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公開日:2020/11/25
最終更新日:2021/05/18

江戸時代・遊郭での秘事

投稿日:2020年11月25日 更新日:

江戸幕府によって公認された遊廓である、吉原遊郭。

豪華絢爛な吉原遊郭は、江戸の中にありながら江戸とは異なるルールで動いている異世界のようなものでした。

そんな華やかな吉原遊郭には、何千人もの遊女たちが文字通り体を使って働いていた。

身体チェックにより商品価値が決まる

まずは、遊女になるべく女の局部を観察するのだとか。

最も優れた名器は、上品(じょうぼん)と呼ばれ、肛門からクリトリスの間が二寸五分(8cm)ほど離れていて高い位置にある女性器が最高ランクとされました。男が腰を落とさずに簡単に深く挿入できるため、腟へ吸い込むような上付きの女性器ほど価値が高いとされていました。

中級ランクはよくも悪くも「並」で中品(ちゅうぼん)と呼ばれました。

最低ランクの下品(げぼん)は肛門から陰核の間が二寸五分以下の下付き。抜き差しの際、男性器が曲がってしまい後ろからしか挿入できないため、遊女として成功は難しいとされました。

遊郭主は自分の男性器を挿入し、抜き差しを20~30回程し、商品鑑定を行っていました。

そして遊女は「天神」か「端」に等級が分かれます。「天神」はエリート遊女である太夫候補で、性技はもちろん、芸事も習わせて高い教養を身につけさせていた。

それに対し「端」は性技を中心に教え、主に遊び時間が短くて単価の安い客を相手させていました。

因みに、女性器の良し悪しは生まれつきですが、後天的に鍛錬して名器に近づけることもありました。花魁道中での「外八文字」という独特の歩き方、この歩行方法は括約筋を鍛えるのに効果があったそうです。

男を夢中にさせる遊女のテクニック

客を引きこむため江戸時代の遊女たちは床上手に仕込まれていました。

たとえ美女でなくても、床上手だと客が付くんだとか。それほど、床上手であることは重要とされていたのです。

当時、絶頂を迎えることを「気を遣る」と言い、遊女たちは気を遣ると妊娠してしまうと信じていた。懐妊することは遊女にとって恥とされ気を遣ることはしくじりの一種と思われていたのです。遊女たちは感じるフリをして、派手によがり声をあげたり泣いたりするのも、客は大喜んでいたそうです。それでも気持ちよくて感じすぎてしまうときは、それをそらすテクニックも教えられていたとか。

そのテクニックが、絶頂に達したフリをして体を休ませ男を先にイカせるように仕向けていたのです。例えば、接客中に排水することで、女陰がクールダウンする。そして、腟口と肛門の間の蟻の戸渡りの部分を強く指で圧迫して下腹を押さえます。こうすることで、性的興奮が抑えられ、気を遣ることを避けられるんだとか…

遊女が実践していた男性を満足させる方法

江戸時代の人気遊女は、「一に顔、二に床、三に手」と言われ、一番は見た目ですが、床上手さや手練手管も重要だったのです。身だしなみはもちろんですが、性技術も商売として大切な要素だった遊女たちの必須アイテムの中に、フノリがありました。

フノリは漢字だと「布海苔」になります。

海藻類のことで、フノリ科フノリ属の海藻であり温めると粘性を発揮してネバネバになります。このネバネバを陰部や腟口にコッソリ塗り付けると、遊女が感じたと思い客が喜ぶという。

また、腟内にふやかした高野豆腐を入れて男根を締め付けるという方法もあったそうです。

遊女は、客との性交で感じてしまうことは恥だとされており、接客するたびに感じていたのでは体力がもたなかったことも影響しているのでしょう。

また、客との性交で絶頂を迎えた遊女は妊娠すると信じられていたので遊郭側でも遊女を不感症にするように仕向けていたのだとか。

そのため、不感症の遊女は重宝されていましたが、不感症でも客の前ではしっかり感じているフリをする必要がありました。

遊女の避妊法

一般的な避妊法が「詰め紙」です。

薄くて柔らかな和紙に唾をつけ、丸めて腟に詰め込む方法。精液が流れ込むのを紙が防ぎ、妊娠せずにすむと考えられていました。この方法は生理の際にも重宝されていたようです。

一方、男性にも避妊用具が存在していました。

「兜形」と言い薄くなめした皮やべっ甲、水牛の角などでできており、湯に浸して軟らかくしたものを亀頭に被せて使っていました。

この兜形にはいわゆるペニス増大器の効果もあり、女性の快感を高めるので遊女からも悦ばれたとも言われています。

当時、江戸では『四ツ目屋』という性具・秘薬の専門店がありました。

江戸時代後期に、この『四ツ目屋』が亀頭帽なる日本で初めての本格コンドームを発売。絹でできた粗末なものでしたが、大変重宝されたと言われています。

また、江戸版バイアグラとも言える「長命丸(ちょうめいがん)」もあったんだとか。

女性用に避妊薬も販売されており、

『朔日丸(ついたちがん)』は毎月一日に飲めば避妊できると言われていました。今で言うピルのようなもので、一服100文(約2,000円)ほどで購入できたそうです。

また、「月水早流」という薬もあり、1日3服を塩を入れた湯で飲む粉薬で、値段は372文(約7,440円)と非常に高価だったようです。しかし、「朔日丸」も「月水早流」も成分は不明で、どちらもあまり効果はなかったようです。

