以外と知らない?!11の腟の病気と症状について

投稿日:2019年9月6日 更新日:

女性の体の悩みは一般的に男性よりも多いのではないでしょうか。

婦人科という言葉があるように、女性ならではの体の悩みや病気を抱える方は少なくなく、男性よりも体はデリケートにできていると言えるでしょう。

そんな女性の病気の一つでもある「腟に関する病気」について、今回は数多くある腟の病気の種類や原因などをご紹介していきます。

腟カンジダ

膣カンジダは、女性の膣の病気の中でも多い部類の病気です。

今では5人に1人がなると言われています。

概要

腟カンジダは、おりものが白色になったりヨーグルト状になったりするような症状が出る病気で、カンジダ菌が増殖することでかゆみなどが生まれる病気です。

原因

腟カンジダが発症する理由としては、女性は体の中にカンジダ菌を既に持っており、ストレスや疲れなどから抵抗力が落ち、カンジダ菌を体の中で増やしてしまうことで発症します。

症状

腟カンジダの症状は、においなどはなく、かゆみの発症やおりものの変化があります。かゆみが強い時には焼けるような感じのかゆみを伴うこともあります。

他覚所見

おりものが白く濁ったりヨーグルト状になったりすることや、かゆみによって気づくことが多いでしょう。

細菌性腟症

細菌性膣症は性感染症にかかっている方や、複数人とセックスパートナーがいる場合になりやすいと言われている病気で、腟内の細菌のバランスが崩れたときになります。

概要

細菌性腟症は、おりものに変化を与える病気で、灰色・白色のさらさらしたおりものが腟内から大量に排出され、おりもののにおいが強くなったり、かゆみを伴ったりするものです。

原因

細菌性腟症の原因は複数人とのセックスや、性感染症などからによる複数菌の感染が原因となります。

症状

かゆみを伴うこともあり、大量のおりものが排出されます。

おりものには強いにおいが生じ、おりもののにおいは魚のような生臭いにおいと言われており、おりものの色は灰色がかったような白色のような色をしています。

他覚所見

灰色や白色のおりものが出たり、生臭い魚の様なにおいがおりものから発したりした場合に気づくことが多いです。

腟トリコモナス

腟トリコモナスは、腟トリコモナスという虫が原因となる病気で、腟だけではなく尿道にも感染する病気です。

この病気は、女性だけではなく男性にも起こり得る病気ですが、大半は女性の方が感染しています。

概要

腟トリコモナスは、トリコモナス原虫という虫が原因で発症する病気で、おりものが黄白色になったり、強いにおいを発したりするような症状が出ます。

誘発する原因としては、性交渉となる場合が多いですが、一概にすべての原因が性交渉とは限りません。

原因

腟トリコモナスの原因は性交渉によるものが多いですが、トリコモナス原虫という虫が腟内や尿道を感染源として発症します。

症状

腟トリコモナスが発症すると、おりものが黄白色になるほか、泡沫状になったり粘性を持ったりします。

おりもののにおいも強くなり、かゆみや排尿が困難になることもあります。

他覚所見

患者が気づく要因としては、おりものが泡沫状になることや、腟壁が赤くなることで気づくことがあり、においによって気づくこともあります。

陰部疱疹

陰部疱疹とは、別名性器ヘルペスとも呼ばれる病気で、単純ヘルペスウイルス1,2型の感染によって発症するもので、一般的には性交渉によって感染することが多い病気ですが、セックス以外でも手やモノに付着したウイルスによって感染する場合もあります。

この病気は、陰部だけではなく、陰部をなめることで口の周りに水疱が出来たりすることもあります。

概要

陰部疱疹では、おりものの色やにおいに影響を与えることは無く、痛みを伴うような水疱性の発疹や、排尿時の痛みなどを伴うもので、多くは性交渉による感染となります。

ヘルペスは陰部以外にも感染するため、陰部をなめた方が口の周りに症状が出ることもあります。

原因

陰部疱疹の原因の多くは性交渉にありますが、すべての原因が性交渉とは限りません。

症状

おりものによる症状はなく、陰部にヘルペスと呼ばれる水疱のようなものが出来ます。

他覚所見

水疱性発疹を発見したり、かゆみを感じたりすることで気づくことがあります。

淋菌性腟炎

淋菌性腟炎は、淋菌という人にのみ感染する菌が尿道や腟内などに感染してかゆみや痛みなどの症状が出る病気で、感染の度合いによっては皮膚がただれたり、発熱したりすることもある病気です。

概要

淋菌という菌が原因で発症する病気で、おりものは粘液性となり、膿を伴うこともあります。

おりもの自体のにおいなどは少なく、おりものの量も多く出ることはありませが、かゆみや痛みを伴うため、つらい病気となります。

原因

淋菌性腟炎の原因は性交渉によるものです。

症状

かゆみや痛みを伴い、排尿が困難になったり、下腹部の痛みが出たりする症状が現れます。

他覚所見

外陰部のびらんで気づくことや、かゆみや痛みを感じることで気づくことがあります。

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎とは、一般的に「かぶれ」と呼ばれるもので、腟の炎症が起こった場合に、この接触性皮膚炎である可能性があります。

