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公開日:2024/12/22
最終更新日:2024/12/22

子宮脱の女性における仙骨子宮靭帯固定術および腟式子宮全摘術が性機能に与える影響:ランダム化比較試験の二次分析

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子宮脱の女性における仙骨子宮靭帯固定術および腟式子宮全摘術が性機能に与える影響:ランダム化比較試験の二次分析
子宮脱の女性における仙骨子宮靭帯固定術および腟式子宮全摘術が性機能に与える影響:ランダム化比較試験の二次分析(原題:The Impact of Sacrospinous Hysteropexy and Vaginal Hysterectomy with Suspension of the Uterosacral Ligaments on Sexual Function in Women with Uterine Prolapse: A Secondary Analysis of a Randomized Comparative Study)
The Journal of Sexual Medicine, 第13巻、第2号、2016年2月、213~219ページ、
公開日:2016年2月1日
https://academic.oup.com/jsm/article-abstract/13/2/213/6940012?redirectedFrom=fulltext

はじめに

骨盤臓器脱(POP)手術に関する研究では、子宮温存と子宮摘出が性機能に与える影響について相反する証拠が示されており、このテーマに関する長期追跡調査の大規模ランダム化試験は発表されていない。

目的

本二次分析の目的は、子宮脱の女性を対象に、仙棘靭帯固定術と子宮下垂吊り上げ腟式子宮全摘術後の性機能について評価し比較することである。

方法

これは、オランダの非大学病院4施設で実施された多施設共同試験であるSAVE U試験データの二次分析であり、子宮脱ステージII以上の患者を対象に、仙骨子宮靭帯固定術と腟式子宮全摘術を比較したものである。元の研究の主要評価項目は、12ヶ月の追跡調査におけるPOP-Q検査と不快な膨らみ症状の併用評価、または再発性子宮頸部脱出に対する再手術により評価した、子宮または腟前庭(子宮頸部)の再発性ステージII以上の脱出であった。副次的な結果は、全体的な解剖学的再発、機能的結果、合併症、入院期間、術後回復、および性的機能であった。ベースライン時と術後24ヵ月目にPOP/尿失禁性機能質問票(PISQ-12)を完了した患者のデータが、今回の試験で使用された。合計、小項目、および個々の質問の分析が行われた。SAVE U試験は、オランダの臨床試験登録簿(番号NTR1866)に登録されている。

主要評価項目

PISQ-12 アンケートによる術後24ヶ月時点での性機能の差異および変化。

結果

2009年11月から2012年3月にかけて、208人の女性が仙棘筋層子宮固定術(n = 103)と子宮仙骨靭帯固定術を伴う腟式子宮全摘術(n = 105)に無作為に割り付けられた。このうち、99人の女性がベースライン時と24ヶ月の追跡調査後にアンケートに回答し、本研究の対象となった。24ヶ月の追跡調査期間中、PISQ-12の合計スコアに両群間で有意差は認められなかった。両方の介入後、「脱出による性交の回避」という項目が有意に改善し、PISQ-12の身体に関するサブスケールも同様に改善した。

結論

24ヶ月の追跡期間後、子宮温存仙骨子宮固定術と子宮円蓋部吊り上げ術を伴う腟式子宮全摘術との間には、性的機能全体(PISQ-12の合計スコア)に統計的に有意な差は認められなかった。
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