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公開日:2021/03/11
最終更新日:2021/03/11

産後クライシスの原因と乗り越えるための5つの対策

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産後クライシスの原因と乗り越えるための5つの対策

女性は出産後仕事を辞めるか休職し、赤ちゃんに24時間つきっきりの生活が始まりますが、男性は子どもの誕生は関係なく、以前と変わらず仕事や飲み会で育児や家事への協力が薄い…そのようなことがきっかけとなり、産後に夫婦仲が悪くなってしまい最悪のケースでは離婚にいたってしまうこともあります。

このような、産後に夫婦仲が急速に悪くなることを「クライシス(危機)」という言葉を用いて「産後クライシス」と言い、産後に始まったクライシスが長期にわたって継続してしまうご家庭もあります。

2012年にNHKの番組から産まれた産後クライシスという言葉は、一般的にも認知が広がりさまざまな家庭で悩んでいる方が多いことでしょう。

「なぜか女性が出産後に冷たくなった…」「家にいるんだから家事や育児をやるのは当たり前…」といった気持ちから、男性が産後の女性の状態や、女性が1日中自分の時間が取れないことへのストレスに寄り添えていないと、産後クライシスを迎えてしまうことになります。

しかし、男性も女性もお互いに理解し合い、歩み寄り、労い合うことで産後クライシスが例え訪れても二人で乗り越えられるでしょう。

この記事では、産後クライシスについてご説明したあと、産後クライシスの原因と産後クライシスを乗り越える5つの対策をご紹介します。

赤ちゃんが産まれた後の産後クライシスが怖いという方、現在産後クライシスが訪れていてどうしたらよいかわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

産後クライシスとは

冒頭でお伝えしたように、産後クライシスとは産後に起こる夫婦の危機のことで、出産をきっかけにして夫婦仲が急速に冷めきってしまうことを指します。

Webメディア「ママびより」が実施した「産後クライシス調査」によると、アンケートに回答した女性の6割以上が産後クライシスを経験し、そのうち9割以上は産後半年以内に夫への愛情の冷え込みを感じはじめています。

このように、産後クライシスは数多くの家庭で発生していて、原因はさまざまですが、赤ちゃんが産まれて幸せな時期にもかかわらず、辛い思いをしている女性が多いことが窺い知れます。

産後クライシスの原因

産後に起こる夫婦の危機として問題となっている産後クライシスですが、一体どのような原因によって夫婦間の愛情は冷え切ってしまうのでしょうか?

ここからは、産後クライシスの原因をご紹介します。

女性が行う家事や育児への配慮不足

一番の原因と言えるのは、家事も育児もこなしながら24時間休む暇がない女性への配慮不足なのではないでしょうか?

女性から見ると、男性は家事や育児を「やっているつもり」になっていることも多く、男性が手伝っているつもりでも実は女性の負担はまったく軽くなっていないというケースもあります。

たとえば、毎日ゴミを捨てに行くことが日課の男性は「自分の家事の分担はゴミ捨て」と考え実施しているつもりなのですが、実際は玄関に置いてあるゴミを捨てているだけで、ゴミをまとめる、分別するというのは女性任せになっているということはないでしょうか。

家にいるとき、時間があるとき、手が空いているときに手伝うスタンスを取っているという男性も、女性は1日中赤ちゃんのお世話と家事に追われていることを理解できているでしょうか。

女性側から見ると、外でいくら毎日残業続きで働いていて疲れていると言われても、それは自分1人の時間であり、1人でご飯を食べ、1人で出かけられることはうらやましく感じることでもあります。

産後のホルモンバランスの乱れ

女性は妊娠によって、お腹の中で赤ちゃんを育てるために大量に女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが分泌されます、産後はエストロゲンとプロゲステロンの分泌は抑えられ、授乳のためのプロラクチンが増えるので、産後女性の体の中では急激にホルモンバランスが崩れます。

自分でも理解しきれないイライラや情緒不安定な状態に陥ることも多く、それらを理解できない男性は「イライラをぶつけられた…」と、女性がイライラしていることを責めてしまうこともあります。

女性は自分では制御しきれないイライラをぶつけてしまうことが、よいこととは思っていないにもかかわらず、男性から責められることで自信をなくし、夫婦関係は悪い方向へ向かってしまいます。

育児への不安

とくに初めての育児では、女性は漠然とした育児への不安を抱えています。不安な日々が続くことで情緒不安定になり、男性に対していつも以上に攻撃的になってしまうこともあります。

赤ちゃんとの生活は幸せな時間であるとともに、不安が絶えない状態であり、たとえば、母乳が思うように出ない、何をしても泣き止まない、夜泣きが酷いなど、誰に相談したらよいのかわからないような出来事の連続です。

さらに妊娠、出産を経た女性は、自分の体が以前と変わってしまったような気がして不安になり、一人の女性としてではなく母親としてしか見られなくなることにも不満を感じるという方もいます。

このような育児への不安を抱えている状況でも、男性の理解が得られず情緒不安定な女性に対してのケアがないとなると、一緒にいても意味がないと思ってしまうようになります。

睡眠不足や自分の時間が確保できない

赤ちゃんが産まれることで、それまでの生活はガラッと変わります。生後数か月は赤ちゃんが数時間置きに母乳やミルクを欲しがるので、昼夜問わず母乳やミルクをあげる時間を考えて行動する必要があります。

