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公開日:2021/03/17
最終更新日:2021/04/05

お湯漏れの原因と解消に導く5つの治療方法

投稿日:2021年3月17日 更新日:

お湯漏れの原因と解消に導く5つの治療方法
「湯船から立ち上がると腟からお湯がダボダボと流れ落ちる…」「プールから出たときに水が腟から大量に出てくる…」といったお悩みは、腟がゆるんでいることによって起こるお湯漏れやお湯戻しという症状の可能性があります。
お湯漏れの症状があると、友人や家族との温泉やプールを思いっきり楽しむこともできず、レジャーを躊躇してしまう原因になることもあります。
さらに、腟がゆるむとお湯漏れを引き起こすだけではなく、尿漏れや性交時の満足度の低下にもつながるので、放っておきたくない症状です。
この記事では、お湯漏れの原因やクリニックでの治療方法を詳しくご紹介します。
お湯漏れに悩んでいて、治療をしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
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お湯漏れの原因と放置すると起こること

お湯漏れの原因は腟のゆるみと冒頭でお伝えしましたが、そもそもなぜ腟のゆるみが発生するのでしょうか?
まずは、お湯漏れが起こる原因やお湯漏れを放置すると起こることをご紹介します。

加齢によるコラーゲンの減少

年を重ねると肌のハリや弾力がなくなり顔がたるんでいると悩んでいる方も多いのですが、そのハリや弾力の減少は腟内でも起きています。
加齢によって腟の粘膜のコラーゲンが減少することで、若いころはふかふかだった腟壁が、薄く硬くなってきます。
腟壁が薄くなることで、その分隙間ができて腟のゆるみに繋がります。さらに腟壁が薄く硬くなると乾燥や萎縮が起こるので、摩擦による性交痛などを引き起こすこともあります。

腟口のゆるみ

骨盤底筋の筋力低下

骨盤底筋は、骨盤の最下部に位置する筋肉で、表層、中間層、深層の3層構造となって、ハンモックのように骨盤や内臓を支えています。
骨盤底筋群は以下の筋肉の総称です。
  • 恥骨直腸筋
  • 恥骨尾骨筋
  • 腸骨尾骨筋
  • 深会陰横筋
  • 浅会陰横筋
  • 外肛門括約筋
  • 外尿道括約筋
  • 球海綿体筋
  • 坐骨海綿体筋
骨盤底筋群は、呼吸を適切に行うために腹圧内圧を適正に保つ呼吸筋としての役割、体幹部のインナーマッスルを適切に作用するための姿勢筋の役割、収縮と弛緩をすることによって排泄物の通過をコントロールする括約筋の役割を担っています。
骨盤底筋群がゆるむことで、腟を引き締める力が弱くなり、腟のゆるみに繋がりお湯漏れが発生する原因となります。

骨盤底筋はなぜ筋力低下するのか

膀胱や子宮、直腸などの臓器を支えるハンモックの役割を果たしている骨盤底筋群は、筋力が低下することで腟のゆるみに繋がり、お湯漏れを発生させてしまいます。
骨盤底筋の筋力が低下するには以下のような原因があると言われています。
  • 妊娠、出産
  • 加齢
  • 肥満
妊娠時の体の変化や出産時の産道への負担は、骨盤底筋に大きなダメージを与えますが、一般的には出産後数か月~1年で機能的には元の状態に戻ると言われています。しかし、更年期や閉経後に女性ホルモンの減少や加齢による筋肉量の減少によって、産後に経験した尿漏れやお湯漏れが再度現れることがあります。
極度の体重増加も、重さを支える骨盤底筋に慢性的にダメージを与える原因となります。

放置すると起こること

お湯漏れは病気ではないと考えて放置してしまうこともある症状ですが、骨盤底筋の筋力低下が原因で腟がゆるんでいる状態なので、放置することで骨盤臓器脱を引き起こす可能性があります。
骨盤臓器脱は、腟から膀胱、直腸、子宮が出てきてしまうという疾患で、症状は軽度から重度までさまざまです。
初期症状は腟の入り口からピンポン玉のようなものが出てくると感じることで、長い間立っているときや腹圧がかかったときに、一時的に感じることがある程度です。
症状が悪化すると常に臓器が出ている状態になり、脱出した臓器が下着に擦れてしまったり、歩行困難になったりします。
さらに排尿、排便時に膀胱や直腸を押し込まなければいけない状態になることもあり、生活の質を著しく下げることに繋がります。

