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公開日:2021/01/23
最終更新日:2022/10/22

失敗しないための小陰唇縮小手術とは?元日本美容外科学会会長が解説

執筆者

末武信宏
国立岐阜大学医学部
順天堂大学大学院医学研究科博士課程において学位取得,日本美容外科学会 認定専門医,国際抗老化再生医療学会 認定指導医

投稿日:2021年1月23日 更新日:

小陰唇縮小手術で失敗しないためにも、小陰唇縮小で想定されるリスクを知ろう!

元日本美容外科学会会長に学ぶ、後悔しないための小陰唇縮小手術【失敗例とリスク】
小陰唇の余剰な組織を切除するため、しょういんしん手術には想定されるリスクがあります。
ただし、このリスクをゼロにできるように手術だけでなく、正しい、創傷治療の知識、技術、ケアが必要となります。
小陰唇縮小手術で失敗、後悔しないためにも、想定されますリスクをお伝えします。

小陰唇縮小手術で失敗しないためのおすすめ情報①:局所麻酔によるリスク

キシロカインショック

美容外科手術での死亡事故のほとんどは、局所麻酔薬の大量投与によるものなのです。


過去にも大手美容外科クリニックの医師がわきが手術のため20代の女性に局所麻酔を大量に注射してキシロカイン中毒に患者が陥って死亡してしまったケースがありました。それが急性リドカイン中毒です。


歯科医療におきましても年間歯科で行う局所麻酔で小児の死亡事故が毎年報告されます。 キシロカインは有効な量と極量が近く慎重に投与すべき薬剤です。


しかし、麻酔薬の知識に乏しい医師や経験の少ない医師が 麻酔を安易に大量に投与して死亡事故を引き起こしたり、死亡事故に至らなくてもキシロカイン中毒を引き起こしたりすることが少なくありません。キシロカインの麻酔は1-2%という高濃度の製剤を使用しなくても0.2%でも十分に効くことを知らない医師が多く、麻酔にも安全性を追求されている麻酔専門医による施術をお勧めします。


麻酔薬であるキシロカインは塩酸リドカインといって 酸性のため麻酔薬自体が広がっていく際に痛みを生じさせます。 このためメイロンというアルカリ性の薬剤を混合させ中性にPh調整すると大幅に麻酔薬注射時の痛みが軽減されます。


治療を受ける際には使用する麻酔の濃度や量も担当医からしっかりと事前に説明を受けておくことが望ましいです。


小陰唇縮小手術で失敗しないためのおすすめ情報②:手術による5つのリスク

①局所の感染

外陰部は感染が起こりにくいため糖尿病などの基礎疾患を持っていない限りまず臨床的に問題になりません。
溶ける糸を使用して縫合するケースでは異物として長期間、縫合部に糸が残り感染源となりうるので、溶ける糸での縫合はお勧めはできません。

②出血、血種形成

外陰部動脈の枝のとても細い動脈が栄養血管として存在するため余剰組織を切除した後しっかり止血を行わないと出血したり血種形成することがあります。

③小陰唇、大陰唇の壊死

通常の手術では起こりませんが、小陰唇を過剰切除して基底部まで切除すると縫合部が開いてしまい壊死を起こすことがあります。
感染でも壊死は起こります。未熟な医師の手術で起こることがほとんどで専門医の手術後には起こることはまずありえません。

④縫合部不全、治癒遷延

フリーハンドで切除を行われた場合、縫合部がぴったりと一致しないと術後の縫合不全や創傷治癒遷延が起こります。

⑤小陰唇の形状不整

デザインが雑に行われたり未熟な医師による手術で形状がいびつになってしまうことがあります。
小陰唇縮小術のBEFORE AFTER

小陰唇縮小手術で失敗しないためのおすすめ情報③失敗例

小陰唇縮小手術の最も多い失敗例は、未熟な医師による手術によるしょういんしんの過剰切除で、小陰唇部位がくぼんでしまうことです。
基底部まで切除されてしまうと不自然な形状になってしまいます。

醜い縫合痕が残ってしまった

抜糸が遅れたか 溶ける糸での縫合が圧倒的にこの原因となっています。

切除断端がギザギザになってしまった

デザインのミスによることが原因です。切除断端がぴったりと一致しないと傷跡が汚くなります。

小陰唇縮小手術で失敗が起きるのかをまとめると

①デザインが正確に行われていないこと
②麻酔による小陰唇部位の膨大を計算に入れていないこと
③経験不足の医師
④医師のセンスや技量に問題がある場合
です。
術後の創傷ケアに力を入れている医師は少なく、手術後も必ず通院していただき傷跡のケアが必要となります。抜糸期間は短い方が傷跡は綺麗になります。
私は抜糸は1種間以内に行うのが望ましいと考えます。

後悔しない小陰唇縮小手術!失敗しないためのクリニック,,,医師の選び方は?

女性にとって恥ずかしいと感じる部位の手術かもしれませんが、一生に1度の手術です。
手術の経験豊富で創傷治療が確実にできる専門医に手術を受けるべきです。
小陰唇は女性医師に!という気持ちは理解できますが、男性医師でもセンスがある医師や豊富な経験を持つ医師・術後のケアや、患者様の目線に立って手術や術後のケアをしっかり行ってもらえる医師を選んでください。
必ずしも女性医師が技量に優れているということはありません。(男性医師が技量に優れているということもないですが)
美容外科医としての臨床経験が最低15年以上の小陰唇縮小手術の臨床経験豊富な専門性の高い医師を選ばれることをお勧めします。
溶ける糸で術後の処置である抜糸の手間を省こうとするような医師は避けてほしいです。
術後は必ず傷の治癒状況を診察してもらう必要があり傷跡が残らないようにするためにもナイロン糸での縫合を行い、1週間以内の抜糸が望ましいのです。
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元日本美容外科学会会長が選ぶ小陰唇縮小のキレイなデザインと形とは?

あらゆる手術方法で25年以上小陰唇縮小術を行ってきましたが、
三角形に近い突出部位をなだらかなカーブに切除して円弧を描くようなカーブで最長の長さが0.5センチ以上で1.5センチ未満の形状の小陰唇が最も自然で美しい形状といえます。
小陰唇が全く欠如した状態は決して自然とは言えません。
小陰唇切除術ではなく、あくまでも小陰唇縮小術なのです。

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