接触性皮膚炎は、下着や生理用ナプキン、避妊用具・薬、外用薬などが女性の外陰部に接触することで、刺激となって起こるケースが多い病気です。

概要

腟に対して起こるだけではなく、接触性皮膚炎は、からだのどこにでも起こる可能性がある「かぶれ」のことで、特に、女性の外陰部などに様々なものが接触して起こりやすい病気です。

かぶれることによってかゆみなども生じます。

原因

原因として考えられるのは、生理用ナプキンや下着などが接触することで起こるケースが多く、それ以外にも避妊用具などによって起こる事もあります。

症状

接触性皮膚炎はかぶれのことなので、かぶれることでかゆみが発症します。

他覚所見

かゆみによって気づくことが多く、それ以外には赤みを帯びたり肌が荒れたりしていることで気づくこともあるでしょう。

皮膚掻痒症

皮膚掻痒症は、皮膚に赤みや発疹などの症状は見られないのにかゆみが生じる病気のことで、女性の陰部にも起こることがあり、この病気は皮膚の乾燥などが原因になることが多い病気です。

概要

女性だけではなく、50代の男性にも多いこの皮膚掻痒症は、皮膚のバリア機能が弱ることで起こるケースが多く、皮膚が乾燥することで、皮膚の表面を覆っている皮脂膜や角質層の脂分が減ることでかゆみが生じるものです。

原因

皮膚掻痒症の原因としては、皮膚が乾燥することによって皮膚の水分の蓄えが減り、皮膚のバリア機能が低下することで起こります。

症状

赤みなどの見た目による症状はありませんが、強いかゆみが生じます。

かゆみが生じてかくことで、より強いかゆみが生じ悪循環となることが多い病気です。

他覚所見

かゆみが生じることで気づきます。

外陰ページェット病

外陰ページェット病は、外陰部の癌です。

この病気にかかりやすい時期は、閉経後となっており、症状としては掻痒感や灼熱感、疼痛などで、カンジダ症や湿疹と間違えられやすい病気となっております。

概要

外陰ページェット病は外陰皮膚に多いアポクリン汗腺などの腺細胞が腫瘍化すると考えられており、腫瘍化することで癌となり、掻痒感や灼熱感などの症状を引き起こす病気です。

原因

外陰ページェット病を引き起こす原因は、外陰皮膚に多いアポクリン汗腺などの腺細胞が腫瘍化したり、発疹から腫瘍となったりすると考えられております。

症状

症状としては、慢性湿疹やカンジダ症と似ている症状で、かゆみや灼熱感を感じる症状が現れ、これが慢性的に経過する場合は、より注意が必要となっています。

治療には、切除手術が基本です。放射線治療を行うこともあります。

他覚所見

カンジダ症と同じようにかゆみが生じたり赤みを帯びたりすることで気づくケースが多いです。

慢性単純性苔癬(たいせん)

慢性単純性苔癬は、別名ビダール苔癬(たいせん)とも呼ばれる病気で、慢性的にこすれる刺激をきっかけとしてかゆみに変わり、皮膚疾患になる病気のことを言います。

 

これは、女性の陰部だけではなく、からだの太ももや、うなじなどにも起こる病気で、女性の陰部での症状としては、乾燥したカサカサとした状態になり、他の皮膚よりも少し丸みを帯びた状態で盛り上がり、ごわごわして激しいかゆみを伴います。

概要

慢性単純性苔癬は、患部が乾燥してカサカサになり、盛り上がった状態になる病気で、からだの様々な場所に表れる病気です。

女性の陰部に症状が出たときには、陰部が乾燥しかゆくなり、皮膚が乾燥した状態となり固くなるという症状が現れます。

原因

慢性単純性苔癬の原因としては、陰部などでは皮膚がパンツや生理用ナプキンなどによりこすれることで、皮膚が刺激を受けて皮膚が乾燥してガサガサになり、かゆみを帯びるという状態になります。

症状

症状としては、強いかゆみを感じるようになり、患部がガサガサと乾燥した状態になります。

他覚所見

この病気に気づくのは皮膚が乾燥したりガサガサになったり、少し他の皮膚よりも盛り上がった状態になったりかゆみを帯びたりすることで気づくようになります。

バルトリン腺炎・バルトリン腺のう腫

バルトリン腺炎は、腟の入り口の後方にある組織である「バルトリン腺」に細菌が入ることで炎症を起こし、赤みや熱を生じる病気です。

炎症を起こし、開口部がふさがり、粘液の出口が詰まって、粘液がたまったものがバルトリン腺のう腫です。

概要

バルトリン腺は、性行為など性的に興奮したときに透明な粘液を分泌しますが、その分泌する場所がバルトリン腺という分泌腺で、このバルトリン腺に性交渉などを行った際に細菌が入り、その細菌によって炎症を起こし、赤みや熱を帯びた状態になることをバルトリン腺炎と言います。

