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公開日:2021/02/05
最終更新日:2022/12/14

すそわきが治療のEL法のメリット・デメリット

記事監修

末武信宏
国立岐阜大学医学部
順天堂大学大学院医学研究科博士課程において学位取得,日本美容外科学会 認定専門医,国際抗老化再生医療学会 認定指導医

投稿日:2021年2月5日 更新日:

すそわきがに対するEL法のメリット、デメリット

 
すそわきがに対するEL法のメリット、デメリット
従来のすそわきが治療は外科的治療だけが唯一の治療法でしたが、ミラドライ、ビューホット、EL法、BOTOX注射、HIFUなど非観血治療、すなわちメスを使用しないダウンタイムが少ない治療法の開発で比較的手軽に受けられるようになりました。
EL法とは電気分解法(電気凝固法)、Electolysisの略称で、毛穴から専用の絶縁針という特殊な針を挿入し、毛穴を中心とした部分に高周波を流して熱を発生させ汗腺組織を熱凝固、熱損傷させて半永久的に汗腺組織を除去する治療法です。
あらゆるリスクは大幅に軽減され確実な永久的効果が期待できる治療法ですが手技が極めて難しいため普及していません。
一見してビューホットによる治療に似ていますが、ビューホットは正常な皮膚構造に対してランダムに針を刺入して高周波の熱エネルギーを加えるのに対し EL法は選択的すなわちピンポイントでアポクリン汗腺やエックリン汗腺、皮脂腺を破壊することができ正常細胞へのダメージを極限まで抑制した治療になります。
射撃に例えるなら周囲に一切ダメージを与えないようにライフルでターゲットをピンポイントで打ち抜くか、機関銃でターゲット以外の周りもダメージを与える乱射を行いターゲットを打つかの違いになります。
EL法は針の先端以外は絶縁されており、皮膚表面には熱エネルギーによるダメージがほとんどなく施術後の痛みも腫れも原則としてありません。
ただし、一部では看護師や無資格者が、EL法を電気分解法と称して電気脱毛のごとく実施している施設もありトラブルや治療が無効であった報告もあります。
必ず熟練した医師が施術を行うべき治療です。

治療手順

1:治療部位、範囲のデザイン
2:患部の消毒
3:局所麻酔:キシロカイン注射による(メイロン混注によるPH調整で注入時の痛みを軽減)
4:出力レベル、通電時間、通電回数を設定(パラメーターは詳細に設定される)
5:絶縁針を毛穴へ挿入して通電→ピンポイント熱凝固(施術中の冷却は不要)
6:治療後はアイスパックなどで冷却する
7:ステロイド軟膏の塗布
合併症:毛穴に一致した一時的な発赤、色素沈着、治療部位の一時的な皮膚の知覚鈍麻

すそわきがの治療法「EL法」のメリットデメリットとは?

すそわきがの治療法「EL法」のメリットデメリットとは?
身体を切らずに、すそわきがを治療できる方法の1つに「EL法」があります。
「EL法」は「電気分解法」または「電気凝固法」とも呼ばれており、後遺症のリスクが少なく、半永久的に治療効果が持続する治療法です。
それではそんな「EL法」とはどのような治療法なのか、そして「EL法」のメリットデメリットについて、説明していきます。

すそわきがの治療法「EL法」の施術は熟練の技術が必要!

「EL法」は、毛穴の1つ1つに細い針を挿入し、その針から高周波エネルギーを流して、すそわきがの原因となる「アポクリン汗腺」を破壊する治療法です。
汗腺組織を破壊するため、半永久的な治療効果が得られます。

すそわきがの治療法「EL法」と「ビューホット」は似ているようで違う!

「針を使って高周波エネルギーを流し、汗腺組織を破壊する」と説明すると、すそわきがの治療法の1つ「ビューホット」と似ていると思うかもしれません。
しかし「ビューホット」が皮膚にランダムに針を刺して高周波エネルギーを流すのに対し、一方の「EL法」は毛穴に対してピンポイントに針を挿入し、確実にアポクリン汗腺を破壊できる点がメリットであり、そこが「ビューホット」と違う点です。

「EL法」は局所麻酔を使うため施術の痛みがない!

「EL法」の施術前には、キシロカイン注射によって局所麻酔を行うため、施術中は痛みを感じません。
ピンポイントで毛穴に針を挿入するため、肌へのダメージが少なく、施術後の痛みもあまりないのも「EL法」のポイントです。

すそわきがの治療法「EL法」のメリットはリスクが少ない点!