これらの薬以外に民間療法も盛んで、当時は避妊薬としてホオズキが重宝されており、挿入の前にホオズキの根を煎じた湯を飲むと妊娠しないと信じられていました。また、ホオズキの根を乾燥させ、腟内に挿入して子宮口に塗り込めるとよいとも言われていたそうです。

遊女の下半身ケア

遊女は商売道具である女性器の手入れを怠りませんでした。まず、陰毛は抜くか、線香で焼き切っておきます。これはセックスの際に毛切れを防ぎ、性病予防にもなっていました。

また、全部を剃るのでなく、少しだけ毛を残すのだそう。この毛の処理の仕方で、女がプロか素人か見分けられる客もいたとか。

衛生水準が低く虱(しらみ)を持っている人も多かったので、毛虱を防ぐことが目的で除毛したとも言われています。

また、性器が異臭を発したら、細かく刻んだ干し大根を腟に入れて排尿のたび入れ替えました。そうすることで、三十日間もすれば臭いは消えたそうです。

黒ずんだ女性器をごまかすには、くちなしの実が用いられました。粉状にして腟に入れると血色を取り戻したと言われています。

女性器の締まりが悪い場合、大陰唇や足の付け根にお灸を据えたと言われています。一日10回ほど、忌日を避けて30日間続ければ絶大な効果が得られたとか。また、客をとった後には必ず厠(トイレ)に入って手桶やたらいに汲んだ水で女性器を洗浄したそうです。

 

働く遊女たちを悩ませ怖がらせていたのが「月経」「性病」「妊娠」

月経

10代頃に始まる月経は一か月の内、約一週間程あります。
当時の女性は紙を折って局部に当て、その上から男性の褌(ふんどし)のようなものを締めて血が垂れないようにしていました。
また、折りたたんだ紙を直接局部に挿入するということもあったようです。

江戸時代は性に対してとても奔放でしたが、月経になっている間だけは夫婦間でも性行為を控える傾向にありました。
かつて月経は『穢れ(けがれ)』とされることがありましたので、それに由来するともされています。

遊女も同じように性行為を自粛していたかというと、難しかったようです。
遊女たちには莫大な借金が背負わされており、それを返済していかなければなりません。働いてもらわないと売上にならないため、なんとしても稼いでもらわないといけないことから遊女たちには生理休暇のようなものはほとんど無かったと考えられます。

性病

まともな避妊具の無かった江戸時代、一般人の約50%は性病にかかっていたと言われています。

このような時代に毎晩性行為をしていた吉原の遊女たちは、ほぼ100%梅毒や淋病にかかっていました。
特に多かったのが梅毒でした。
梅毒は抜け毛や性器の異常などの初期症状から、一定期間の潜伏期間(約3年くらい)を経て皮膚や筋肉にゴムのような腫瘍ができ、やがて臓器や骨や脳を蝕み死亡します。
現代では潜伏期間前に治療されてしまうので、死亡する事は非常に稀ですが、梅毒は一般的な病気に比べて進行も遅く潜伏期間が長いので、潜伏期間に入って「もう治った!」と勘違いされていたのでしょう。
吉原では梅毒は一度かかると二度とかからないと信じられており、梅毒になった遊女は一人前で商品価値が高い貴重な存在とされていました。
しかし、数年後には症状は進行し、顔や体は醜く崩れ精神にも異常をきたしていきました。
そして性病にかかった遊女は、このような悲惨な病気の進行に耐え切れずに自殺するか、合併症で死亡することが非常に多かったといいます。

妊娠

避妊をしないで性行為をしていたにも関わらず、吉原で働く遊女たちが妊娠する確率はそこまで高くなかったようです。
これは性病と過酷な労働環境で不健康な状態だったため、若い娘であっても妊娠しにくい体になってしまっていたんだとか。

しかし、妊娠する遊女はいました。

遊女を抱えている妓楼にとって遊女の妊娠は厄介なものとされ、色んな方法で堕胎させていた。
よく使われていた方法は、ほおずきの実を使って堕胎させる方法です。
ほおずきにはヒストニンという子宮の緊縮作用がある成分が含まれており、これを飲んで流産させるというものです。
他にも「冷水に何時間も浸かる」「串を局部に挿入し子宮を突き刺して流産させる」「水銀を飲む」といった恐ろしい方法でした。

 

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