原因

バルトリン腺炎の原因としては、バルトリン腺に細菌が入ることが原因ですが、原因となる最近の種類としては、嫌気性菌やクラミジア、淋菌などが挙げられます。

症状

バルトリン腺炎の症状としては、炎症が生じる他、排泄管などに症状があると、開口部分がふさがることで、排泄管やバルトリン腺に分泌物が溜まることもあります。

症状の無いバルトリン腺のう腫は放置しておいてかまいませんが、炎症を繰り返す時は、摘出したり開窓術をしたりします。

他覚所見

バルトリン腺炎の症状としては、赤みを帯びたり炎症によって痛みが生じたりすることで気づくケースが多くあります。

子宮腟部びらん

子宮腟部びらんとは、性成熟期の女性にみられることが多い症状で、腟に突き出ている子宮の膣部が、赤みを帯びている状態のことを言い、検査してみて癌という診断がされない場合には特に治療の必要が無いケースが多く、症状としてはおりものが増える・不正出血があるなどの症状がみられます。

子宮腟部びらんには、真性びらん・偽性びらんの2種類があります。

真性びらん

真性びらんとは、子宮腟部の皮膚が赤みを帯びて炎症を起こし、それによって異常な状態になっていることを言い、病的な状態のことを真性びらんと呼んでいます。

偽性びらん

真性びらんが病的な状態であることに対して、生理などの思春期から性成熟期において、女性ホルモンの影響による症状の場合を偽性びらんと呼び、これは病的なものではなく、性成熟期に起こるものです。

この、偽性びらんについては、扁平円柱上皮境界(SCJ)という部分が、女性の子宮頸管内から子宮腟部側へ露出することで起こるもので、炎症している状態じゃないにも関わらず、赤くなってしまうものです。

概要

子宮腟内びらんには、真性びらんと偽性びらんがあり、それぞれ特徴としては、真性びらんが病的な要因があるのに対して、偽性びらんは性成熟期への変化によって起こるホルモンバランスなどの影響によるものです。

原因

真性びらんの原因としては、性交渉を行うことによって細菌やウイルスなどが皮膚の炎症を引き起こし、皮膚の表層細胞が破壊されてしまいます。

偽性びらんの原因としては、女性が思春期から性成熟期にかけてホルモンバランスなどの影響によって症状が現れる場合があります。

症状

真性びらんにおいては、性交渉をしている際に不正出血を起こしたり、おりものが増加したりするなどの症状があらわれます。

治療法としては、腟内の洗浄や抗生物質によって炎症を抑えることが必要です。

偽性びらんにおいては、炎症などのかゆみが生じたり痛みが生じたりはしませんが、人によって症状は様々なため、出血などを引き起こす場合もあります。

他覚所見

不正出血やおりものの増加によって気づくケースがあります。

また、病院の検査などで気づくケースもありますが、婦人科などで定期検診を受けている場合には、赤みを帯びた状態になっているため、医師にとっても気づきやすいものとなっています。

子宮脱

子宮脱とは、女性が持っている子宮が本来あるべき位置よりも下がることによって、子宮の一部や全部が膣の外に出てしまう病気です。

概要

子宮は本来膣の上に位置していますが、骨盤臓器脱という病気により、子宮が下がってしまい、子宮の一部や全部が膣の外に出てしまうものです。

原因

子宮脱の原因としては、骨盤臓器脱という病気により、子宮を支えている骨盤の底の筋肉や器官に障害が生じたり加齢によって筋力が衰えたりすることによって引き起こされるものです。

症状

子宮が本来あるべき位置から下がり、子宮の一部や全部が膣の外に出てしまうという症状が現れ、この場合、重いものを持ったり、トイレでしゃがんだときなどに膣から子宮が出てしまったり、太ももの間にものが挟まったような感覚を感じたりするものです。

治療法

子宮脱の治療方法としては、子宮脱と合わせて合併症が生じている場合や、年齢などによって手術療法やその他の治療法が異なり、患者さんの意志によってその方法を決めることが出来ます。

方法としては、手術療法と、保存的加療があります。

他覚所見

子宮脱に気づくときは、膣から子宮が出てきて初めてわかる病気という特徴があり、子宮が出てきたときには、出血していることがあり、その時気づくケースが多いと言われています。

痛みなどの自覚症状が無い場合が多く、出てくるまで気づきにくいのが特徴です。

いきみが原因になることも

子宮脱の原因として、出産なども原因の一つと言われています。

妊娠や出産を経験する女性にとっては誰にでも起こりうるもので、産後3か月間は、医師や助産師の指導を元に、骨盤底筋群を鍛える体操をしっかり行うことが良いと言われており、膣や肛門に力を入れて、締める動作を日常的に意識することで、効果があると言われています。

 

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