menu

TAGS:
CATEGORY:
公開日:2021/03/31
最終更新日:2021/03/31

デリケートゾーンの保湿方法やケアの基本

投稿日:

デリケートゾーンは他の皮膚に比べて、バリア機能を担う角質層が薄く、水分保持力が弱い部分なので、間違ったケアや刺激による乾燥を起こしやすい部分です。
下着と擦れることや、VIO脱毛の後の適切なケアを行わないことなどによって、乾燥しやすいデリケートゾーンは、お風呂上りに即保湿が必要な場所でもあります。
デリケートゾーンが乾燥すると、かゆみや性交痛などを引き起こすことがあるため、デリケートゾーンは顔以上にしっかり保湿する必要があります。
しかし、デリケートゾーンのケアは実際どのように行ったら良いのか、なかなか人に相談しにくい内容でもありますよね。
デリケートゾーンは保湿が必要な部分ですが、その重要性はあまり知られていない部分でもあります。
デリケートゾーンに関する知識をしっかりつけて、保湿をすることで乾燥によるトラブルを防止しましょう。
この記事では、デリケートゾーンが乾燥する原因、ケア方法の基本、保湿方法などをご紹介します。デリケートゾーンの乾燥に悩んでいるという方は、是非参考にしてみて下さいね。

デリケートゾーンが乾燥する原因

肌に強い刺激が繰り返し起きることで、乾燥が原因の黒ずみが起こってしまいます。黒ずみを発生させないためにも、乾燥からデリケートゾーンを守ることが重要です。
皮脂腺が少ないデリケートゾーンは、乾燥しやすくカサカサが気になるという方も多いのではないでしょうか?
乾燥を放っておくことで、腟炎などが生じることもあるため、乾燥を感じたらしっかり保湿してケアしましょう。
まずは、デリケートゾーンが乾燥する原因をご紹介します。

ホルモンバランスの変化

ホルモンバランスに影響を与えるのは以下のような原因です。
  • ストレス
  • 不規則な生活
  • 出産
  • 更年期
体調が悪いときに口が乾いたりドライアイになるのと同じように、デリケートゾーンも乾いてしまいます。
さらに、更年期になると女性ホルモンの減少が原因で頭痛や肩こり、めまいや気分の浮き沈みなどが女性を悩ませますが、デリケートゾーンの乾燥も更年期の症状の一つです。
デリケートゾーンの皮膚や粘膜のみずみずしさを失いハリをなくすのが特徴で、肌や目、口にも見られる症状は、総称してドライ症候群(ドライシンドローム)と言われています。
ケアを怠ったまま歳を重ねていくことで、慢性的な乾燥に悩まされたり、腟の柔軟性が失われるといった影響が出てきます。
さらに、腟萎縮といって、腟が萎縮して出血しやすくなったり、性交痛を伴うこともあります。かゆみや悪臭が気になる場合もあるので、しっかりケアすることで腟萎縮を予防しましょう。
日本ではあまりデリケートゾーンの洗浄や保湿について、知識が浸透していませんが、フランスでは母親から娘へデリケートゾーンのお手入れ方法が伝えられていると言われています。
デリケートゾーンの正しいケア方法を学んで、乾燥を防ぐようにしましょう。

脱毛処理によるバリア機能の低下

近年VIO脱毛をする女性がが増えています。光脱毛やレーザー脱毛によってデリケートゾーンを脱毛する女性は、乾燥を引き起こしてしまう可能性があります。
光脱毛やレーザー脱毛は、毛根に含まれるメラニン色素に反応する光を照射して、毛を生えにくくしています。非常に高温の光やレーザーを照射するので、軽いやけど状態になります。
毛が密着しているVIOは、熱がこもりやすく乾燥を引き起こしやすくなるのです。脱毛をしたり、薬剤を使ったりすることによって、肌の表面を傷付けてしまい、適切な処理をしないと乾燥してしまいます。
さらに、自己処理による脱毛後も注意が必要です。自己処理でかみそりや毛抜きを使ってデリケートゾーンの脱毛をしてしまうと、皮膚が傷付きバリア機能が低下します。
傷付いた箇所から細菌が入り込んで、炎症を引き起こすということも考えられるので、自己処理はなるべく行わないのが理想ですが、行う場合は自己処理後の保湿を欠かさないようにしましょう。

