボカドなど野菜や果物を食べると口のなかに違和感が出る、という人はこれらのアレルギーがあるかもしれません。いくつかの野菜や果物は、表面のタンパク質の構造がラテックスと似ていることから、ラテックスに一度も触れたことがなくてもアレルギーを起こす可能性があるのです。これを「ラテックス・フルーツ症候群」と言います。
ただ、近年では技術の進歩により天然ゴムからアレルゲンとなるタンパク質を取り除く技術が発達し、ラテックスアレルギーを発症する人は少ない傾向にもあるようです。
高品質のコンドームでは大丈夫だけれど、普通の薬局にはおいていないような安物の場合もしかしたら...ということがあるかもしれません。
ラテックスアレルギーの場合の避妊方法
ピルでの避妊
アレルギーでコンドームが使えない場合でも、低用量ピルを正しく服用すれば避妊ができます。 ゴムを使えない人がいるのと同じで、ピルは飲める人と飲めない人がいるので専門医への相談も 必要となります。ラテックス以外でのコンドームの使用
コンドームの中には天然ゴム製でないものもあります。一昔前は天然ゴム製のコンドームが主流でしたが、最近ではポリウレタンなど天然ゴム製以外のコンドームも多く販売されています。水溶性ポリウレタン製コンドームは、天然ゴムが使われていないプラスチック製のコンドームなので、アレルギーが出る心配をする必要はありません。
ラテックスアレルギーで天然ゴム製のコンドームを使えないという場合は、まずはポリウレタン製コンドームをおすすめします。
ラテックスアレルギーのまとめ
突然発症するアレルギーの一つがラテックスアレルギーです。ラテックスアレルギーは腟口、腟内の痒み、痛みを重症化する懸念があります。
ラテックスアレルギーはラテックスに触れなければ良く、避妊にはポリウレタンやシリコン製のコンドームを用いてください。