ある程度大きくなってきたら離乳食が始まり、母親は自分の食事は二の次で食事の準備や食事の補助をします。

さらに赤ちゃんは、原因不明の夜泣きをする場合があり、母乳やミルク、おむつ替え以外にも一晩中抱っこをしてあやす必要があるケースも考えられます。家の中にいてもどうしても泣き止まないからと、深夜に赤ちゃんを連れて外を散歩するという方もいます。

それらをすべて女性が行うことによって、自分の時間が取れない、寝る時間がない、食事もろくにできない、といった不満に繋がっていきます。

乗り越える5つの対策

産後クライシスは夫婦が二人で協力し合い、共に問題を整理することで乗り切ることができます。

ここからは、産後クライシスを乗り越える5つの対策をご紹介します。

お互いの役割を決める

なんとなく家庭内で女性が家事や育児をする割合が増えているというケースが多く、自発的に手伝う意思が感じられない男性に対し、不満が募る女性は多いのですが、そもそもの役割分担をしっかり決めておくことでその不満は解消できます。

自分から手伝うという言葉を言ってくれない、お願いしないとやってくれない、という男性には、夫婦で話し合って、女性の家事や育児の負担を少しでも軽くしてもらうようにしましょう。

ただでさえ、女性は産後身体的にも精神的にも疲れ切っている状態です。男性は、自分の役割をしっかり決めて、食器洗い、洗濯、掃除、子どもの沐浴、おむつ替えなどの家事や育児の分担をすることによって、お互いに協力し合いながら家事や育児をする必要があります。

他人と比べない

各家庭でさまざまな生活スタイルがあり、友人の家庭と比べてしまうこともあるかもしれませんが、極力他人と比べるのはやめましょう。

「友人の家庭では、夫が協力的なのにうちは全然違う…」と考えてしまうと、何かのはずみにそれを口にしてしまい大喧嘩に発展してしまう可能性もあります。

もし、産後クライシスの危機を迎えることなく、夫婦で協力しながら仲良く生活している友人がいるのなら、比べるのではなく、秘訣を聞くチャンスです。

夫婦で産後クライシスにしっかり向き合い、友人家族からの学びを共有して実行できることはどんどん実行してみましょう。

産後の母親の状態をよく理解してもらう

前述したように、産後の母親はホルモンバランスが大幅に乱れることによって、イライラしたり情緒不安定になったりすることがあります。

まずは自分自身で、なぜイライラしているのか、このイライラは人にぶつけるべきものなのか、を冷静に考えてみましょう。

冷静に考えることで、夫に対して怒っていたと感じていたことが、実はただのイライラだったのかも…と思えるようにもなります。

さらに、男性にも女性の体の中で何が起こっているかをよく理解してもらい、イライラしたときの対処法などを一緒に決められるとよいでしょう。

妊娠、出産を経験した女性は誰もが経験することと考え、自分を責めたりせずに割り切ることも必要です。

話し合う時間を設ける

「こんなに大変なのになぜわかってくれないの…」「なぜ言わないとわからないの…」という考えは捨て、不満や不安は必ず言葉で伝えて夫婦で話し合うようにしましょう。

女性は「自分ばかり我慢している」と思ってしまいがちですが、男性にも言い分はあるはずで、言葉で伝えあうことによって、お互いを理解でき同じようなことを繰り返さないよう気をつけることもできます。

とくに子育てに関する不安は一人で抱え込むことで、わからないことの連続に疲れてしまい、産後うつになってしまう可能性もあります。

夫婦二人で話し合う時間を必ず設けて、子どものこと、お互いのことを話し合うことで、これからどうしていこうという前向きな話し合いをできるようになります。

1人の時間を確保する

最初は言葉が話せずにいた赤ちゃんが少しずつ声を発するなど、赤ちゃんの成長を一番近くで見ているお母さんは、毎日のちょっとした変化に驚き、喜び、楽しいことの連続です。

しかし、育児は楽しいと思えることばかりではなく、赤ちゃんが寝ているときに家事をしよう、赤ちゃんが起きたらおむつを替えよう、など24時間気が休まらないのも事実です。

楽しいという気持ちだけで乗り切ることができないのが育児です。その気持ちは誰でも持っているものなので、頭の中を一旦整理するためにも、一人の時間を作ることは重要です。

両親や夫に1時間でも2時間でも赤ちゃんをお願いして、少し一人でゆっくりごはんを食べに行くだけでも、心にゆとりが生まれます。

赤ちゃんをお願いできる環境がないという方は、一時保育を利用するなど、逃げ道を作っておくことで、ストレスを解消させ、夫への不満をため込まないようにすることが大事です。

まとめ

産後クライシスについて、産後クライシスの原因と産後クライシスを乗り越える5つの対策をご紹介しましたが、参考になりましたか?

産後クライシスとは、産後に訪れる夫婦の危機のことで、数多くの家庭で実際に起こっています。

産後クライシスという言葉が認知されはじめた頃は「女性の大変さを理解できない男性が悪い」という風潮がありましたが、実際は夫婦の問題はどちらかが悪いということはありません。

お互いに理解し合い、話し合い、助け合うことで、産後クライシスを乗り越え、その後訪れるさまざまな問題を家族で乗り越えていけるようになります。

赤ちゃんの誕生は夫婦にとって一大イベントです。赤ちゃんを家に迎え入れた後は、今後家族として生活していく基盤を作る時期になります。

女性は一人で抱え込もうとせず、男性はできる限り女性の体調を考慮しながら寄り添うことで、産後クライシスを乗り越えましょう。

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