小陰唇縮小術

投稿日:2019年3月22日 更新日:

小陰唇とは

小陰唇(labium minus)は、大陰唇の内側にある、ひだ状の皮膚です。

大陰唇の後端は後陰唇交連に、小陰唇の後端が陰唇小帯という横走のひだになり、左右の小陰唇に連なっています。この小陰唇の前端が内外2葉に分かれ、外側葉は陰核亀頭を被って陰核包皮となります。また、内側葉は、陰核の後面について陰核小帯となります。

 

腟前庭は左右の小陰唇の間にある裂隙で、外尿道口、腟口、大前庭腺(バルトリン腺)の導管が開いています。性的興奮があると、この導管から粘液が分泌され、腟前庭を潤します。

 

大陰唇、小陰唇は、外腸骨動脈から発生する外陰部動脈の枝(前陰唇枝)と、内腸骨動脈から発生する会陰動脈の枝(後陰唇枝)に栄養を供給されている、血流豊富な組織です。大陰唇、小陰唇は、前陰唇神経、後陰唇神経によって支配されています。また、陰核は陰核背神経によって支配されており、自律神経線維を含むため、副交感作用によって海綿体の動脈を拡張させます。

小陰唇が大きくなる原因は?

男性と性交渉経験が多いと小陰唇が肥大し、黒ずみが強くなるとよくいわれますが、これは嘘です。

 

一般的に、小陰唇肥大は遺伝的なものです。しかし女性ホルモンとの関係があるといわれていて、思春期や妊娠を境に大きくなったという女性も多くいらっしゃいます。また、慢性的な炎症や老化が要因するともいわれていますが、肥大する明らかな原因はわかっていません。

手術をしたほうがよい場合は?

厳密な計測結果は報告されていませんが、腟口から小陰唇のもっとも外側までの距離が約2cm程度というのが一般的な大きさだとされています。海外の文献では5cm以上を小陰唇肥大と定義しているものもありますが、世界的な同意がまだ得られていません。

 

また、欧米人などのガキ黒人と日本人では明らかな体格のギャップがあるため、一概に小陰唇の肥大の定義はできないでのは。と考えています。


各クリニックよって肥大の定義はかわってくるかもしれませんが、幅2cm以上を肥大とし、2cm程度でも・小陰唇デリケートゾーンの黒ずみを取りたい方、また見た目の改善を希望される方、自転車などで擦れて痛い、下着が擦れていたいタイトなズボンなどが痛くて履けない、座ったときに違和感を感じるという方、肥大して性行為時に痛みを生じる、恥垢がたまり悪臭がするといった訴えがある方を手術の適応としています。

3つの小陰唇手術

立体的な構造を持つ小陰唇を全体的に小さくするためには、全てにおいて余ったな部分を切除することになります。具体的には、陰核包皮、陰核脚に向かう部分、小陰唇を、自然で且つ美しいカタチにする必要があるのです。

 

全周切除

手術時に、切除する層のおおまかな目安は、幅2cm〜3.5cmで上皮層のみの切除、幅3.5cm〜5cmで一部筋層をふくめた全層を切除します。また幅5cm以上の小陰唇は、下に伸びたれてる状態が多いため、その場合は、小陰唇に皮弁を作成し、くさび状に切除していくこともあります。

 

皮弁法

局所的に黒ずみの部分だけ切除することも可能ですが(部分切除)、傾斜が急で且つ弓形を描くような小陰唇の場合は、ドックイヤー(犬の耳)といわれる膨らみができてしまいがちです。また、余った部分を切除することで、縫合の始まりと終わりに膨らみが生じてしまいます。

 

部分切除

より自然な見た目で美しさを求める場合は、全周を切り取る全周切除をおすすめしています。

 

基本的な小陰唇手術の流れ

小陰唇手術の流れをご説明しましょう。

①消毒後に小陰唇のデザインを行います

このデザインが、とても重要なポイントです。何でも切除してしまうというやり方は、自然なカタチから逸脱することになります。
過剰に切り取ることで、見た目上の違和感を引き起こすだけでなく、小陰唇の機能もおかしくなり、おしっこが周りに飛び散るといった現象もおきてしまいます。このため、外尿道口から最低でも約2cm小陰唇を残したうえで、余ったな部分を切除するようにデザインします。

②局所麻酔を行います

麻酔薬を注入することで、組織の柔らかい小陰唇はさらに大きくなりますが、デザインのライン上をメスでなぞっりながら切除していきます。その後、丁寧に止血をおこない、あまった部分を切除します。

③縫合

丁寧に縫合していきます。傷を縫合する場合中縫い(真皮縫合)という特殊な縫合を行います。
※真皮縫合とは真皮内であらかじめ縫合を行なうことで、「中縫い」ともいい、抜糸も早期に行なえる。真皮縫合の正確さで傷跡を目立たなくすることが可能になります。