お湯漏れの治療方法

お湯漏れの治療は腟の引き締めや骨盤底筋群の引き締めによって行われます。お湯漏れと一緒に尿漏れを引き起こしている場合は、外科的手術を行う場合もありますが、近年外科的手術以外にも効果があるとされている治療法が増えています。
ここからは、お湯漏れに効果的な治療方法を、症状の重さ別に詳しくご紹介します。

軽症

会陰マッサージ

会陰マッサージは、妊娠34週目ごろから始めます。
オイルをつけた指を1~2本、膣内に3㎝~5㎝挿入させて、そのまま膣の内側の壁に沿う形でUの字を描くように優しく押してマッサージします。
その次に、会陰と肛門の間を小さな円を描くようにマッサージしていき、手をリズミカルに動かし、このマッサージの動作を交互に行っていきます。
マッサージの回数は、5分~10分で、週に2~3回行うのが目安で、お風呂上がりのタイミングがおすすめです。
自分のペースで無理なく実施することが良いでしょう。
参考リンク:会陰マッサージの方法

骨盤底筋体操

骨盤底筋体操は、自宅で毎日行うことで骨盤底筋を鍛え、機能を回復させる方法です。骨盤底筋体操は以下のように行います。
  1. 仰向けに寝て足を肩幅に開き、両膝を立てる
  2. 肛門、尿道、腟を骨盤底筋を意識しながら締めて5秒キープ
  3. 力を抜いてリラックスさせる
  4. 締める、ゆるめるを10回繰り返し行う
骨盤底筋を意識しながら、締めたりゆるめたりを繰り返す体操です。腟トレともいわれるこの体操は、骨盤底筋を意識しながらできるようになったら、立ったままや座ったままでも行うことができます。
1~3ヵ月以上継続して行うことで効果が表れると言われているので、症状が改善しないからとすぐやめてしまうのではなく、根気強く続ける必要があります。
参考リンク:基本的な骨盤底筋トレーニング(腟トレ)

中等症

腟ハイフ治療

顔のたるみに使われる、超音波によるHIFUと同じように、腟にHIFUを照射することで腟のたるみを引き締めることができます。ここでは代表的な2つのHIFU治療をご紹介します。
■yoniHIFU
yoniHIFUは最新の高密度焦点式超音波によって、身体の表面を傷つけずに内部の組織だけを高温にすることが可能な機械です。
腟内にハンドピースを挿入して、腟壁にHIFUエネルギーを照射することによってコラーゲンを活性化し、タイトニング作用と腟壁の弾力性を増加させるという治療方法です。
もともとガンの治療に利用されていた技術を応用し、腟のタイトニング、肛門括約筋のタイトニングを行います。
従来の、点で一列の線状でしか照射ができなかったマシンに比べ、yoniHIFUは面で照射するので広範囲のリフトアップが可能となっています。
一回の治療で実感できるタイトニング効果は、従来のマシンに比べると格段に違い、少ない治療回数と短時間の治療が叶います。
参考リンク:yoniHIFU(ヨニハイフ)のWハイフで尿失禁治療効果がアップ!効果と施術費用を紹介
ヴィーナスハイフ
ヴィーナスハイフは顔のたるみ治療の最高峰である「ウルセラ」と同じ超音波を用いた女性器専用のマシンです。
エネルギーを正確に狙った深さに届け、点状に65~70℃の熱凝固点を多数作ることで、コラーゲン線維の収縮と再生によって緩んだ腟を強力に引き締めます。
腟周囲を支えている筋層にまで作用するため、土台から収縮させることができ、深部に強力な効果を発揮して腟壁を引き締めることでお湯漏れや尿漏れを改善させます。