ナプキンや下着の擦れ

女性は生理中に皮膚がとても敏感になっています。その敏感な皮膚にナプキンが一日中密着している状態なので、炎症を起こしやすく、炎症を起こした後は皮膚が乾燥します。
また、生理中ではないときも一日中下着と触れあっているデリケートゾーンは、擦れなどによって乾燥しやすくなります。
自分に合わないサイズの下着を着用していたり、炎症を起こしやすい素材の下着を付けていたりすると皮膚はダメージを受けて乾燥を引き起こします。
下着が擦れることで炎症を起こしてしまうという方は、なるべく刺激の少ない素材のものを身に付けることが重要です。
また、脱いだ時にあとが付くほど締め付けられている状態も、デリケートゾーンにとって良くないので、下着のサイズにも気を付けるようにしましょう。

間違ったケア

デリケートゾーンを綺麗に保とうとして、ついついごしごし洗ってしまいがちですが、ごしごし洗いはデリケートゾーンにとってNG行為となります。
皮膚は横に擦る摩擦に弱い性質があるので、ごしごし洗うことでトラブルの原因になってしまうことがあるのです。
デリケートゾーンは、専用のソープを使って優しく洗うことを心掛けましょう。専用のソープを使う場合も、しっかり泡立てて擦らずに撫でるように洗うよう心掛けましょう。

デリケートゾーンのトラブル

デリケートゾーンは下着に常に覆われているので、乾燥、かぶれ、かゆみなどのトラブルが起きやすい場所です。
ここからは、デリケートゾーンに発生するトラブルをご紹介します。

乾燥やかぶれによるかゆみ

かゆみを感じると、デリケートゾーンを清潔に保とうとして念入りに洗ってしまいがちですが、その行為はNGです。
前述したデリケートゾーンの洗い方を守り、ごしごし洗わないように気を付けましょう。
念入りに洗ってしまうことで、脂質が洗い流されてしまいより乾燥を引き起こしてしまいます。乾燥した状態で下着をつけることでさらに摩擦を受けてかゆみが増すということもあります。
デリケートゾーンは、下着や生理中につけるナプキンなどによって、かゆみやかぶれといったトラブルを引き起こしやすい場所です。
かゆみがあるからといって掻いてしまうのもNG行為です。デリケートゾーンを掻いてしまうと、皮がむけてしまうこともあります。皮がむけてしまうとそこから細菌が入りやすくなり、感染症を引き起こす可能性もあります。

性交痛

デリケートゾーンは、皮膚の乾燥だけでなく加齢によって腟内の潤いも失われていきます。女性ホルモンが減り始めると、腟内の分泌物が減少し、潤いが失われていくことが原因で、性交痛を引き起こすことがあります。
性交痛を生じてしまうと、パートナーとの関係が良好に保てなくなったり、自信の喪失にも繋がってしまいます。
さらに、腟内の自浄作用が乾燥することで低下し、臭いやかゆみ、腟炎などの感染症をひき起こす原因にもなります。

下着が擦れて痛くなる

皮膚トラブルを起こしている状態で、下着をつけると下着が擦れるだけで痛みが生じることがあります。
ナプキンで炎症を起こしてしまうという方もいるので、ナプキンが炎症の原因になっている方はオーガニック素材のナプキンや、布ナプキンを使うと良いでしょう。
皮膚トラブルを起こしやすいという方は、ポリエステルなどの化学繊維の下着ではなく、天然線維のシルクやコットンを使用することをおすすめします。