繊細な糸で縫合する病院での手術をオススメします。

中縫いすることで、創縁で傷が開こうとするテンションを軽減し、創縁ぎりぎりの位置で細かく縫合できるようになります。小陰唇の皮膚はうすく、粘膜がもろいため、縫合針によって裂けないぎりぎりの部分に糸をかけていきます。近年は、溶ける糸を用いて抜糸しないというクリニックもありますが、ナイロン糸で縫合した方が明らかに美しい仕上がりになります。その理由は、

  1. 溶ける糸を用いた場合は、抜糸をせず、場合によっては1~2ヶ月程度糸が残存して周囲の組織と反応するため、炎症を起こしやすい。
  2. 溶ける糸は一般的に緩みやすいため、ケッサツがきつくなり、ステッチマーク(糸の跡)がのこりやすい。
  3. 吸収糸の中でもヨリ糸を用いた場合は特に、バイト(縫い幅)を狭くすることが困難で、細かい縫合がむずかしい。

一つひとつ地道な工程を踏んでいる病院が、初めて患者さまにご満足いただける結果をご提示でき、かつ自然な美しさやカタチが生まれると考えております。繊細な糸を使用し、丁寧に縫合する形成外科・美容外科での小陰唇手術をオススメします。

基本的な手術のスケジュール ※病院によって違います。

スケジュール 内容
手術1週間前 血液検査を行います。
手術前日 可能であれば剃毛します。
手術当日 手術には、約2時間~2時間30分程度の時間を要します。
手術当日はきついズボンなどを履かず、ゆったりした服装で来院ください。擦れないようにしてください。
手術後1日目 血腫、感染の有無と傷のチェックをします。
手術後2日目 シャワーを浴びるのは良いです。お風呂の入浴は抜糸後でお願いします。
手術後1週間後 傷をチェックします。
手術後2週間後 ナイロン糸の抜糸します(ナイロン糸を使用した場合は)
手術後数ヶ月  傷の状態をチェックします。糸による傷の違和感と腫れが残ることがあります。

アフターケア・手術後の注意点

  1. 自転車の乗車
  2. マラソン・ランニング・筋肉トレーニングなどの陰部がこすれるような激しい運動
  3. スキニージーンズのようなタイトなパンツを履いて長距離歩行
  4. 性交渉(SEX)

上記などの行為は約1ヶ月控えてください。小陰唇はとても柔らかい組織のため、傷が開く可能性があります。

小陰唇手術のリスク・合併症(副作用)について

血腫

小陰唇はとても柔らかい組織で、血流が豊富なため、ちょっとしたことで大出血を引き起こす可能性があります。また圧迫止血も困難で、術後は患者さん自身のアフターケアが重要です。前述したとおり、手術当日、手術後は安静にしてください。

腫れ

柔らかい組織のため、1ヶ月程度は腫れがのこります。

感染の恐れがある

手術翌日のチェックで問題がなければ、手術翌日からシャワーを浴びることができます。よく泡だてた石鹸で、患部をそっとやさしく洗うと、感染がある程度抑制できます。また、術後は抗生剤を内服しますので感染はある程度抑制できます。

左右の違い

人の顔同様に、小陰唇もかならず左右の違い(大きさ・カタチ)があります。左右の違いがないようできるだけカタチを整えるようにしていますが、差が生じてしまった場合は後日修正することも可能です。

違和感がある

手術後、傷口に違和感がある可能性があります。これは、傷口が塞がる過程で創縁の線維が増加して一時的に傷が硬くなり、手術によって皮膚にある目に見えないほどの細かい神経が切除されることが原因だと考えられていますが、術後数ヶ月で症状は良くなっていきます。

傷口が開きます

手術後の注意点を守らないと、手術時の傷がひらきます。いくら丁寧に縫いこんでも、開いてしまっては傷がきれいに治りません。完全に癒合するまで、手術後1ヶ月程度かかります。まず1ヶ月間は前述した注意点を守ってください。

傷跡・瘢痕

ケロイド体質の場合、傷跡が目立つこともあります。その場合はケロイドに対する加療をおこないますが、縫合しているため、よく見ると若干の傷跡もしくは凹凸ができる可能性があります。
※ケロイドは、傷が治る過程において原因不明の炎症が持続することで、縫合創なども、一時的に赤みが増して硬く、見た目がミミズ腫れのようになります。

皮膚壊死

感染、血腫などによって引き起こされることがあります。皮弁法では、皮弁の先端が、喫煙などに起因する血流不全によって皮弁の先端が一部壊死を引き起こす可能性があります。

 

 

小陰唇縮小手術の費用の相場を教えてほしい

小陰唇縮小手術費用の相場:¥225,888

※【186医院の手術費用から相場を算出しています。(2019年8月7日現在)】

 

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