腟レーザー

レーザー治療は、顔に使われるレーザーを腟用に応用した治療機器で、加齢に伴う乾燥やにおい、かゆみなども改善することができます。ここではレーザー治療の2つの機械をご紹介します。
■インティマレーザー
インティマレーザーは唯一ヨーロッパで認証取得済みのレーザー機器で、レーザーを腟内に照射することによって、加齢によって減少したコラーゲン産生を促進して骨盤底筋を刺激し、腟全体を引き締めます。
1回の治療で50~70%の効果があると言われていて、その後2回、3回と繰り返していくごとに効果は上がっていきます。
出血や痛みもほぼ感じることがなく、長期的なコラーゲンの増殖が起こることで腟の若返りを期待することができます。
■モナリザタッチ
顔の治療に用いる炭酸ガスフラクショナルレーザーを腟用に応用した腟専用の治療器で、腟粘膜の代謝能力を高める腟のアンチエイジング療法です。
モナリザタッチを照射することで、腟粘膜の線維芽細胞が活性化されて新生コラーゲンが生成されます。ふっくらとした厚みやひだのある潤い豊かな腟を取り戻すことができ、腟の引き締めにも効果を発揮します。
複数回治療を重ねることで、改善の度合いは上がります。

重症

腟口の縮小術

腟縮小術は、膣が緩んだり広がっていたり、尿漏れの症状を治すための手術です。
原因としては、加齢や出産によるものが考えられます。
それらによって、パートナーから腟の緩さを指摘されり、お風呂から出ると膣からお湯が漏れたりといった症状を改善することができる施術です。
この治療は、腟の奥の直腸の周りにある『肛門挙筋』という筋肉を縫い縮めてから、腟の粘膜を縫い縮めて腟壁の後面を締める手術技法です。
ダイアモンドシェイプ
ダイアモンドシェイプ腟形成術は、長年の治療経験から、あえてドッグイヤーを作って凹凸部分を作成する術式です。
縫合し四角い形を縫い合わせると両端が盛り上がるドッグイヤーは、通常の手術では傷を伸ばしてドッグイヤーを無くしますが、逆にこの膨らみを生かす施術です。
局所麻酔で行い、施術時間はおおよそ1時間ほどで終了するので、体に負担はかからず、手術翌日には挿入したガーゼを抜去するために翌日に再診していただきます。

腟壁の縮小術

腟壁縮小治療としてヒアルロン酸注入と脂肪注入という選択肢があります。
ヒアルロン酸注入は、皮膚にうるおいを与えながら腟壁を狭くして圧力を強め、ふっくら肉厚にするという効果があります。注入したヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されていき、効果が続いている間は腟内はやわらかさや弾力が戻ります。
即効性が早く、ダウンタイムもほとんどない治療法です。
脂肪注入は、自身の脂肪を注入して活性が高まる処理をしたあとに専用の機器で腟内に注入するという治療です。
自分の脂肪を注入するので、アレルギーなど拒絶反応を起こす心配もなく、ヒアルロン酸のように体内に吸収されないので、効果を持続させたい方は脂肪注入がおすすめです。
ヒアルロン酸注入や脂肪注入は、HIFUやレーザーと組み合わせて行うことを推奨しているクリニックもあり、一緒に行うことで効果がより高まるとされています。

まとめ

お湯漏れの原因やクリニックでの治療方法をご紹介しましたが、参考になりましたか?
腟にお湯が入る感覚や、お湯戻しといったお湯漏れの症状に悩んでいるという方には、クリニックでの治療をおすすめします。
産後のお湯漏れは時間が経てば治る可能性もあるのですが、更年期に入ってから再発する恐れもあり、早いうちに骨盤底筋のゆるみを解消させておくことや、日ごろから鍛えることで、将来腹圧性尿失禁に伴う尿漏れや、骨盤臓器脱を引き起こすかもという不安も解消できます。
クリニックでの治療は外科的手術だけではなく、ダウンタイムの少ないHIFU治療やレーザー治療、ヒアルロン酸や脂肪注入などさまざまです。
お湯漏れで悩んでいるという方は、自分に合った治療を、ドクターと相談しながら始めてみて下さいね。
 

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