デリケートゾーンケアの基本

デリケートゾーンは間違ったケアをしがちな部分です。正しいケアの方法を覚えて、乾燥を防ぎしっかり保湿することが重要です。
ここからは、デリケートゾーンのケアの基本をご紹介します。

専用ソープで洗う

デリケートゾーンは乳酸菌などの良性の細菌が存在し、バリアとなって雑菌の繁殖を防いでいます。この良性の細菌を洗い流してしまうと、炎症や臭いのトラブルとなって、乾燥を招いてしまいます。
デリケートゾーンを洗浄するときは、デリケートゾーン専用ソープを用いて刺激を防ぐためによく泡立てたうえで、素手で撫でるように洗うのがポイントです。
前述したようなごしごし洗いはNGで、ごしごし洗うことで必要な菌も洗い流してしまったり、皮膚を傷付けてしまうので注意しましょう。
また、デリケートゾーンを綺麗に保ちたいからといって、腟の中まで洗うのはやめましょう。腟には自浄作用があり、ソープなどで洗う必要はありません。お湯でサッと流すだけで十分なので、腟の中まで洗うようなことがないようにしましょう。

保湿する

入浴後は腟をしっかり保湿しましょう。デリケートゾーン専用の保湿クリームやオイルを使って、外陰部にオイルやクリームをたっぷり塗りましょう。
保湿をすることで、細胞が柔軟になって血流が促され、老廃物の排出力も上ります。また、免疫力も高まるので細胞から若返ることが可能になります。
毎日デリケートゾーンを保湿することで、乾燥から腟を守ってトラブルの起きないデリケートゾーンを目指しましょう。

マッサージの習慣をつける

デリケートゾーンは、保湿とともにマッサージをすることで腟の柔軟性をキープしやすくなります。年齢とともに弾力や柔軟性は低下していき、腟壁は薄くなっていきます。
そこで普段からマッサージをすることで、血行が促進されて腟粘膜の修復が進むので弾力や柔軟性を維持しやすくなります。
腟にも使える専用のオイルを使って、デリケートゾーンをマッサージしましょう。マッサージは以下の方法で行います。
  1. 大陰唇、小陰唇、腟口にオイルを優しく塗りこむ
  2. 慣れてきたら腟の内部へ指2本を入れる
  3. 指をゆっくり回しながらオイルを馴染ませるようにマッサージする
腟萎縮の予防や改善にも効果的なマッサージなので、是非習慣化してみて下さい。

腟トレーニングをする

子宮や膀胱を支える骨盤低筋群を鍛えて、尿漏れや子宮脱といった病気の予防ができます。腟トレーニングは以下の方法で行います。
  1. 足を踏ん張るように経つ
  2. 腟に意識を集中させて息を吐きながら腟を引き上げるように締める
  3. この状態で3秒キープする
  4. 息を吸いながら元に戻す
この動作を繰り返すだけなので、家でも外でも実施することができる、簡単なトレーニングです。

デリケートゾーンを保湿するメリット

デリケートゾーンの保湿をすることで、乾燥によるかゆみや不快感を抑えることができます。また、黒ずみ予防や女性ホルモンの活性化も期待できます。
ここからは、デリケートゾーンを保湿するメリットを詳しくご紹介します。

肌トラブル防止

乾燥しやすく皮膚が薄いデリケートゾーンは、肌トラブルのリスクが非常に高い場所です。デリケートゾーンの皮膚はまぶたの皮膚よりも薄いと言われていて、刺激に弱い場所です。
保湿をすることで、乾燥などの肌トラブルを防ぐことができ、摩擦によって乾燥しやすいデリケートゾーンを保護することができます。

