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公開日:2024/02/27
最終更新日:2024/02/27

ストレス性尿失禁の手術後の女性の性機能: 経尿道的尿道下テープと無張力腟テープの比較

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ストレス性尿失禁の手術後の女性の性機能: 経尿道的尿道下テープと無張力腟テープの比較
ヘンク・ウィレム・エルゼヴィエ医学博士、ハイン・プッター医学博士、カール・P・J・デラエール医学博士、ピーテル・L・ヴェネマ医学博士、A・A・B・リクラマ・ア・ニエホルト医学博士、ロブ・C・M・ペルガー医学博士
性医学ジャーナル、第5巻、第2号、2008年2月、400-406ページ、https://doi.org/10.1111/j.1743-6109.2007.00671.x
発行:2008年2月1日

はじめに

経尿道的尿道下テープ(TOT)法および無張力腟テープ挿入法(TVT-O)は比較的新しい失禁治療法である。これらの処置による性機能への影響に関する研究は限られている。

目的

ストレス性尿失禁(SUI)の外科的治療におけるTOTまたはTVT-Oが女性の性機能に及ぼす影響。

方法

SUIに対するTVT-O(N=34、平均年齢53.2歳)およびTOT(OB-TAPE、Porges)(N=44、平均年齢52.0歳)留置後の性的に活動的な患者77人について、術後3ヵ月後の郵送質問票への回答に基づいて評価した。

主要評価項目

TVT-O法(インサイド・アウト法)とTOT法(アウトサイド・イン法)に関する術後の性的愁訴の差。

結果

TOTとTVT-Oの術後:性交の頻度にほとんど差はなく、性交中のコンティニュアンスが改善した。性交の満足度は15人(19.2%)で改善し、8人(10.3%)で悪化した。術後のTVT-OとTOTの比較: 潤滑性の喪失、クリトリス膨満感の減少、クリトリス感受性の減少については、両術式に差はみられなかった。腟狭窄による疼痛はTOT群で有意に多くみられた。

結論

全体として、この研究では、TOTの手技はTVT-Oよりも性機能障害を生じさせた。しかし、失禁の治療成績は良好であったため、両手術は全体として性機能にプラスの効果をもたらした。TOT法における腟狭窄の結果、性交時の痛みが有意に増加した原因については、さらなる調査が必要である。他の研究と同様、この研究は、失禁手術が性機能にプラスにもマイナスにもなりうることを示した。この問題をインフォームド・コンセントに記載することが重要である。
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