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公開日:2024/09/01
最終更新日:2024/09/01

イソトレチノインに伴う性交困難と腟出血: まれな合併症

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イソトレチノインに伴う性交困難と腟出血: まれな合併症
イソトレチノインに伴う性交困難と腟出血: まれな合併症(原題:Dyspareunia and Vaginal Bleeding Associated with Isotretinoin: A Rare Complication)
ジャーナル・オブ・セクシュアル・メディシン、第10巻、第10号、2013年10月、2604ページ、https://doi.org/10.1111/jsm.12259
発行日2013年10月01日

抜粋

1982年以来、経口イソトレチノイン(13cis-レチノイン酸)は、全身性抗生物質を含む従来の治療に反応しない重度の結節性ざ瘡患者に対する有効な治療薬として販売されている。この薬剤に関連する最も頻度の高い副作用は、口唇、眼、口腔、その他の表皮表面の粘膜への影響である[1]。ここでは、結節性嚢胞性ざ瘡に対してイソトレチノイン全身投与を受けた後、性交困難症と腟出血を発症した25歳女性の症例を紹介する。
25歳の女性が結節性嚢胞性ざ瘡で皮膚科外来を受診した。臨床検査は正常であり,妊娠検査は陰性であった.イソトレチノイン30mg/日(0.5mg/kg)の投与が開始され、15日後に腟出血と痛みの症状が出現し、これは性交により増強した。また、口唇炎、乾皮症、眼乾燥も訴えた。また、受診時には月経出血はなかった。既往歴によると、性交困難症や月経不順はなく、ルーチンの臨床検査およびT4、エストラジオール、プロラクチンの血清値は正常であった。婦人科的検査では、腟粘膜に乾皮症、亀裂が確認された。骨盤超音波検査では異常は認められず、腟培養は陰性であった。私たちは、イソトレチノインが不定愁訴を引き起こしているのではないかと考え、薬の中止を勧めた。その結果、その後2週間ほどで症状は徐々に治まっていった。
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