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公開日:2024/04/21
最終更新日:2024/04/21

腟乾燥症: 11カ国における有病率と介入の比較

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腟乾燥症: 11カ国における有病率と介入の比較
The Journal of Sexual Medicine, 6巻, 9号, 2009年9月, 2425-2433ページ,https://doi.org/10.1111/j.1743-6109.2009.01369.x
発行日2009年09月01日

はじめに

女性の腟乾燥の経験における異文化間の違いを比較した研究は限られている。

目的

腟乾燥の有病率、腟乾燥が問題または煩わしいと感じる程度、腟乾燥を緩和するための潤滑剤の使用、およびこの問題について女性が医師と話し合うことにおける国際的な差異を検討すること。

主要評価項目

腟乾燥の程度およびそれが煩わしいと感じる程度を測定する質問票

方法

Global Survey of Sexual Attitudes and Practicesを11ヵ国6,725人の女性に実施した: イギリス、ドイツ、日本、オーストラリア、カナダ、スペイン、イタリア、メキシコ、アルゼンチン、ブラジル、タイ。

調査結果

自己申告による腟乾燥症の有病率は、イタリアの最低5.8%からブラジルの最高19.7%まで幅があった。腟の乾燥が非常に煩わしいと自己報告した女性の割合も様々であった(例えば、英国5.6%、ドイツ26.4%)。性交時の痛みは、オーストラリアの3.6%という低い報告から、ブラジルの18.6%まで幅があった。英国、オーストラリア、カナダ、イタリア、スペイン、アルゼンチン、タイでは、若い女性(18~34歳)に比べて高齢の女性(50~65歳)が腟の乾燥感を有意に多く報告していた(P値<0.02)。50歳未満の女性の大多数は、腟の乾燥は性的興奮が不十分なためであるとしたが、50歳以上の女性は加齢や更年期のせいであると考えていた。性生活/悩みを医師に相談する可能性は、文化によって大きく異なっていた。

結論

異なる国の女性は、腟乾燥症/性交痛の経験、懸念、報告において、また治療法としての個人用潤滑剤に対する馴染みにおいても大きく異なる。研究者は、腟乾燥症の負担の国際比較を行うために、腟乾燥症の有病率と悩みの程度を評価すべきである。
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