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公開日:2025/05/14
最終更新日:2025/05/14

おすすめ体位と年齢別の楽しみ方

記事監修

丹羽咲江
名古屋市立大学医学部
日本産科婦人科学会産婦人科専門医,日本性科学会 幹事,日本性科学会認定セックスセラピスト

投稿日:

皆さんこんにちは。お元気でお過ごしでしょうか。
今回は年齢別のおすすめ体位と楽しみ方についてお話しようと思います。

年齢別のおすすめ体位と楽しみ方

10代〜20代

  • 体位:多くの場合、この年齢では好奇心が旺盛で、様々な体位を試すことが楽しさの一部です。基本的な正常位などから自分に合った体位を見つけやすい時期です。性器のトラブルも少ないためいろいろな体位を試すこともできます。
  • 性感の高め方:セックスの経験が少ない女性は緊張感が強かったり、自分が気持ちよくなれる場所がまだわかっていないことも多いです。気持ちをリラックスさせ、ゆっくりとしたペースで進めることで、自分の好みや反応を知る機会なります。

30代

  • 体位:「側位」や「正面を向いた騎乗位」は、この年齢の女性の骨盤の角度や柔軟性に合っているとされ、自分で動きを調整しやすいためおすすめ体位です。
  • 性感の高め方:パートナーとコミュニケーションをしっかりとりあって、自分の気持ちよいところ、やってほしくないことをしっかり伝えることが大切です。相手にもどうしてほしいかを聞いてみましょう。このようにパートナーシップを深めることで、性的な充実感を高めることができます。

40代

  • 体位:負担を軽減するために「座位」や「騎乗位」で、腟への圧力を少し和らげながら楽しむことがおすすめです。「下付き」の女性が増えてくるので、「後背位」や寝バック、騎乗いも後ろを向いた騎乗いなどがお勧めになっていきます。
  • 性感の高め方:40代になるとホルモンのバランスが乱れ始めて、女性ホルモンも下り坂になってきます。女性ホルモンは抗うつ作用があるので、女性ホルモンが減ってしまうと、気分が沈んだり、不安が強くなったり、眠りが浅くなったり、疲れやすくなったりします。忙しすぎたりストレスで負荷がかかってしまうとこんな症状が悪化しやすくなります。日常生活ではなるべく負荷がかからないように、それからリラックスできる環境を整えて、ゆっくりとしたテンポで進めることで、自分のリズムを大切にすることがとても大切です。

50代以降

  • 体位:体力の低下や体が硬くなってきますので、「側位」や「対面座位」など、膝や腰に負担が少ない体位が向いています。また、上付きになってくるので、正常位もいいと思います。
  • 性感の高め方:50代以降は多くの女性は閉経しています。閉経するとものすごいスピードで性器の乾燥が進みセックスをしていないと腟も狭くなってきます。久しぶりにセックスをしようと思ったら痛すぎて入らない、狭くて入らない、入ったけど避けそうになった。これは本当によくあるパターンです。ほとんどの女性は、女性ホルモンなどで潤いを加えたり、潤滑剤を使用しないと痛くなくセックスをすることはできません。閉経前後からそれ以降で、満足できるセックスをしようと思うのであればぜひ性交痛に対応してくれる婦人科を受診して相談してみてください。またパートナーとセックスするときは、安心感や信頼関係を大切に、無理なくリラックスして楽しむことを心がけると、年齢にふさわしい満足感が得ることができます。
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