子宮筋腫および子宮腺筋症患者の腟分泌物中のmiRNAプロファイルに対するHIFU治療の影響に関するパイロットスタディ（原題：Pilot study on the impact of HIFU treatment on miRNA profiles in vaginal secretions of uterine fibroids and adenomyosis patients）
チェン・ウェイチュン 1 2 3 4 5 6 7、 ティン・チャン・チャン 1 6 7、 リン・ペレラ 1 7、 チェン・メイシュウ 8、 ホン・ジュンジエ 8、 チャオミン・チェン 4
PMID: 39462514 DOI: 10.1080/02656736.2024.2418426
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39462514/
抽象的な
背景：
子宮筋腫および子宮腺筋症に対する高密度焦点式超音波（HIFU）アブレーション治療は長年にわたり開発されてきた。本研究の目的は、HIFU治療後の腟分泌物中のmiRNAプロファイルの変化とその臨床的意義を調査することである。
方法：
HIFU治療前後の患者8名（子宮腺筋症1名、子宮筋腫7名）から前向きに腟分泌物サンプルを採取し、RNAを単離して、次世代シーケンシング（NGS）を用いてmiRNAプロファイルを解析した。
結果：
本研究では、子宮筋腫／子宮腺筋症に対するHIFU治療後の腟分泌物サンプルにおけるmiRNAプロファイルの変化が示され、全体で33個のmiRNAがアップレギュレーション、6個のmiRNAがダウンレギュレーションされた。子宮筋腫症例では31個のmiRNAがアップレギュレーション、7個のmiRNAがダウンレギュレーションされたのに対し、子宮腺筋症症例では41個のmiRNAがアップレギュレーション、71個のmiRNAがダウンレギュレーションされた。4個のmiRNA（hsa-miR-7977、hsa-miR-155-5p、hsa-miR-191-5p、hsa-miR-223-3p）は、治療超音波処理が最も低く（425回）、エネルギー入力が最も低かった症例5を除き、子宮筋腫症例におけるHIFU治療後に有意な変化を示した。hsa-miR-7977は、HIFU治療後に一貫してダウンレギュレーションを示した。 hsa-miR-155-5p は、治療効率が最も低かった症例 4 (2439.64 J/cm 3 ) ではダウンレギュレーションされていましたが、他の症例ではアップレギュレーションされていました。hsa-miR-191-5p と hsa-miR-223-3p は症例 4 と 7 でダウンレギュレーションされていましたが、症例 7 は多発性子宮筋腫による高超音波処理と高エネルギーの影響を受けました。
結論：
HIFU治療は、子宮筋腫／腺筋症患者のmiRNAプロファイルを変化させた。特に、hsa-miR-7977、hsa-miR-155-5p、hsa-miR-191-5p、およびhsa-miR-223-3pは、低エネルギー治療を除き、子宮筋腫症例において有意な変化を示した。hsa-miR-7977は治療後一貫して減少したが、hsa-miR-155-5pは最も効果の低い症例において減少した。検証にはさらなる研究が必要である。
