腟内プラスターロンが尿路感染症の頻度に与える影響(原題:028 Impact of Vaginal Prasterone on the Frequency of Urinary Tract Infections)
The Journal of Sexual Medicine, 第17巻、第3号補遺、2020年7月、S232ページ、
公開日:2020年7月1日
https://academic.oup.com/jsm/article-abstract/17/Supplement_3/S232/7012390?redirectedFrom=fulltext
はじめに
腟内投与の合成ホルモンであるプレドネロンは、体内で産生されるDHEAの合成型であり、活性アンドロゲンおよびエストロゲンに変換される。アンドロゲンは、更年期障害(GSM)を患う女性における尿路感染症(UTI)の再発リスクを減少させる可能性があることが示唆されている。
目的
本研究の目的は、GSMと診断された女性と、未治療のGSMと一致する対照群の女性における、腟内プロスタロンが尿路感染症の有病率と新規尿路感染症の発生頻度に及ぼす影響を評価することである。
方法
これは、2015年2月から2019年6月の間に収集されたシンフォニー・ヘルス・ソリューションズの統合データベースのデータを用いたレトロスペクティブコホート分析である。GSMと少なくとも1回診断された45歳以上の女性で、基準日以前および以後の少なくとも1年間の臨床データを有する女性のデータが分析された。 基準日は、治療を受けた女性については初めてのプロスタロン投与日、未治療の女性については初めてのGSM診断日(すなわち、プロスタロン、腟エストロゲン、またはオスペミフェンによる治療は受けていないが、抗生物質やその他の尿路感染症治療は除外されていない)と定義された。女性がバランスのとれた尿路感染症リスクプロファイルを有していることを確認するため、プラセボロンで治療した女性は、年齢、地域、糖尿病歴、および基準日以前の1年間の新規尿路感染症発症回数に基づいて、未治療のGSM女性とマッチングされた。尿路感染症の有病率と発症頻度は、基準日より1年間にわたって測定された。尿路感染症の頻度については、前回の尿路感染症発症から42日以上経過している場合、その尿路感染症発症は新規と分類された。差異のある有病率は、リスク比(RR)を用いて評価された。