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公開日:2024/06/02
最終更新日:2024/06/02

言葉は重要である: 慢性骨盤痛、外陰部痛、および/または腟痛の診断を求める際の患者の経験

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言葉は重要である: 慢性骨盤痛、外陰部痛、および/または腟痛の診断を求める際の患者の経験
言葉は重要である: 慢性骨盤痛、外陰部痛、および/または腟痛の診断を求める際の患者の経験 (原題:Words Matter: Patient Experiences While Seeking Diagnosis of Chronic Pelvic, Vulvar, and/or Vaginal Pain Conditions)
J Romanello, A Sadikovic, R Rubin
The Journal of Sexual Medicine, 19巻, Issue Supplement_3, August 2022, Pages S17-S18, https://doi.org/10.1016/j.jsxm.2022.05.039
発行:2022年8月1日

はじめに

ポッドキャスト、ブログ、エッセイなどのストーリーテリング媒体では、慢性骨盤痛、外陰部痛、腟痛(CPVVP)の診断を受ける際に、自分の痛みが否定され、正常化されたと訴える患者にスポットを当ててきた。これらの体験談の中には、例えば、性交時の痛みに対処するために事前にワインを一杯飲むように医師から言われた患者や、痛みは女性であることの一部であると言われた患者がいる。

目的

本研究の目的は、特定のCPVVP疾患の診断を受けた患者サンプルにおいて、これらの発言がどの程度現れるかを明らかにすることである。さらに、本研究のために採用した患者サンプルが、CPVVP疾患の診断と治療を求めている間に、どの程度自分の痛みが否定された、あるいは正常化されたと感じたかを明らかにすることである。さらに、ストーリーテリングの媒体において、医師から痛みを否定された、あるいは正常化されたと感じた患者の中には、心理的な健康状態の悪化(「一次的危機」)や、さまざまな生活領域における健康状態の悪化、すなわち人間関係や経済的な負担(「二次的危機」)を経験した者もいた。Medical Traumaは、患者と医療従事者の相互作用が、精神的健康問題の発生から、患者の人間関係、自己意識、仕事、余暇の健康への影響に至るまで、患者に永続的かつ有害な心理的影響を及ぼすことを説明している。本研究の目的は、医師から痛みを否定された、あるいは正常化されたと認識している患者が、どの程度一次的・二次的危機を経験しているかを明らかにすることである。

方法

本研究のために、CPVVPの病態の診断を求めている間に、患者が自分の痛みが真剣に受け止められていないと感じるような医師の発言を、様々な物語媒体の患者の証言から検討した。これらの発言は調査票にまとめられ、調査参加者は、このような発言をされたことがあるか、あるとすれば何人の医師からされたかを尋ねられる。また、この調査では、治療を受けている間、自分の症状が全体的に真剣に受け止められていたかどうかについての参加者の認識についても尋ねている。さらに、この調査では、最初に治療を受けたときから、一次的、二次的に異なる危機を経験したかどうかも尋ねている。

調査結果

調査票の作成は、ストーリーテリング媒体から得た患者の体験談を参考にした。この調査では、本研究のためにサンプリングされた参加者の経験や認識が、物語媒体で確立されたものをどの程度反映し、再現できるかを検討する。IRBの承認は申請中であり、調査結果は年次総会までに得られる予定である。

結論

本研究で得られた知識が、将来的に患者のためになることを願っている。この研究により、医師は医療トラウマの助長や軽減における自らの役割をよりよく理解できるようになるかもしれない。言葉は重要である-患者に自分の痛みが否定された、あるいは常態化されたと感じさせるような発言は、さまざまな生活領域における混乱だけでなく、長期にわたる心理的危害を引き起こす可能性がある。もし医師がこのことをよりよく理解することができれば、患者を正当化し肯定するような方法で患者とコミュニケーションをとるための準備をより整えることができる。さらに、この研究が、患者の痛みの訴えを正当化することの重要性を示すことで、最終的には、症状発現からCPVVP状態の診断までの時間を最短化できることを期待している。

情報開示

はい、これは産業界/スポンサーによるものです: 私はこのプロジェクトのためにISSWSH研究助成金(2021年)の受領者に選ばれた。助成金受領時の旧タイトル: 「言葉は重要である: 慢性骨盤痛患者における医療外傷の研究」

明確化

産業界からの資金提供のみ-研究者主導で研究を実施
著者のいずれかが、以下の企業のコンサルタント、従業員、株主として活動している: Sprout社(ノースカロライナ州ローリー)、Absorption Pharmaceuticals社
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