黒ずみを防ぐ

デリケートゾーンの保湿をすることで、黒ずみを防ぐことができます。デリケートゾーンが黒ずんでしまう原因は、摩擦と乾燥によるメラニン色素の沈着です。
摩擦によってメラニンが生成され、乾燥によってターンオーバーが乱れることで黒ずみが発生しやすくなるのです。
下着との摩擦やトイレットペーパーで拭くといった行為が日常的に起きているデリケートゾーンは、摩擦を防ぐことも大事ですが防ぎきれない場合の方が多いですよね。
そのため、毎日たっぷり保湿をすることでターンオーバーを整えるようにしましょう。摩擦によってメラニンが生成されても、ターンオーバーが正常に働いていればメラニンを排出しやすくなるので、黒ずみが気になるという方はしっかり保湿することをおすすめします。

女性ホルモンを活性化させる

腟から分泌されている粘液は、女性ホルモンのバランスを整える役割も持っています。保湿ケアをすることで、粘液力を下げないことに繋がります。
女性ホルモンが活性化されることで、肌も綺麗になりボディラインも美しく保つことができます。
さらに、保湿の際にデリケートゾーンをマッサージすると血行が促進されて代謝がアップすることも期待できます。
下半身の付け根あたりを一緒にマッサージすると、脚のむくみ解消にも繋がるので、お風呂上りは保湿をしながらマッサージすることを習慣化してみましょう。

デリケートゾーンの保湿方法

デリケートゾーンの保湿は、乾燥を防ぐだけではなく女性ホルモンを活性化させる、日々取り入れたいケアの1つです。
ここからは、デリケートゾーンの保湿方法をご紹介します。

お風呂上りに即保湿

デリケートゾーンの保湿は、お風呂上りに即行いましょう。水分が蒸発する過程で肌の潤いが奪われやすくなるので、保湿ケアまであまり時間をあけないことが重要です。
お風呂上りにタオルで軽く水気をふき取り、ぽんぽんと抑えるようにして軽く水分を取りましょう。このときに擦ってしまうと摩擦によって乾燥や黒ずみの原因となるので注意が必要です。
肌が少ししっとりしている状態で、専用の保湿ローションやオイルを使って保湿しましょう。ローションの場合はコットンにたっぷりローションをつけて、湿布するように保湿します。オイルは一緒にマッサージもすると良いでしょう。
デリケートゾーンの保湿には、専用のアイテムを使うのがおすすめです。
また、保湿はVIO全てのパーツで行うようにしましょう。いずれも摩擦が多く加わる場所なので、VIO全てを保湿することが重要です。

外側も内側もケアする

外側の保湿だけではなく、腟の内側も清潔にして保湿するようにしましょう。腟の中は石鹸などで洗うのはNGですが、腟内専用のパックなどを使用してお風呂でサッと洗い流すタイプのものを使うと、腟内も綺麗に洗うことができます。
臭いや汚れのもとをさっぱり洗い流すことができるので、おりものの悩みなどにもアプローチすることができます。
腟の内側は前述したようにオイルを使ってマッサージするように保湿をしましょう。腟内をマッサージすることで、柔軟性のある腟を保つことができるようになります。

まとめ

デリケートゾーンが乾燥する原因、ケア方法の基本、保湿方法などをご紹介しましたが、参考になりましたか?
デリケートゾーンは正しいケアの方法が浸透していないので、間違ったケアをしている人が多い部分です。
しかし、間違ったケアを続けることで乾燥を招いてしまったり、摩擦によって黒ずみが気になるようになってしまいます。
年齢を重ねると共に気になってくることの多いデリケートゾーンの乾燥ですが、正しいケアをすることで乾燥を防ぎ、若々しい状態を保つことができます。
腟トレーニングやマッサージなどを日々の生活に取り入れて、健康的なデリケートゾーンを保つことで、美肌や美髪などの効果も期待することができます。
デリケートゾーンに関するNG行為に気を付けて、正しいケアや保湿を行いましょう。
-

注目クリニック

  • 腟レーザー
  • 婦人科形成