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公開日:2025/02/09
最終更新日:2025/02/09

高強度集束超音波による癒着胎盤の治療と胎盤をその場に残すこと:多施設比較研究

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高強度集束超音波による癒着胎盤の治療と胎盤をその場に残すこと:多施設比較研究
高強度集束超音波による癒着胎盤の治療と胎盤をその場に残すこと:多施設比較研究(原題:Treatment of Placenta Increta With High-Intensity Focused Ultrasound Ablation and Leaving the Placenta in situ: A Multicenter Comparative Study)
Xiaoping Guan 1 2 3, Xiaoqin Huang 3, Min Ye 3, Guohua Huang 4, Xiao Xiao 5, Jinyun Chen 1 2 5
所属機関 PMID: 35463039 PMCID: PMC9021530 DOI: 10.3389/fmed.2022.871528
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35463039/

要約

目的:

癒着胎盤に対する単純型の高強度集束超音波(HIFU)アブレーションの実現可能性を調査する。

方法:

経腟分娩後の95人の患者を対象に、このレトロスペクティブコホート研究を実施した。53人の患者には単純HIFUアブレーションを、42人の患者にはHIFUに続いて子宮掻爬術を行った。

結果:

95人の患者全員が単一セッションのHIFU処置で成功裏に治療され、対照群では、掻爬術により壊死した胎盤組織が除去された。いずれの群でも腟出血は認められなかった。血性悪露の期間は、sHIFU 群で 25.9 ± 8.6 日、対照群で 24.2 ± 8.8 日(P > 0.05)であった。 血清中ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)の中央値は、sHIFU 群で 3,222 mIU/mL、対照群で 2,838 mIU/mLであり、 それぞれ減少して30日以内に正常値に戻り、HIFU後7日目、15日目、30日目の2群の血中HCG値を比較しても、両群間に有意差は認められなかった(すべてP > 0.05)。月経量の減少は、対照群の患者の85.71%に発生し、これはsHIFU群(23.08%)よりも高かった(χ2 = 6.839、P < 0.001)。2年から8年間の追跡期間中、sHIFU グループでは6回の妊娠で胎盤癒着の再発は見られず、コントロールグループでは3回の妊娠で胎盤癒着が再発し、1人の患者で胎盤癒着が再発した。

結論:

単純なHIFU治療は、産後の胎盤癒着で胎盤をその場に残す場合、安全かつ効果的である。これは、妊孕性を維持し妊娠を希望する患者にとって有望な選択肢である。
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