皆さんこんにちは。お元気でお過ごしでしょうか?
今回は乳がん手術後の性交痛ついてお話ししたいと思います。
乳がんは、日本で最も一般的な癌で、年間90,000人以上が新たに診断されていて、今や9人に1人の女性が乳がんになる時代です。
年代では40代から50代が多いと言われています。
私のクリニックにも、乳がんの手術後から、性交痛が辛いと言う相談で受診される方がしばしばいらっしゃいます。
そもそも、乳がんの手術後に、どうして性交痛が起こるのでしょうか?

また乳がんの発症しやすい40代、50代という年齢は、乳がんの術後のホルモン療法を受けていなくても、女性ホルモンの低下がそもそも起こりやすい年齢です。年齢的な問題で腟が乾燥しやすくなったり、分泌物が減って性交痛が起こりやすくなります。
このような理由で、性交時の痛みが出やすくなってしまう方もいらっしゃいます。
それでは手術後に出てきた性交痛に関してはどのように対応すれば良いでしょうか?

(ヴィスコジェル、ウエットトラストプロ)
私のクリニックでオススメをしている方法は、腟や外陰部にレーザーを当てる、ヒアルロン酸を噴霧する、高周波RFを当てるといった治療です。レーザー治療は少し痛みはありますが効果は高いです。ヒアルロン酸の噴霧や高周波RFはレーザーに比べると効果が実感できるのに少し時間がかかりますが、痛みは全くありませんが。腟や外陰部の萎縮がかなり強い場合には痛みのない、ヒアルロン酸の噴霧や高周波RFの治療がお勧めです。私のクリニックではレーザーとヒアルロン酸の噴霧を同時に行うモナフローという施術をしていますが、効果はとても高いです。これらの治療は女性ホルモン剤が使用できない乳がん治療後の方にとっては効果の高い治療になりますが、保険診療の適用になりませんので、自費診療になります。
その他にもヨニケア、アヌケアと言ったご自宅でセルフケアができるようなものもあります。赤色LEDで血流を促進して萎縮した粘膜を改善させていくようなものになります。軽い性交痛であればこのようなセルフケアで改善するかもしれません。

かなり辛い性交痛の場合には、まずクリニックでレーザーやRFなどの腟デバイスの治療を受けて、萎縮した粘膜をしっかり改善させて、良い状態をキープするために、ご自宅でユニケアなどでセルフケアをする、といった方法がオススメです
それぞれの治療に良いところ、弱点があります。適切なサポートを得ることで、症状が改善して生活の質を向上させることができます。ぜひ専門家のドクターに相談していただければと思います。治療法や対策が見つかって、再び笑顔を取り戻せる日が来ますように、あなたの健康を心から願っています。
今回は乳がん手術後の性交痛ついてお話ししたいと思います。
乳がんは、日本で最も一般的な癌で、年間90,000人以上が新たに診断されていて、今や9人に1人の女性が乳がんになる時代です。
年代では40代から50代が多いと言われています。
私のクリニックにも、乳がんの手術後から、性交痛が辛いと言う相談で受診される方がしばしばいらっしゃいます。
そもそも、乳がんの手術後に、どうして性交痛が起こるのでしょうか?
Contents
乳がん術後の性交痛の原因

ホルモンバランスの変化
1つ目はホルモンのバランスの変化です。乳がんの治療にはホルモン療法が含まれることが多くて、これがエストロゲンと言われる女性ホルモンの低下を引き起こすことがあります。エストロゲンが少なくなってしまうと、腟が乾燥したり、分泌物が減ったりして性交の時の痛みが起こりやすくなってしまいます。また乳がんの発症しやすい40代、50代という年齢は、乳がんの術後のホルモン療法を受けていなくても、女性ホルモンの低下がそもそも起こりやすい年齢です。年齢的な問題で腟が乾燥しやすくなったり、分泌物が減って性交痛が起こりやすくなります。
心理的要因
2つ目は心理的な要因です。乳がんの診断や治療を受けて、心や体のストレスが引き起こされたり、不安を感じてしまうことがあります。そうなってしまうと、セックスをするときに前向きな気分になれないことも出てくるかと思います。乳房の形や感覚の変化
3つ目は、手術を受けた後に、乳房の形や感覚が変わってしまって、性的な感覚が減ってしまうこともありますこのような理由で、性交時の痛みが出やすくなってしまう方もいらっしゃいます。
それでは手術後に出てきた性交痛に関してはどのように対応すれば良いでしょうか?
性交痛への対応
病気になってしまった、手術を受けることになった、術後の体調も気になる。様々な不安のある中、今まで感じていなかったセックスの時の痛みが出る。とっても深刻な悩みですよね。少しでもその悩みが軽減されるようにポイントをお話しさせていただきます。
潤滑剤
軽度の性交痛に関しては、潤滑剤を使うことで解消されることもあります。インターネットで検索すると、様々な潤滑剤を手に入れることができます。チューブタイプのもので外陰部に塗るものやこのようにタンポンのような形をしていて、腟の中に挿入するタイプなど、あなたのニーズに合った製品を選んでより快適になるようにためしてみてください(ヴィスコジェル、ウエットトラストプロ)
パートナーとのコミュニケーション
パートナーと十分なコミュニケーションがとれると安心感を生みます。しっかりと伝えることが本当に大切な大きなカギです。あなたが感じていること考えることを素直に伝えて、お互いを理解して話し合い、どうやったらより良い関係性を築くことができるか、パートナーとしっかりコミニケーションをとってほしいと思います。腟デバイスを使う
乳がんの術後の患者さんは、術後のホルモン治療の影響やご自分の年齢の関係でエストロゲンと言われる女性ホルモンが減ってしまい、腟が乾燥したり分泌物が減ってしまったりして性交痛が出やすくなっています。ですが、それに対して女性ホルモンを補充する事はできません。潤滑剤を使ったり、自分でマッサージをしたりしても、痛みが強い場合には様々な腟デバイスを使います。私のクリニックでオススメをしている方法は、腟や外陰部にレーザーを当てる、ヒアルロン酸を噴霧する、高周波RFを当てるといった治療です。レーザー治療は少し痛みはありますが効果は高いです。ヒアルロン酸の噴霧や高周波RFはレーザーに比べると効果が実感できるのに少し時間がかかりますが、痛みは全くありませんが。腟や外陰部の萎縮がかなり強い場合には痛みのない、ヒアルロン酸の噴霧や高周波RFの治療がお勧めです。私のクリニックではレーザーとヒアルロン酸の噴霧を同時に行うモナフローという施術をしていますが、効果はとても高いです。これらの治療は女性ホルモン剤が使用できない乳がん治療後の方にとっては効果の高い治療になりますが、保険診療の適用になりませんので、自費診療になります。
その他にもヨニケア、アヌケアと言ったご自宅でセルフケアができるようなものもあります。赤色LEDで血流を促進して萎縮した粘膜を改善させていくようなものになります。軽い性交痛であればこのようなセルフケアで改善するかもしれません。

かなり辛い性交痛の場合には、まずクリニックでレーザーやRFなどの腟デバイスの治療を受けて、萎縮した粘膜をしっかり改善させて、良い状態をキープするために、ご自宅でユニケアなどでセルフケアをする、といった方法がオススメです
それぞれの治療に良いところ、弱点があります。適切なサポートを得ることで、症状が改善して生活の質を向上させることができます。ぜひ専門家のドクターに相談していただければと思います。治療法や対策が見つかって、再び笑顔を取り戻せる日が来ますように、あなたの健康を心から願っています。