皆さんこんにちは。お元気でお過ごしでしょうか?
今回は手術で子宮を摘出した後に起こる性交痛ついてお話ししたいと思います。
子宮を摘出した後に性交痛が起こる理由はいくつか考えられます。


(ウエットトラストプロ、ヴィスコジェル)
ところで子宮を摘出する必要がある病気にはいろいろありますよね。
子宮筋腫や子宮内膜症、子宮頚がん、子宮体がん、卵巣がんなど。

子宮筋腫の手術後には一般的に女性ホルモンは使っても大丈夫です。
子宮内膜症の手術で特に卵巣を残した場合には、注意しながら使うことが必要です。
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんの中で、一般的に女性ホルモンの使用が推奨されていないのは「子宮体がん」です。これは、子宮体がんがエストロゲン依存性のがんで、ホルモン療法が病気の進行を促進する恐れがあるためです。一方で、子宮頸がんや卵巣がんに対しては、ホルモン療法が検討されることもあります。
ただし、治療方針は個々の状況や健康状態によって違ってきますので、詳細な治療法については主治医に相談することが重要です。
乳がんの術後も年齢的に似ているため、性交痛が出現しやすいのですが、乳がんの手術後は女性ホルモン剤による治療が受けられないのが違ってきます。

こうしてほしい、これはしてほしくないと伝えることは全く恥ずかしいことではありません。しっかり話し合ってよりよい関係性を作っていただければと思います。
これらの対策を実践しながら、自分の体と対話しながら進めることが大切です。また、合併症が疑われる場合や痛みが続く場合は、必ず専門医に相談してください。
今回は手術で子宮を摘出した後に起こる性交痛ついてお話ししたいと思います。
子宮を摘出した後に性交痛が起こる理由はいくつか考えられます。
Contents
子宮摘出後に性交痛が起こる理由

組織の癒着
手術後、腸や周囲の組織が癒着することがあります。この癒着が原因で、性交時に痛みを感じることがあります。これは主にお腹の奥の方が引っ張られるような痛みになります。
腟の乾燥
子宮を摘出する手術の時に、同時に卵巣も摘出された場合、ホルモンバランスの変化により腟の潤滑が減少し、腟が乾燥しやすくなります。特に左右両方の卵巣が摘出された場合には急激に女性ホルモンが減少するため、著しく腟が乾燥することになります。これが摩擦を引き起こし、性交痛を感じやすくなる原因となります。卵巣を摘出していなくても、年齢的に50歳前後だと女性ホルモンが自然に減少していくのですが、子宮が摘出されてしまっていると月経が来なくなるので、女性ホルモンが減っているかどうかが分かりにくくなります。筋肉の緊張
手術後、身体の状態に不安や緊張感が影響して、骨盤底筋や腟周囲の筋肉が緊張することがあり、これが痛みを引き起こすことがあります。心理的要因
手術による体の変化や性に対する恐怖感が、性交時の痛みとして現れることもあります。このため、パートナーとのコミュニケーションが重要です。子宮摘出後の性交痛改善方法
子宮摘出後に起こる性交痛を改善するためには、どうしたらよいでしょうか。いくつかの方法がありますので紹介しますね。でもその方やその状況によって最適な対策が違ってくるので、主治医と相談しながら進めることをお勧めします。潤滑剤の使用
腟の乾燥が原因で痛みが生じることがあります。この場合、潤滑剤を使用することで摩擦を軽減して快適さを向上させることができます。市販の水溶性潤滑剤や油性潤滑剤が利用可能です。外陰部に塗るタイプもありますし、腟内に挿入するタイプのものもあります。いろいろ試してみることをお勧めします。(ウエットトラストプロ、ヴィスコジェル)
ホルモン療法
子宮を摘出するときに同時に卵巣も摘出された場合には女性ホルモンのバランスが変化して、腟や外陰部の粘膜が萎縮して性交痛を引き起こすことがあります。医師と相談の上、ホルモン補充療法(HRT)を検討することができます。この治療によって、体内のホルモンレベルを調整して、痛みを軽減することが期待できます。ところで子宮を摘出する必要がある病気にはいろいろありますよね。
子宮筋腫や子宮内膜症、子宮頚がん、子宮体がん、卵巣がんなど。

子宮筋腫の手術後には一般的に女性ホルモンは使っても大丈夫です。
子宮内膜症の手術で特に卵巣を残した場合には、注意しながら使うことが必要です。
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんの中で、一般的に女性ホルモンの使用が推奨されていないのは「子宮体がん」です。これは、子宮体がんがエストロゲン依存性のがんで、ホルモン療法が病気の進行を促進する恐れがあるためです。一方で、子宮頸がんや卵巣がんに対しては、ホルモン療法が検討されることもあります。
ただし、治療方針は個々の状況や健康状態によって違ってきますので、詳細な治療法については主治医に相談することが重要です。
乳がんの術後も年齢的に似ているため、性交痛が出現しやすいのですが、乳がんの手術後は女性ホルモン剤による治療が受けられないのが違ってきます。

腟デバイスを使う
様々な腟デバイス、例えばインティマレーザーやモナリザタッチなどのレーザー治療、RFといった高周波治療などで女性ホルモンが減ってしまった事による腟の萎縮が原因で起こる性交痛を改善することができます。またヨニケアやアヌケアといった自宅でできるセルフケアのものもあります。どんな方法が合うのかは人それぞれなので、治療を受けることのできる医療機関で是非相談してみてください。リラクゼーションとコミュニケーション
SEXはリラックスした状態で行う事が重要です。パートナーとのオープンなコミュニケーションを心掛けることで、お互いの気持ちや不安を理解し合い、痛みの軽減につながります。また、前戯を十分に行うことも効果的です。こうしてほしい、これはしてほしくないと伝えることは全く恥ずかしいことではありません。しっかり話し合ってよりよい関係性を作っていただければと思います。
セックスカウンセリングを受ける
性交痛には心理的な要因も影響することがあります。日本性科学会では学会で認めたセックスセラピストがいますので、ホームページなどで調べて痛みを軽減するための相談をすることができます。段階的なアプローチ
性交を再開する際は、少しずつ進めることが大切です。焦らず、体が受け入れる準備が整うまで時間をかけることが重要です。新しい方向での経験を楽しむ心構えも忘れずに。これらの対策を実践しながら、自分の体と対話しながら進めることが大切です。また、合併症が疑われる場合や痛みが続く場合は、必ず専門医に相談してください。