「EL法」は、毛穴にピンポイントで針を挿入しての治療になるため、肌へのダメージが少ない点が大きなメリットになります。
そのため、すそわきがのさまざまな治療法の中で、ボトックス注射を除くと術後のダウンタイムがもっとも少なくなります。
日常生活への負担がほとんどない点は、忙しい現代人にとって「EL法」が大きなメリットとなるポイントでしょう。

「EL法」の施術は短時間で終了するため麻酔の量が最小限!

局所麻酔とは言っても、あまり大量の麻酔薬を投与されるのは不安が大きいものです。
その点「EL法」は、施術時間が短時間のため麻酔の量が少なく済み、安心できます。

「EL法」は脱毛施術も同時に受けることが可能!

毛穴に直接針を挿入し、高周波エネルギーを流す「EL法」。
そのため汗腺組織と同時に毛根にダメージを与えられ、脱毛施術も同時に受けられます。

メリット

1:術後の固定が不要
2:ボトックス注射以外の全ての治療と比較してダウンタイムが最も少ない
3:血種形成や皮膚壊死などのリスクが少ない
4:治療直後からスポーツや入浴も可能。
5:短時間で終了するため局所麻酔薬の量が最小限の使用に抑えられる
6:脱毛希望の患者様には脱毛が同時に可能
7:大陰唇や肛門といった他の治療法では難治の部位にも対応可能
8:最小限の皮膚ダメ―ジのため施術後の痛みがほとんど無い
9:複数回の治療では永久的な確実な効果が期待できる

すそわきがの治療法「EL法」のデメリットは高度な技術が必要な点!

「EL法」は、手早く毛穴に針を挿入し、高周波エネルギーを流す技術が必要な施術です。
そのため熟練した技術と専門知識を持った医師による施術が必要になります。
このような熟練の医師は存在自体が貴重なため、リスクが少なく効果的な治療法にも関わらずあまり普及していない点が「EL法」の最大のデメリットと言えます。

未熟な施術者による施術を受けるとトラブルが起きる可能性が!

本来、熟練した医師による施術が必須な「EL法」ですが、医療機関によっては看護師や無資格者が施術を行う場合があります。
その結果、治療を受けてもまったく効果がなかったり、肌にトラブルが起きたりした事例も報告されています。
誰が施術してくれるのか、確認が必要になります。

脱毛を希望していなくても陰毛の密度が減少してしまうデメリットも!

毛穴に直接針を挿入して高周波エネルギーを流す治療法であるため、どうしても毛根にダメージを与えてしまう場合があります。
そのため、脱毛を希望していなくても陰毛の密度が減少してしまいますので、気になる人はあらかじめ医師に相談するべきでしょう。

デメリット

1:永久的な完治を得るためには複数回の治療が必要
2:脱毛を希望しない場合でも毛の密度が減少してしまう。
3:施術後1週間は毛の処理ができない
4:高度な技術を要する治療法のため普及しておらず施術を受ける施設が限定される
5:保険適応にならない
 

すそわきがの治療法「EL法」はリスクが少ないが受けられる場所も少ない!

すそわきがの治療法「EL法」はリスクが少ないが受けられる場所も少ない!
「EL法」は機械任せにすれば良い治療ではなく、施術する医師の高度な技術と熟練度が要求される治療法です。
皮膚へのダメージが少ないなど、患者にとってはメリットが大きい治療法ですが、受けられる医療機関が少ないのが残念な点ですね。
また施術者によってはトラブルになる可能性がありますので、もし「EL法」を扱っている医療機関を見つけてもすぐに飛びつかず、施術者をしっかりチェックしてから治療を受けるかどうかを決定する慎重さが必要だ、と心得ておいてください!

実際の臨床現場でのトラブルや問題点

1:看護師や無資格者が施術している施設では全く効果が無いケースも報告されている。
2:熟練した専門医が治療を実施している施設が限定的である程度の治療期間も必要。
*機械に頼る治療法ではないため医師の技術と機器の性能がマッチした熟練度が高度に要求される治療法で患者様のメリットは大きい。
しかし、医師の熟練度と技術は長年の経験が必要なため普及できず、すぐにいつでもどこでも簡単に受けられるということはない。

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