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公開日:2019/06/04
最終更新日:2021/05/14

妊娠力を高めるとして注目を集めているのが腟ケア?!

投稿日:2019年6月4日 更新日:

女性の人生において、妊娠・出産は、最大のライフイベントのひとつといってよいでしょう。妊活にいそしみ、女性ホルモンの分泌を促すために、食事や睡眠、運動などから生活習慣を整えている方、規則正しい生活を心がけている方も多数おられるはずです。
しかし、こういった心がけと同時に大切なのは、腟内や腟周りのケアです。実は、妊娠と腟ケアには大きな関わりがあるのです。
すぐにでも赤ちゃんがほしいと思っているのになかなか妊娠できないという話をよく耳にします。避妊せずに1年間性生活を続けても妊娠しない状態を「不妊症」と呼びますが、今、赤ちゃんがほしいという夫婦の5組に1組は、不妊症もしくは不妊症の疑いがあるともいわれています。スムーズに妊娠するために大切なのが、自分の身体に関心をもつことであり、身体の調子を整えておくことなのです。

身体の調子を整えるケアのひとつが、腟ケアです。

これは、腟内を健康に保つこと。具体的には、おりものの形状などを日ごろから確認し、妊娠しやすい時期を把握しておくことでもあります。
 
赤ちゃんがほしいと考えるカップルは、腟ケアで腟や身体のコンディションを整え、パートナーと定期的にセックスするようにしましょう。セックスの回数と妊娠率とは相関していますが、腟ケアをしておくことで、セックスの回数も増えるはず。腟ケアによって腟内を健康な状態に維持し、セックスの回数が増えれば、妊娠の確率もあがるはずです。
 
赤ちゃんがほしい、赤ちゃんを産みたいというときに、無理なく産める状態であるためにも、腟ケアを心がけ、心と身体の準備を整えておきましょう

赤ちゃんのためにもやわらかい腟に!安産への第一歩

妊娠すると女性の身体にはさまざまな変化が表れますが、そのひとつが、女性ホルモンの分泌増加による腟の変化です。赤ちゃんが通る道を準備するため、腟がやわらかくなるのです。ここからもわかるように、腟をやわらかく健康に保つことが、安産への第一歩とも言えます。
 
妊娠中の変化はこれだけではありません。出産をスムーズに終えられるよう、子宮や外陰部、会陰などもやわらかくなります。会陰というのは、赤ちゃんが生まれるときに広がる出口のこと。外陰部と肛門の間の部分を指します。
 
分娩時に会陰が十分に広がらない場合や、胎児の頭が大きくてなかなか出てこれない場合、お母さんや赤ちゃんが苦しくなった場合には、ここを切って必要な広さを確保する必要があります。これを、「会陰切開」と呼びます。
 
会陰切開を行うと、出産後に縫合する必要があります。お母さんは、切開せずにすむならそれにこしたことはありません。そうした要望もあり、最近注目を集めているのが、「会陰マッサージ」です。
 
これは、会陰部分をマッサージしてやわらかくほぐし、できるだけお母さん、赤ちゃんの負担を軽減しようというケア方法です。
 
会陰マッサージをすれば確実に会陰切開せずにすむというわけではありませんが、切開が必要なケースが減るともいわれていますので、これから出産を迎えようという方はぜひお試しください。

会陰マッサージの方法

始めるのに適した時期

会陰マッサージを始める時期は、妊娠34週ごろが目安です。個人差もありますので、マッサージ前に医師や助産師と相談し、診断を受けてからの実施をおすすめします。

事前に準備するもの

セサミオイル、馬油、ホホバオイル、ココナッツオイル、スイートアーモンドオイルといったオーガニックなオイル類。使用前にパッチテストなどを行い、自分の肌質に合ったオイルを見つけるようにしましょう。

会陰マッサージの流れ

①オイルをつけた指を1本もしくは2本、腟内に3㎝から5㎝挿入させます。そのまま腟の内側の壁に沿うかたちで、Uの字を描くように優しく押しながらマッサージします。9時から3時の方向に動かすようなイメージで回していきましょう。
 
②次に、会陰と肛門の間をくるくる小さな円を描くようにマッサージしていきます。手をリズミカルに動かしていきましょう。
 
③上記1、2のマッサージを交互に行っていきます。

会陰マッサージの実施回数

5分から10分のマッサージを、週に2回から3回ほどを目安に実施します。お風呂上がりのタイミングでマッサージを行うのがおすすめです。ただし、マッサージの実施回数が即やわらかさにつながるわけではありません。自分のペースで無理のない範囲でマッサージしていきましょう。

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