公開日:2019/08/11
最終更新日:2020/05/02

クリトリス全史【アート作品でモチーフにされているクリトリス】

投稿日:2019年8月11日 更新日:

黄色いバナの中心部の人差し指と中指で触れている

女性の手による芸術作品で描かれているクリトリス

太古の昔から、芸術作品においては、男性のペニスは勃起した状態を中心に萎えた普通の状態のものもその「シンボル」として、ひんぱんに描かれてきました。

 

それに対して、女性器のクリトリスは、まるで「触れてはいけないもの」のように、芸術的なシーンにはまったく登場することはなく、除外されてきました。

 

唇のような形の女性器に割って入ろうと考えた先進的な考えを持つ女性芸術家でさえ、クリトリスに栄誉ある地位を与えることはできなかったのです。

 

例を挙げると、世界的に有名な彫刻家ニキ・ド・サンファルは、1966年に石膏と絵による『ホン』という作品を制作しましたが、その作品はクジラ、大聖堂、シュメール神話の地母神、ノアの箱舟、そして世界一巨大な娼婦といったものをモチーフとして作られており、来場者はなんとその作品の足の間に入ることができました。

 

また、ジュディ・シカゴの1970年代に製作したフェミニズム的なインスタレーション作品で、『ザ・ディナー・パーティー』と題されたものは、まるで様式化されたヴァギナのような形の皿がテーブルの上に並べられた衝撃的な作品でした。

 

まだ何も解明されていなかったその頃と比べ、現代の女性芸術家たちは、もっと女性器に対して真剣に向き合い始めています。

 

その中の一人がソフィア・ウォーレスです。

 

2012年に、彼女は、上に乗ることができる巨大な金色のクリトリス模型を制作しました。

 

「男たちが列を作ってそれによじ登る姿を見るのが大好き」と彼女は無邪気に語っていました。

 

また最近では、約1年前にフランスの社会学者オディール・フィロッドが、クリトリスの「ほぼ実物大」のクリトリスの「3D模型」を作成しました。さらに画期的なことに、この図面を誰でもがダウンロードが可能となっていて、最寄りの3Dプリンターでコピーして立体的なクリトリス模型をつくることができるというものです。

 

これだけクリストスがアート作品のモチーフにされ始めても、女性器であるクリトリスは依然、社会の闇の中に隠れたままです。

 

それについて勇気を持って言及することや、モチーフにする学者、または芸術家はほんのわずかで、ましてや専門書はほとんど皆無の状態です。

 

また、クリトリスのことを表現する隠語の数も男性器に比べるとごくわずかと言えます。例えを挙げるならば、男性器であるペニスには、何百、何千というスラングやさまざまな表現があふれているにも関わらず、クリトリスのそれはほとんど皆無に等しい状態なのです。

 

私たちがこうして目にしているのは、「女性」という名の花が開花する時期がやってきたのでしょうか?

あるいは、長く自分の殻の中に閉じこもっていた牡蠣がそのみずみずしい実を輝かせる時がやってきたのでしょうか?

 

近年では、こうした現状を打破しようと孤軍奮闘で頑張っているウェブサイトも存在しているのも事実です。例を上げると「OMGYes」というウェブサイトでは、女性のオーガズムと、それを生む器官についての理解を広めようと、表現を工夫した独自の掲載をしています。

 

他のアクティビティでは、クリトリスを「小さな肉片」などと言及している教科書があれば、それを改訂し、子どもたちに性教育を教える教師をその教科書に基づいて再教育したりする取り組みが進められています。

 

こうした努力を続けることによって、まるで巨大なタイタニック号のようなペニスは間違った方向には進むこともなく、岩にぶつかることもなく、快感を生むのは自分達だけではないと支配権を定義してそれを理解し、表現するべきかを考え、そしてクリトリスを持つ女性たちに譲ろうという気持ちになるかも知れません。

 

これからの行く末は、わたしたちの手にかかっていると言ってもいいでしょう。

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