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公開日:2021/02/05
最終更新日:2021/05/26

スソワキガの麻酔

記事監修

末武信宏
国立岐阜大学医学部
順天堂大学大学院医学研究科博士課程において学位取得,日本美容外科学会 認定専門医,国際抗老化再生医療学会 認定指導医

投稿日:2021年2月5日 更新日:

スソワキガの麻酔

スソワキガの麻酔

スソワキガ治療には、手術をはじめミラドライ、ビューホット、EL法などいろいろありますが、麻酔は原則としましてどの治療法でもキシロカイン、マーカインなどの局所麻酔で行われます。

局所麻酔は、最も多く使用されるものが塩酸リドカイン(商品名 キシロカイン)という局所麻酔薬を使用して行われますが、大量に使用する場合は麻酔薬の副作用も生じる可能性もあります。

局所麻酔用にはメチルパラベンという防腐剤が添加されていますが、メチルパラベンはアナフィラキシーの原因物質になる可能性があります。

局所麻酔用には、アドレナリンの添加されたものがありますね。

「E入り」というものです。

この製剤は10万倍希釈のアドレナリンが添加されていて、静注すると0.1%アドレナリン液(1,000倍アドレナリン)=1mg/1mLの1/100が入ります。10万倍(100,000倍)というのは、原液アドレナリンの100倍希釈液です。

E入りキシロカインでは出血が少なくなる、長時間麻酔の効果が持続するというメリットがあります。

スソワキガなどではEL法では0.2%の濃度のキシロカインを20ccほど使用しますが、ミラドライやビューホットではより長時間施術時間がかかるため1-2%のE入りキシロカインを50-60ccの大量使用するケースも少なくありません。

極量に近く大変危険な量です。

アドレナリンもキシロカインも大量投与は身体に大きな負担がかかります。

局所麻酔の知識不足の美容外科医が多く、過去にはワキガの手術前に局所麻酔を大量投与され20代の女性がキシロカイン中毒によって死亡する医療事故が大手美容外科クリニックで起こりました。

担当医が業務上過失致死による刑事罰を受けた事件がありました。

表に出ていないだけで、キシロカイン大量投与によるトラブルは美容外科医療の世界では後を絶ちません。

E入りキシロカインⓇの局所麻酔では、極量は7mg/kgとあります。

1%キシロカインⓇ1mL中には10mgのキシロカインⓇ入っているので、60kgだと、7×60=420mg(42mL)1%キシロカインⓇ42mL、0.5%キシロカインⓇだと84mLが極量ということになります。

美容外科でのスソワキガ治療で大量に使用される局所麻酔剤にこれほど大きなリスクがあることを多くの医師が気を留めていない現実があります。

できる限り最小量のキシロカインを使用してスソワキガ治療を行うべきなのです。

キシロカインは酸性のため注射時に針の刺入の痛み以外に薬剤が浸透する時の痛みが強く出てしまいます。

このため、キシロカインへメイロンというアルカリ性の薬剤を混ぜてPHを中性に近い状態に調整した麻酔薬を使用して行うと局所麻酔を行う時の痛みが格段に軽減されます。

EL法は、ミラドライ、ビューホットと異なり 短時間で施術が終了するため高濃度の麻酔は不要で0.2%の濃度で十分、量も20ccほどで十分な麻酔効果が得られます。

あらゆる治療法の中で最も短時間かつ安全に治療を受けられると言えます。

必須でも乱用注意!すそわきが治療の麻酔薬の知っておくべき知識

必須でも乱用注意!すそわきが治療の麻酔薬の知っておくべき知識

すそわきがの治療には、外科的手術をはじめ「ミラドライ」「ビューホット」「EL法」といった皮膚を切らない治療法まで、さまざまです。

そしてこれらの治療法に共通して使われるのが、治療の痛みを軽減させる麻酔薬。

痛みを抑えるためなのだから、麻酔薬の使用は当然と考えがちですが、この麻酔薬も遣い方によってはとんでもない副作用を起こす可能性があるのです!

そこで今回は患者としても知っておくべき、すそわきが治療の麻酔薬について説明します。

すそわきが治療で使われる麻酔薬の多くが「キシロカイン」

すそわきが治療で行われる麻酔は、患部だけに作用する「局所麻酔」がほとんどです。

そしてこの局所麻酔用として、もっとも多くしよされているのが塩酸リドカイン、商品名「キシロカイン」です。

局所麻酔用麻酔薬には防腐剤「メチルパラベン」が添加されている

局所麻酔用の麻酔薬には、防腐剤として「メチルパラベン」が添加されています。

しかしこの「メチルパラベン」は、全身的なアレルギー症状である「アナフィラキシー」の原因物質となる可能性があります。

アナフィラキシーはときには生命にも関わる危険な症状ですので、あまり局所麻酔薬を信頼しすぎるのもどうか、と考えさせられますね。

局所麻酔用麻酔薬には「アドレナリン」が添加されたものもある

局所麻酔用の麻酔薬の中には「アドレナリン」が添加されたものもあります。

これは「E入り」と呼ばれ、10万倍希釈のアドレナリンが添加されています。

なぜアドレナリンを添加した「E入りキシロカイン」が使用されるか、と言うと「出血が少なくなる」「麻酔の効果が長時間継続する」などのメリットがあるためです。

すそわきがの治療でアドレナリン添加のE入りキシロカインを使うと危険もある!

アドレナリンを添加したE入りキシロカインが、すそわきがの治療で多く使われるのは、先に述べたようなメリットがあるためです。

しかしアドレナリンもキシロカインも、大量に投与すると身体に大きな負担がかかってしまうものなのです。

ワキガ手術でキシロカイン中毒による死亡事故も起きている!

過去には大手美容外科クリニックにおいて、ワキガの手術前に局所麻酔薬を大量に投与された20代の女性が、キシロカイン中毒によって死亡する医療事故が起きています。

このときは担当医が、業務上過失致死による刑事罰を受けています。

局所麻酔の知識が不足した美容外科医も多い!

美容外科医の中には、すそわきがなど美容に関する症状の知識は豊富でも、その治療に使う局所麻酔についての知識が不足した医師も多くいます。

恐ろしいことに、キシロカインの大量投与によるトラブルは、表に出ていないだけで美容外科医療の世界では後を絶たない、と言われています。

すそわきがの治療にも、大量の局所麻酔薬が使用されますが、その大きなリスクについて、多くの医師が気にも留めていない現実があるのです。

すそわきがの治療前には局所麻酔薬についても説明してもらおう!

すそわきがの治療前には局所麻酔薬についても説明してもらおう!

すそわきがの治療と、局所麻酔薬は切っても切れない関係にあります。

しかしできる限り、すそわきがの治療に使用する局所麻酔薬は最小量にしてもらうのが理想、と言えるでしょう。

できるだけ局所麻酔薬の量を減らしてもらうために、患者側ができる方法としては「EL法」で施術してもらう手段があります。

「EL法」は他の施術と違い、治療時間が短時間のため、結果として使用する麻酔薬も少なくなります。

すそわきがの治療の前には医師に局所麻酔薬について十分に相談し、可能であれば「EL法」で治療してもらうのが、患者として自分の身を守る手段、と言えるのです。

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